2018年01月21日

いくつかの進歩

以前からちょいちょいこちらでも語っているかと思いますが、最近のデバイスの進歩はものすごくて、授業や講演のやり方をがらりと変えそうです。

1つはGoogle form。これはスゴイ。集計、採点という面倒な作業から教員を解放してくれます。ちょっと授業のどのポイントで使うかとか、細かいところの微調整は必要ですが、とにかく簡単です。

週明け月曜日の「免疫学」の授業でついに試運転してみます。さてさて、うまくいくか、楽しみですね〜。


もう1つは、動画です。メディカ出版さんのeラーニング「Candy Link」で、月イチ動画という、特集みたいな動画を収録させていただきました。これがなかなかいい出来で、せっかく動画になったので多くの方に見ていただきたいなあ、と思っていたのですが、これまでは「Candy Link」さんの会員さん限定動画でありました。でも…

なんと、今年もメディカ出版さんのセミナーが決定しまして、そのご案内ページで動画を「講演サンプル」としてご覧いただけるようになりました!せっかくですので是非ご覧ください。
https://www.medica.co.jp/seminar/detail/131

昨年までアンケートで「すごくわかりやすかった!」と、大好評をいただいておりました「急性期・術後の呼吸器ケア」セミナーですけれども、ご要望として「実例があるとよかった」というお声をいただいておりました。そこで今年は、タイトルは同じく、好評であった呼吸生理の基礎みっちり、はそのままながら、一通り学んで最後に、症例を通して、場面場面でのアセスメント、対応を考えていただく時間を設けます!是非多くの方にご参加頂きたいと思います。

神戸会場 2018年05月26日(土) 兵庫県農業会館 11階大ホール
東京会場 2018年06月16日(土) 家の光会館 7階コンベンションホール

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posted by 長尾大志 at 00:27 | Comment(0) | 日記

2018年01月19日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには5

胸部X線写真で、慢性咳嗽を診断する。慢性咳嗽を来す前述の疾患のうち、胸部X線写真で特徴的な、あるいは異常な所見を呈するものには…。

  • COPD

  • 心不全

  • 肺癌

  • 間質性肺炎

  • 副鼻腔気管支症候群

  • 非結核性抗酸菌症

  • 肺結核


などが挙げられるでしょう。これらの疾患で見られる所見をご紹介して参りましょう。


■ COPD

これはガイドラインにも記載されているとおり、肺の過膨張所見です。横隔膜が低位になり、下に押されますから平坦になり、肋横角が鈍になります。また、心臓が下に垂れて滴状心となり心胸郭比が減少します。

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フィルム時代には肺野透過性の亢進、肺野の末梢血管陰影が見えにくくなる、ということもいわれていましたが、液晶時代になってその微妙なニュアンスはわかりにくくなっています。ですから上記の「形」を認識することが肝要です。

昨今側面像を捕られる先生方は少ない印象ですが、側面ですと横隔膜の平坦さがよりよくわかり、胸骨後腔、心臓後腔が拡大していることも一目でわかりますから、診断に寄与しますね。

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posted by 長尾大志 at 17:36 | Comment(0) | 胸部X線道場

2018年01月18日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには4

末梢気道に閉塞性の病変が存在する病態の代表はCOPDですが、COPD以外にも、末梢気道に閉塞性の病変が存在する、例えば気管支喘息・咳喘息や、喫煙者・高齢者でも、下に凸の曲線となります。

COPDもそうですし、気管支喘息・咳喘息や、喫煙者など、末梢気道病変は長引く咳の原因として重要ですから、それを検査で見つけることは鑑別の役に立ちます。

典型的COPDや気管支喘息では、閉塞性障害の指標である1秒率<70%で診断、で問題ありませんが、初期病変であったり、咳喘息や、喫煙者であったりする場合、必ずしも1秒率の低下を認めません。

1秒率の数値的に異常がなくても、フローボリューム曲線であったり、V25の低下、ということであったりでこれらの病態があることがわかる、ということです。

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逆に、努力不足の場合には、肺活量や1秒率の値が低下しがちですが、それもフローボリューム曲線を見ることで、ちゃんと出来ているかどうかはある程度わかります。

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2018年01月17日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには3

フローボリューム曲線の終わり、つまり呼気の最後の方の流速は、末梢気道の抵抗というか、通りやすさを表します。つまり、下に凸≒呼気週末の流速が低くなっている、という状態は末梢気道に何か閉塞性の病変が存在することを意味するのです。

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そもそもフローボリューム曲線は、思いっきり息を吐いたときの、肺に息がどれだけ残っているか、が横軸、その時の呼気流速が縦軸、で書いたグラフです。ですから曲線の一番左が吐き始めの(肺にいっぱい空気が入っている)流速、一番右が吐き終わりの流速(≒0)です。

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で、残りの肺気量(肺に入っている空気の量)が、いっぱい(100%)の50%のときの流速、これをV50(Vの上に・[ドット]がつき、50は下付き|ブイドットフィフティー、ブイドットごじゅう)と呼びます。

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同様に、残りの肺気量が、いっぱいの25%のときの流速、これをV25(Vの上に・[ドット]がつき、25は下付き|ブイドットトゥエンティーファイブ、ブイドットにじゅうご)と呼ぶのです。

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V50やV25が意味するものは、フローボリューム曲線の下に凸具合です。下に凸ということはV25が下がる、ということです。

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1つの指標として、V50/V25の比が増加(4以上)する、すなわち、より末梢気道病態を反映するV25がV50よりも低下する、ということを末梢気道気流制限の早期診断指標にすることもあります。

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2018年01月16日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには2

翻って、呼吸機能検査で異常が見られない、とは、一般的には…

  • 拘束性障害がない(%VC≧80%)

  • 閉塞性障害がない(1秒率≧70%)

  • 拡散障害がない(%DLco≧80%)

  • 動脈血ガス分析で異常がない


ことを表すでしょう。ただ、値だけを見ていると(努力不足の場合など)騙されることがあります。例えば、フローボリューム曲線を眺めて、下に凸だったら、閉塞性障害の香りがする…。

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2018年01月15日

画像検査と呼吸機能検査で慢性咳嗽を診断するには1

またも少し寄り道になりますが、ちょっと別のお仕事の関係で、慢性咳嗽を診断するにあたっての、胸部画像検査と呼吸機能検査の使いようを考えてみなくてはなりません。

まず、慢性咳嗽、といいますか、慢性に咳が出る疾患の原因となる疾患、これを列挙してみますと…

  • *咳喘息(アトピー咳嗽)

  • 後鼻漏・副鼻腔炎・副鼻腔気管支症候群

  • COPD

  • 心不全

  • *百日咳・マイコプラズマ感染症(感染後咳嗽)

  • *胃食道逆流症

  • *薬剤・誤嚥

  • 肺癌・間質性肺炎

  • 肺結核・非結核性抗酸菌症

  • *心因性・習慣性咳嗽


あたりでしょう。

このうち、*のついた疾患は、胸部画像上も呼吸機能も異常が見られません。この「異常が見られない」ということを確認するのも重要なことではありますので、まずはそこから考えましょう。

まず胸部X線写真では、異常が見られないとは…

  • 胸郭の左右バランスに偏りがない

  • 横隔膜が適正な位置(右横隔膜で第9〜10肋間と鎖骨中線で交差)にある

  • 肺野の左右を比較しても濃度差がない

  • 正常で見られる線がクッキリハッキリ見られる

  • 毛髪線は儚く、見えるか見えないか

  • 肋横角は鋭

  • 縦隔、肺門リンパ節の腫脹が見られない

  • 気管〜気管分岐部〜左右主気管支あたりが追える


あたりでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 17:42 | Comment(0) | 胸部X線道場

2018年01月14日

生きている しくみがわかる 生理学

今日も家庭サービスでしたが、ちょっと本を読む時間がありました。「生きている しくみがわかる 生理学(大橋俊夫・河合佳子著)」これはわかりやすい。血管系とリンパ系の関係について、ご存じの方はもちろんご存じでしょうが、なるほど〜と思うことも多かったのですが、内容からインスパイアされたことをホンの少しだけまとめさせて頂きます。

(引用ここから)
毛細血管の動脈側は血管内圧が高く、壁の隙間から、血漿があふれてくる(濾過)。その血漿に乗って末梢組織の細胞に、栄養が供給される。

細胞はその栄養を消費して代謝水を出し、代謝産物や老廃物もそれに溶けて出てくる。それが血管内圧の低い静脈側の毛細血管に入り(再吸収)、心臓に帰って行く。

で、濾過された水と再吸収される水の差分が毛細リンパ管に入り、リンパ系を帰るリンパ液となる。で、アルブミンは、血管から濾過はされるけれども、分子量が大きすぎて再吸収されない。アルブミンの分布とか浸透圧のことはslow edemaとfast edemaの違いにつながっていきますね。

そのアルブミンは代謝産物や老廃物と結合して、リンパ系に入っていく。つまりアルブミンは、ゴミ掃除の片翼をになっているのか…。リンパ液のアルブミン濃度が高いと、リンパ管内にたくさんリンパ球が放出されるので、免疫力が高まると。

リンパ系は心臓にあたるポンプがないので、重力とか下肢の筋肉とか、呼吸運動とかで流れているから、大変流れが遅い。足先のリンパ液が左静脈角に戻るまで10〜12時間かかるとのこと。対して、血流は一周(?)40秒程度といわれているから、流速に圧倒的な違いがあると。この違いが、リンパ行性転移と血行性転移の違いにつながってくるのか…。
(引用ここまで)

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posted by 長尾大志 at 21:49 | Comment(0) | 日記

2018年01月13日

今日は、○○のコンサート…

…に行ったのは、奥さんと長女。

私と長男、下の子たちはお留守番です。まあ、これも一種の家庭サービスですね。

下の子の相手を1日すると、全くPCに向かう時間が取れませんので、ロクな記事が書けません。今日はこれにて失礼します。

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posted by 長尾大志 at 23:42 | Comment(0) | 子育て日記

2018年01月12日

○○を見たらこの病歴・この検査2・COPD

A COPD(増悪)

病棟でCOPD症例を診るとき、というのは増悪のときがほとんどでしょうから、そもそもその症例がCOPDであるか、というところから確認しておく必要があります。鑑別としては喘息他の閉塞性疾患を考える必要があり、それを年頭に病歴を聴取します。

検査は、肺炎が合併しての増悪も多いので、肺炎とかなり重なりますね…。


病歴

  • 「COPD」の治療(吸入薬など)をされているか

  • 現在投与されている治療薬

  • 増悪はしばしばあるか、どのくらいの頻度で増悪するか

  • 増悪時など、抗菌薬の投与は受けているか、抗菌薬の種類

  • 在宅酸素療法は受けているか

  • CO2貯留、CO2ナルコーシスのepisodeはあるか

  • 徐々に悪化する呼吸困難があるか

  • 喫煙歴はあるか

  • 変動性や可逆性はあるか

  • アトピー素因はあるか



検査

  • 喀痰グラム染色・培養

  • 血液培養

  • 胸部X線写真

  • 一般的な血液検査(血算、生化学)

  • SpO2、動脈血ガス分析

  • 尿中抗原検査

  • 心電図・可能であれば心エコー、BNPなど



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posted by 長尾大志 at 17:37 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月11日

○○を見たらこの病歴・この検査1・肺炎

ある疾患を担当する、となったときに、例えば病歴でどういうことを聞いておくといいのか、検査はどれとどれをしておくべきなのか、施設によっては決めごとであったり、セットであったりがあることもあるでしょう。しかし、世の中そんなところばかりではありません。

特に研修医に成り立ての頃は、呼吸器内科に回ってきたばかりの頃は、何を尋ねたらいいのか、何の検査をしたらいいのか、わからないことだらけ。そこで、こんな症例の場合は、こんな病歴はほしい、この検査はしておきたい、といういわば「セット」を作ってみたいと思います。

基本的に病棟での研修、つまり入院症例を想定しています。項目は必要最小限、「これをやってなかったら確実に指導!」というものに限っています。施設や指導医によってはもっと多めになることもあるでしょうが、参考にして頂ければと思います。


@ 肺炎

病歴

  • 発症がいつからか(急性、つまり数日の経過か)

  • 症状は咳・痰・発熱・呼吸困難以外にあるか

  • 例:鼻汁や咽頭痛が強ければ肺炎以外の可能性が高まる、悪寒戦慄があれば菌血症の可能性が高まる、消化器症状や意識障害など肺外症状が強ければレジオネラ肺炎の可能性が高まる

  • 抗菌薬の投与は受けているか

  • A-DROPやCURB-65の基準に何項目当てはまるか

  • 非定型肺炎の特徴のうち何項目当てはまるか

  • 嚥下機能低下episodeがあるか



検査

  • 喀痰グラム染色・培養

  • 血液培養

  • 胸部X線写真

  • 一般的な血液検査(血算、生化学)

  • 動脈血ガス分析

  • 尿中抗原検査



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posted by 長尾大志 at 18:45 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月10日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗癌剤)6

PS(performance status:パフォーマンスステータス)
抗癌剤投与に耐えるだけの体力があるかどうかの指標となります。

PS不良症例では抗癌剤投与によって寝たきりになり肺炎となったり、副作用が強く出やすかったりして、抗癌剤投与が却って寿命を縮める結果になることが多いため、抗癌剤に制限がかかります。

0 無症状で活動ができ、発病前と同じ日常生活が制限を受けることなく行える。
1 軽度の症状があり、肉体的に激しい活動は制限される、歩行や軽い家事、事務作業などはできる。
2 歩行や身の周りのことは可能だが、少し介助が必要なこともある。作業はできないが、日中の50%以上は起居している。
3 身の回りのある程度のことしかできない。しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就床している。
4 身の回りのことも全くできず、常に介助が必要。終日就床している。


おのおのの抗癌剤で生じた副作用は、CTCAE(common terminology criteria for adverse events:有害事象共通用語基準)に従ってGrade分類します。それによって治験の際の副作用の評価をしたり、次回の化学療法の投与量などを決めたりします。

Grade1 軽症
Grade2 中等症
Grade3 重症だが生命を脅かすものではない
Grade4 生命を脅かす、死亡する一歩手前
Grade5 有害事象によって死亡した

一般的にはGrade3以上で、次回以降の化学療法を行うにあたり投与量を減らしたり、レジメン自体を変えたりします。

具体的にいくつかわかりやすい、かつ頻用するところを見てみますと、

白血球数

Grade1 >3,000/μL
Grade2 2,000-3,000/μL
Grade3 1,000-2,000/μL
Grade4 <1,000/μL
Grade5 死亡


好中球数

Grade1 >1,500/μL
Grade2 1,000-1,500/μL
Grade3 500-1,000/μL
Grade4 <500/μL
Grade5 死亡


血小板数

Grade1 >75,000/μL
Grade2 50,000-75,000/μL
Grade3 25,000-50,000/μL
Grade4 <25,000/μL
Grade5 死亡


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posted by 長尾大志 at 19:12 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月09日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗癌剤)5

EGFR-TKI

ゲフィチニブ(イレッサレジスタードマーク
エルロチニブ(タルセバレジスタードマーク
アファチニブ(ジオトリフレジスタードマーク
オシメルチニブ(タグリッソレジスタードマーク

基本はEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌に対する1次治療薬として使います。内服薬で、毎日服薬します。多い副作用は皮疹、消化器症状(下痢、消化管穿孔)、肝障害です。

間質性肺炎は致死的となりますので有名ですが多いものではありません。PS2以上、喫煙歴のある人、すでに間質性肺炎を合併している人、化学療法を受けたことがある人、で起こりやすいというデータがあり、そのような人には使用を避ける方がいいでしょう。

オシメルチニブだけ、他のEGFR-TKIによる治療後、T790Mという耐性遺伝子が陽性になった例でしか使えない、という縛りがあります。


ALK-TKI

クリゾチニブ(ザーコリレジスタードマーク
アレクチニブ(アレセンサレジスタードマーク
セリチニブ(ジカディアレジスタードマーク

基本はALK遺伝子転座陽性の非小細胞肺癌に対する1次治療薬として使います。こちらも毎日服薬する内服薬です。副作用は消化器症状(下痢、悪心、嘔吐)、肝胆道系酵素異常などです。


免疫チェックポイント阻害薬

ニボルマブ(オプジーボレジスタードマーク
ペムブロリズマブ(キイトルーダレジスタードマーク

こちらは注射薬です。EGFR遺伝子変異やALK遺伝子転座のない,PD-L1陽性腫瘍細胞(TPS)が50%以上でPS 0-1のW期非小細胞肺癌に対する1次治療薬として、ペムブロリズマブを使い、2次治療以降にニボルマブが使われています。

免疫を活性化させるような薬ですので、多様な自己免疫性疾患のような副作用が報告されており、管理にはそれなりの知識が必要です。


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posted by 長尾大志 at 19:26 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月08日

ただいま診断中セミナー@静岡県立総合病院と、Matsumoto ALPS Clinical seminar@松本協立病院

昨日告知した予定のうち、2月18日のただいま診断中セミナー@静岡県立総合病院と、3月10日のMatsumoto ALPS Clinical seminar@松本協立病院についてご紹介しておきます。

2月18日(日)のただいま診断中セミナーは、あの、中外医学社さんの『ただいま診断中!』シリーズのベストセラー著者さんである、順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科 坂本壮先生(『救急外来 ただいま診断中!』)と静岡県立静岡県立がんセンター 感染症内科 伊東直哉先生(『感染症内科 ただいま診断中!』)と一緒に、先生方のお膝元である静岡で、「肺炎」に関するセミナーをやりましょう!ということでお声がけ頂いたものです。

題して「ただいま肺炎診断中」。3人各々の得意分野をテーマに、坂本先生は救急医の立場から、いかに肺炎を疑うか、伊東先生は感染症医の立場から、いかに肺炎の起因菌を同定するか、そんで私は呼吸器内科医の立場から、肺炎をいかに画像から判断するか、面白そうでしょ?

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3月10日(土)のMatsumoto ALPS Clinical seminar、ALPSとは、もちろんアルプスですが、「Active Learning Peers in Shinshu university」の略称だそうです。これはモチベーションの高い学生さんたちがつくっているチームの名前で、今回の企画の発起人。そこに松本協立病院が協賛されてスタートしたとのこと。

実は松本協立病院さんからは今ウチに勉強に来られている先生がおられて、ご縁を感じるとともに状況を伺うと、やはり呼吸器内科医が大変少なく、非常にお困りであるとのこと。先生方も熱心と伺っておりますので、何とかお役に立てるよう頑張ります。

こちらも私以外の講師の先生方が豪華!ですのでオススメです。また詳細が決定しましたら告知いたしますね。

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posted by 長尾大志 at 16:40 | Comment(0) | 活動報告

2018年01月07日

今年の予定一覧

今のところ決まっている、今年の予定一覧です。現在企画進行中のものも少なからずございます。関係の皆様にはご面倒をおかけしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

★ 書籍
・非専門医の先生方、研修医の先生方、「検査が出来ない、専門医がいない」施設の先生方向け
・学生、研修医の皆さま向け「カンファレンスをサバイバルするための、バーチャルカンファレンス」
・あともう1つ、可能なら…

★ 講演・イベント
1月28日(日) 適々斎塾
2月3日(土) 音羽病院VRチーム医療
2月11日ごろ 南の島にて(詳細未定)
2月13日(火) 志太医師会
2月18日(日) ただいま診断中セミナー@静岡県立総合病院
3月10日(土)  Matsumoto ALPS Clinical seminar@松本協立病院
3月18日(日) 市民公開講座@滋賀医大
4月7日〜8日 適々斎塾呼吸器セミナー
4月27日(金) 日本呼吸器学会座長
5月12日(土) 日本医学検査学会教育講演@アクトシティ浜松,
6月30日(土) 上本町呼吸器セミナー@ホテルアウィーナ大阪
7月15日(日)〜16日(月) 適々斎塾広島セミナー

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posted by 長尾大志 at 22:10 | Comment(0) | 活動報告

2018年01月06日

1年の計は元旦にナシ

例年元旦には「今年は…」みたいなことを書くのですが、今年はカンファコラムに熱中して元旦に1年の計を書きませんでした。まあ例年、1年の計といっても、「今年決まっている予定」を書くだけで、計になっていない、という話もありましたから…。


今年の抱負、という意味では、やはりもっといろいろなところへ出かけていきたい、というものがあります。昨年末も書きましたが、最近は本当に多くのご縁を頂くことがありまして、そのたびに多くの刺激をこちらが頂く。新しい場所に赴き、新しい出会いがあるたびに、頭が活性化されて自分が(ほんの少しずつではありますが)新しくなる実感があります。


自分が滋賀医大に来てから、早13年が経過します。正直これほど長期間いることになるとは思っていませんでした。医師になってからこれまで、だいたい2年ごとに転勤?転職?してきて、転職ごとに大いなる刺激を受けてきたわけですが、最早気軽に転職出来る年齢でもない、ということなのでしょうか。


長くいるから、腰を据えているからこそ出来るようになったこともあるわけですが、現状に甘えている面もあるかもしれない。お話はちょいちょいあるのですが、今の自分に向いていないところもあったりなかったり…。定期的に伺ったり、ちょっと長い期間お手伝い出来るようなお仕事もやらせて頂ければ、と思うわけですが。


何が言いたいのかよくわかりません、というか、自分がどこへ向かいたいのかもよくわかりませんので、1年の計といって、これといったものはないということになります。これまで通り「目の前のお仕事を、精一杯、ご期待以上の結果になるよう頑張る」ここに尽きるのかなあ。書き仕事は締め切り前に、というか頂いてすぐやる、お話の仕事は聴いてくださる方に何らかの「聴いてよかった」ことをお持ち帰り頂けるように。


出来ていないことも多々ありますが、そういうところを目指して参ります。本年もよろしくお願い申し上げます。

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posted by 長尾大志 at 13:41 | Comment(0) | 日記

2018年01月05日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗癌剤)4

PEMは葉酸拮抗剤で、葉酸とVB12を同時(先行)投与することで、血球系他の副作用が軽減されるという特徴があります。副作用が少なく、ダラダラと効き続けることもあるので、メンテナンス療法という、ずっと(PDになるまで)単剤を続ける治療によく使われます。



血管新生阻害薬

ベバシズマブ(BEV、Bev、BV)
ラムシルマブ(RAM)


腫瘍が発育・転移する際に血管増殖因子(VEGF)を産生して血管新生を起こしますが、そのVEGFを阻害することで腫瘍の発育・転移を妨げる働きを持ちます。


ちなみに〜〜マブ(〜〜mab)というのは、モノクローナル抗体(monoclonal antibody)に付けられる名前です。


作用機序から考えても何となくわかりますが、基本的には他の薬剤と組み合わせることで効果を期待する、という使い方になります。BEV単剤による維持療法も一時ありましたが、効果が期待ほどではありませんでした。


BEVは非小細胞肺癌で非扁平上皮癌に対して、CBDCA+PTX+BEV、またはCBDCA+PEM+BEV、という組み合わせで使われます。


RAMは肺癌治療では、非小細胞肺癌の二次治療以降におけるDOCとの組み合わせ(DOC+RAM)でのみ使用出来ます。


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posted by 長尾大志 at 18:39 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月04日

薬剤の名称、作用、使い方、副作用(抗癌剤)3

”新規”抗癌剤・各薬剤の特徴と副作用

『プラチナダブレット』はプラチナの相手が何であっても、大して効果は変わらない、と一絡げにされている印象がありますが、一応歴史的背景として、


  • CDDP+PTX

  • CDDP+DTX

  • CDDP+GEM

  • CBDCA+PTX



が同等の生存曲線・効果であったという論文がありました。
Schiller JH: N Engl. J. Med 2002; 346: 92-8


それとさらに


  • CBDCA+PTX

  • CDDP+VNR



が同等である、という論文が出まして、
Karen Kelly, JCO 19(13) 3210-3218 (2001)
これらライバル薬たちは皆一緒、主治医の裁量?で使い分けてよし、みたいなことで丸く収まりました。後に発売されたPEMも同等の扱いとなっています。実際、効果の点で差がなかったので、副作用が各薬剤を特徴付けています。


  • PTX:関節痛・筋肉痛(数日後)、しびれ(末梢神経障害・数クール後)

  • VNR:血管毒性(漏出に注意)

  • GEM・CBDCA:血小板減少

  • CDDP:腎障害

  • CPT-11:下痢(UGT1A1遺伝子多型によって出現頻度が異なる)




また、副作用として間質性肺炎を惹起する、あるいは悪化させる抗癌剤が多いため、基礎に間質性陰影があると使用できる抗癌剤が限られます。


禁忌と明記されているのはCPT-11/GEM・AMR(レントゲンで明らかで、かつ症状のある間質性肺炎)。


多くの薬剤は慎重投与です(PEM/VNR/EGFR-TKI・ALK-TKIなど多数)。


その中で、比較的安全に使用可能と考えられているのがCDDP/CBDCA/VP-16/NGTで、DTX/PTXも慎重投与ながら使われることが多いものです。


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posted by 長尾大志 at 19:05 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート

2018年01月03日

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」E高等テク!上級医の「得意」を知ると…

そこまでやるんだったらもう少し他の勉強をしておいたら??と思わなくもありませんが…。裏技、高等テクをご紹介しておきましょう。


それは上級医の「得意領域」。それを知っていると、カンファレンスで飛んでくる質問の傾向と対策を考えておくことが出来るかもしれません。まあこれは大学病院や、規模の大きな病院でのみ使えるワザかもしれませんが。


例えば、専門が喘息、とか、COPD、とか、癌、とか。癌でも化学療法に関する論文を書いてる、とか、喘息のサイトカインの研究をしている、とかになると、常にそういうことに意識が向いているので、そういう質問が来やすい、ということはあるでしょう。


ですから質問される先生によっては、質問される項目がわかったりすることもあるかもしれませんね。「あの先生は好酸球増多症の論文を書いているから、好酸球がらみのことをいつも聞いてくる」みたいな。



でも、失敗談もあります。忘れもしない、私が初めて呼吸器内科のカンファレンスに参加したときのこと。


写真を1枚見せられて、「これ、何やと思う?」と尋ねられたわけです。


正直、サッパリわかりませんでした。当時は胸部画像なんて、ほとんど見たことがありませんでしたし、勉強もしていませんでしたから。


でも、その当時その医局ではサルコイドーシス研究が花盛り、という知識だけはありまして、なぜか自信たっぷりに「サルコイドーシス!!」と叫んでおりました。


…医局は爆笑?失笑?記憶が定かではありませんが…。とりあえずウケたことは間違いない。その後私がカンファレンスでボケるようになったかどうかは、ナイショです。


症例は「気胸」でした。あとで冷静に見ると確かにドエライ気胸で、間違えようがなかったのですが、頭がほぼ真っ白でしたので、とりあえず心に浮かんだ「サルコイドーシス」を口走ってしまいました…。


…全然ダメじゃないか!参考にならん!というクレームは、ナシでお願いします。


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posted by 長尾大志 at 16:40 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

2018年01月02日

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」D空気次第では「ボケ」もあり?責任は持てません。うちに来てやってね。

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」ということなのですが、何を言ったらいいのかわからないし、一度ボケてみよう、と考える勇者も、ひょっとしたらおられるかもしれませんね。


確かに、空気次第では「ボケ」もあり、かもしれません。


注意点としては、いきなり初っ端の発言がボケでは、「なにそれ」となりがちですので、ある程度発言して、信頼関係ができてからのボケが勧められます。もちろん、上級医の半数以上が笑いに寛容であること、できればトップがそうであることが望ましいでしょう。


それから、ボケは多発してはいけません。それではただの空気読めない人です(「またか…」と思われたら終わり)。普段まあまあ真面目にやっている人が、ちょっと難しいんじゃないの…?という問いかけに、ちょっとすっとぼけた答えを返す、というのが理想かと。


あ、ボケた結果居心地が悪くなっても、責任は持てませんからご注意ください。自己責任でよろしくお願いいたします。


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posted by 長尾大志 at 18:19 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

2018年01月01日

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」Cとりあえずの「右か左か両側か」

皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年もなんやかんやと頑張ります。よろしくお願い申し上げます。



さて、カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」、胸部X線写真を供覧したときのコツ?について。


バーンと写真を見せられて、頭が真っ白になってしまう経験も、若いうちにはあるかもしれません。「これかな?」と思っていても、自信がない、ということもあるでしょう。だからといって無言では、カンファレンスが進まないし、上級医も、どうしていいのか困ってしまいます。


そこでオススメは、とりあえず、「右か左か両側か」を言うのです。右がなんか変だ、ということがわかっても、これがコンソリデーションなのか、浸潤影なのか、結節影なのか、腫瘤影と表現すべきなのか、そこがわからない、自信がない、ということはしばしばあることです。実際、胸部CTを見ないと確たることが言えない、ということも少なくありません。ですから、とりあえず「異常の場所はわかっていますよ」「これが異常とわかっていますよ」と言うことを教えて欲しいのです。


発言としては「右の中肺野に…」まででいいのです。場所さえ示すことができれば、「そうそう、ここに高吸収域があるよね」みたいに、あとは勝手に上級医が語ってくれます。


カンファレンスでは、ともかくわかることをどんどんしゃべってもらうと場が盛り上げるのですが、画像については、ともかく場所を指摘することが大事。


最悪、何もわからなくたって、イチかバチか、「右か左か両側か」を言う、というのもアリ!?確率は3分の1ですから、当たるかもしれない(!)し、正解でなくても、「ああ、そこではないですね、ここですよ、ちょっと難しいかな?」みたいに、上級医の発言を引き出すことができる。とにかく「何か言う」のに最適、便利に使えるのが、「右か、左か、両側か」なのです。覚えておいて損はなし。


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posted by 長尾大志 at 15:11 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」B上級医は何か言いたくてうずうずしている

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」その理由としては、上級医は何か言いたくて(間違いを直したくて)うずうずしている、ということを知っておいて欲しいのです。


いやしくも研修医を預かる、学生実習を受け入れている施設であれば、教育的な活動をなにがしか行っているわけで、そこの上級医は「何か言いたい」「教育的指導をしたい」と思っているものです。これが違っているようであれば、それは悲しいことですが…。まあそれは、見学とかのときに、雰囲気でわかることでしょう。


なにか間違っていることを発言する、ということは、その上級医に発言の機会を進呈する、ということになるわけで、間違えれば間違えるほど、上級医はうれしいかも。ものは考えようですけど、間違えるほど、かわいがられる、と思えば、間違えることなんか怖くない、なんて、考えてみてはいかがでしょうか?ホンの少し、発言に積極性が出るかもしれません。



本年も多くの皆様に、お世話になりました。来年も…あ、年が明けてしまいました…。あけましておめでとうございます。


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posted by 長尾大志 at 00:07 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

2017年12月30日

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」A「わかりません」は何も生まない

無言同様、何も生まないフレーズに「わかりません」があります。


いや、無言よりもたちが悪いかもしれない。もう最初から、「私はこの教育機会に参加しませんよ」と宣言しているわけですから。無言だと、もう少し待てば、何か発言が出てくるかもしれない、という期待があります(が、それ故に時間が浪費される恐れもありますが…)。でも、「わかりません」は試合放棄。


「わからないんだから、しょうがないじゃないか!」と開き直りたくなるお気持ちも、まあわかりますけど。全く何もわからない、手がかりすらない、まあそんな、超専門的なこととか、研究に絡んだこととか、そういうことをわざと訊いてくる教授とかも居るんですかねえ…(遠い目)。


臨床のこととかは、正解が出てこないにしても、「これかな?」程度の発言はできるように思うのですが。繰り返しますが、発言があっての教育的指導ですからね。カンファレンスで直されたことって、忘れないんですよ。「恥ずかしい」という感情とセットで記憶しますから。感情セットは深く記憶するためのコツです。全ては自分のため。「わかりません」と言わない、こう心がけるだけでも、カンファレンスの効果は倍増することでしょう。




ところで昨日は「呼吸器内科クラブハリエの会」でした。


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Best of 2017だけあって、どれもおいしく選ぶのに困りますね…。


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もちろん、お目当ての「焼きたてバウムクーヘン」も頂きました!


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初期〜後期研修医の先生方と、幸せなひとときを過ごしました。早朝から並んでくれたK先生、本当にありがとうございました。


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posted by 長尾大志 at 21:49 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

2017年12月29日

カンファレンスでは「とりあえず何か言って!」@「無言」は最悪

およそ教育病院においての「カンファレンス」つまりプレゼンの機会には、教育的な意味合いを持たされていることがほとんどでしょうし、そうあるべきだと思います。


で、カンファレンスが最も教育効果を現すのは、研修医・学生のプレゼンに対して、修正がなされるときだと思うのですね。ということで、研修医・学生諸君はどんどん間違え、どんどん修正してもらうのがお得なワケなのですよ。そう、お得なのです。一番伸びる。


若いうちは間違える=恥ずかしい=間違えたくない=発言を控えて…みたいな考えになりがちですけど、これはわざわざ、伸びる機会を損失してしまっているのですね。


間違える人、足りないところがある人を「伸びしろ」とか言うじゃないですか。「これから伸びる人」。早い段階で、「間違えキャラ・直されキャラ」になってしまって、伸ばしてもらう方が、自己学習よりも効率よく学習出来ますよ。これは経験談。


そう考えたときに、カンファレンスで何か尋ねられて「無言」になってしまうのは、やはりモッタイナイ。無言って、教える方としても一番困るのです。だって「わかってるのか、わかってないのか、わからない」じゃないですか。間違えたら直しようがあるし、「ここは間違えやすいから、気をつけよう」みたいに教訓として共有出来るし、他の人のためにもなるのですが…。


無言だと、こちらとしても話の膨らませようがないし、責めてるみたいで雰囲気悪くなるし、返答を待ってる時間がモッタイナイし、いいことありません。何でもいいから?発言する勇気を持ってほしいですね。そういう、発言しやすい空気を作るのは上級医の役目か…。


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posted by 長尾大志 at 19:42 | Comment(0) | 症例検討会BRONCHO

2017年12月28日

今年の10大・重大ニュース

あちこちで10大ニュースを目にしますので、やはり自分なりに今年のニュースをまとめておきたいですが、本当に今年もたくさんのお仕事を頂きまして、感謝、感謝であります。


まず講演関係ですが…

  • 1月7日 セコメディック病院

  • 1月15日 日臨技近畿支部 臨床一般検査分野研修会

  • 2月7日 志太医師会

  • 2月18日 洛和会音羽病院

  • 3月11日 兵庫県保険医協会

  • 4月7日 奈良県西和医療センター

  • 4月8日 福井県内科医会

  • 6月1日 産業医科大学

  • 6月3日 洛和会音羽病院

  • 6月10日 メディカ出版

  • 6月24日 メディカ出版

  • 6月16日 岡崎市医師会

  • 7月15日,16日 西伊豆健育会病院

  • 7月30日 耳原総合病院

  • 8月19日 福岡大学

  • 8月26日 メディカ出版

  • 9月2日 手稲渓仁会病院

  • 10月6日 市立敦賀病院

  • 10月7日 宿坊合宿

  • 10月21日 メディカ出版

  • 10月24日 音羽呼吸器連携会

  • 10月28日,29日 亀井道場

  • 11月2日 鳥取県東部医師会

  • 12月9日 福知山市民病院




学会のセミナー企画では…

  • 9月29日 呼吸機能イメージング研究会 サマーセミナー

  • 11月11日 日本集中治療医学会 看護教育セミナー

  • 11月26日 日本プライマリ・ケア連合学会近畿地方会

  • 12月16日 日本呼吸器学会・第120回日本結核病学会近畿地方会




書籍のお仕事としては…

  • 週刊日本医事新報 炉辺閑話2017

  • 病気がみえるvol.2 循環器 第4版 画像提供

  • 看護師・看護学生のための レビューブック2018(監修)

  • 内科専門医試験Quick Check 15th edition(監修)

  • 板野郡医師会報(講演サマリー)

  • 看護師・看護学生のためのなぜ?どうして?D免疫/血液/感染症/呼吸器(監修)

  • クエスチョン・バンク 看護師国家試験問題解説 2018(問題解説)

  • 第106回 看護師国家試験問題解説(問題解説)

  • クエスチョン・バンクSelect必修2018看護師国家試験問題集(問題解説監修)

  • 兵庫保険医新聞(講演サマリー)

  • 看護師国家試験のためのメディックメディア模試2017(問題・解答解説作成)

  • Hospitalist呼吸器疾患2(共著)

  • クエスチョン・バンク 総合内科専門医試験 予想問題集 vol.2(問題作成・監修)

  • 急変ABCD+呼吸・循環ケア(特集記事)

  • 週刊日本医事新報 私の一曲

  • 岡崎医報(講演サマリー)

  • 感染症内科 ただいま診断中!<帯コメント>

  • 看護師国家試験のためのメディックメディア模試2017 第2回(問題・解答解説作成)




とても10個に絞れません…。もちろん印象に残っているのは、遠方(北海道、九州、鳥取など)から呼んで頂いたものや、著名な先生にお声がけ頂いたもの、それと2回目、3回目のお仕事を頂いたもの、旧知の先生からお招き頂いたものなどですが、それのみならず各々のお仕事で多くのご縁を頂いたことが本当に嬉しいことであります。ですから直接の面識がなくても、どうぞお気軽にお声がけ下さい!


去年はプライベートでもなんやかんや活動しており、10大ニュースにも含もうか、というところでしたが、今年は子どもの受験もあり、活動も控えておりました。今年の普段の活動、で申しますと、闘魂外来が軌道に乗り、教育回診も開始して、臨床実習が学び多きものとなった…これも仕事ですけど。まあどっぷり仕事していた1年、ということですかね。(〃艸〃)


来年は書きためた?著作もいよいよ続けて?発売となりそうですし、また新たな出会いも頂けそうで、告知させて頂くのが楽しみです。引き続き頑張りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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posted by 長尾大志 at 16:47 | Comment(0) | 日記

2017年12月27日

緊急特集・肺癌診療ガイドライン2017版解説2

それでは、たびたび話題に出ていた「変異陰性+PD-L1<50%」群の1次治療はいかがでしょうか。基本的には細胞障害性抗癌剤を選択しますが、75歳以上やPS2だと制約が、という感じです。
  • PS0-1で75歳未満⇒プラチナ併用療法

  • PS0-1で75歳以上⇒細胞障害性抗癌剤単剤またはカルボプラチン併用療法

  • PS2⇒プラチナ併用療法または細胞障害性抗癌剤単剤

  • PS3-4 なら薬物療法は勧められない



1次治療のプラチナ併用療法において、75歳未満、PS0-1であればベバシズマブを併用できます。ただしベバシズマブは扁平上皮癌には使えず、出血のリスクがあっても使えません。


なお、ベバシズマブ併用のエビデンスがあるのはカルボプラチン+パクリタキセル、またはシスプラチン+ペメトレキセドです。


1次治療のプラチナ併用療法レジメンが何であっても、終了時に病勢の進行がなくて副作用も許容範囲であれば、ペメトレキセド維持療法を継続してもよいとされています。



2次治療は、PD-L1の割合によって、PD-1阻害剤を使うか、エビデンスのあるニボルマブを使うか、というところの選択になります。
  • PS0-2でPD-L1≧1%⇒PD-1阻害剤

  • PS0-2でPD-L1<1%⇒ニボルマブ、非扁平上皮癌なら細胞障害性抗癌剤でもよい

  • PS0-2でPD-L1不明⇒ニボルマブ

  • PS3-4 なら薬物療法は勧められない



2次治療の細胞障害性抗癌剤で勧められるのはペメトレキセド、ドセタキセル(+ラムシルマブ)、S-1が挙げられます。ドセタキセルにラムシルマブ併用のエビデンスがあるのは75歳未満、PS0-1症例です。


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2017年12月26日

緊急特集・肺癌診療ガイドライン2017版解説1

それと、最近発表になりました、肺癌診療ガイドライン2017版についてもしっかり理解しておく必要があります。まあ、Webで公開されていますのでその都度ご覧いただければいいのですが。


大幅な改訂点として、推奨システムの変更が挙げられていますが、まあこれは推奨したい薬剤を…ゴニョゴニョ。


これまでのガイドラインでは樹形図が入り乱れていて?いささかわかりにくかったのを整理しわかりやすくした、とされています。確かにシンプルになった印象ですね。で、ちょいちょいと優先順が変更されています。


小細胞肺癌はほとんど変わっていないようですので、非小細胞肺癌を見てみます。


まずは非扁平上皮癌か扁平上皮癌か。


  • 非扁平上皮癌であれば遺伝子検査(EGFR・ALK・ROS1・BRAF)、PD-L1染色を行う。

  • 扁平上皮癌であればPD-L1染色を行う。



遺伝子変異陽性なら、1次治療は各々に対するキナーゼ阻害剤を使う。
  • EGFR遺伝子変異陽性⇒EGFR-TKI
    ただしエクソン19欠失・L858R変異陽性例では、PS2ならゲフィチニブ/エルロチニブ、PS3-4 ならゲフィチニブを選択
    エクソン18-21の変異例では、PSによらずEGFR-TKI

  • ALK遺伝子転座陽性⇒PS0-1ならALK-TKI
    PS2-4ならアレクチニブを選択

  • ROS1遺伝子転座陽性⇒クリゾチニブ

  • BRAF遺伝子変異陽性⇒ダブラフェニブ+トラメチニブ(2017年12月現在、肺癌に対する保険適応なし)



2次治療は、
  • EGFR遺伝子変異陽性⇒EGFR T790M変異陽性ならオシメルチニブ、陰性なら「変異陰性+PD-L1<50%」群へ

  • ALK遺伝子転座陽性⇒PS0-2ならALK-TKIまたは「変異陰性+PD-L1<50%」群へ
    PS3-4なら薬物療法は勧められない

  • ROS1遺伝子転座陽性⇒「変異陰性+PD-L1<50%」群へ

  • BRAF遺伝子変異陽性⇒「変異陰性+PD-L1<50%」群へ



PD-L1≧50%なら、非扁平上皮癌、扁平上皮癌いずれにおいても、1次治療は
  • PS0-2ならペムブロリズマブ、ただしPS2なら「変異陰性+PD-L1<50%」群でもよい

  • PS3-4 なら薬物療法は勧められない



2次治療は「変異陰性+PD-L1<50%」群と同じ。


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2017年12月25日

緊急特集・喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018解説2

ということで、ACOを診断するには、今一度、COPDの特徴と喘息の特徴について知っておいて頂く必要があるわけです。


COPDの「定義」では、『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第4版』で「呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示す」という文言があったのですが、『同 第5版』ではその部分が削除されていて、ACOという、可逆性のある病態を含む概念となったことがうかがわれます。


喘息の「定義」では、『喘息予防・管理ガイドライン2015』から変更はありません。



診断基準として挙がっている項目は、これまでに言われていたものと少し変わっているのですが、そのスピリットは同じで、非専門医でも診断しやすいように項目を工夫(多くの施設で出来る検査を含めるなど)されています。


COPDの特徴

  • 喫煙歴(10pack-years以上)または大気汚染曝露

  • 胸部CTで気腫性変化(低吸収域)を認める

  • 拡散障害
    3項目のうちいずれか1項目あればCOPDありと考える




喘息の特徴

  • 変動性・発作性

  • 40歳以前に喘息

  • FeNO>35ppb
    3項目のうち2項目あれば喘息と考える、1項目しか満たさない場合、以下のうち2項目以上を満たせば喘息と考える

  • アレルギー性鼻炎

  • 気道可逆性

  • 末梢血好酸球高値

  • IgE高値



COPDの特徴、かつ喘息の特徴を満たすものをACOとします。


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2017年12月24日

来し方行く末を

今年もあっという間に1年が過ぎ去り、年末になりました。毎年年末には来し方を振り返り、行く末を展望してみるのですが、今年を振り返るに、とにもかくにも全国から講演依頼を頂き、本当に多くのご縁を頂いたことが思い出されます。


文字通り北は北海道から、南(西)は九州、福岡まで、多くの方とお話をしていると、やはり悩みどころといいますか、困っておられるところに共通点が見えて参ります。そういうところを、少しでも解決に近づくようなお手伝いができれば、ということをこれからも試行錯誤していく所存です。


今年は書籍関係では余り目立った出版ごとこそありませんでしたが、雑誌の1ページを頂いたり、メディックメディアさんのお仕事を多数やらせて頂いたり、働くのは働いておりました。来年はもう少し、働いていることがわかるような?活動ができそうですので、またいろいろとお知らせできるのを楽しみにしております。


IMG_20171212_203837 (2).jpg


来年はそれと、滋賀医大呼吸器内科を取り巻く状況がどうなるか、かなり不透明で、自分の立ち位置もどうなりますやら、ちょっと見通せないところもありますが、まずは自分のやるべきことをコツコツと積み重ねていきたいと思います。

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posted by 長尾大志 at 23:28 | Comment(0) | 日記

2017年12月23日

VR(Virtual Respirology)『チーム医療』

先日の日本呼吸器学会近畿地方会で、秘密の打ち合わせがありまして、2月に行われる「VR(Virtual Respirology)『チーム医療』」の詳細が決まりました。これは面白くなりそうです。


2018(平成30)年2月3日に洛和会京都呼吸器センター 所長の長坂行雄先生はじめ、スタッフの先生方と開催させて頂く勉強会「Virtual Respirology『チーム医療』」。研修医の先生方、看護師さん、メディカルスタッフの皆さんによるチーム対抗クイズ大会です。チーム対抗ですが、チーム単位でなくても参加出来ます。多数の皆さまのご参加をお待ちしております。

http://otomarukun.seesaa.net/article/455096858.html

◆Virtual Respirology『チーム医療』とは
ERに搬送された救急患者を診察、診断し治療していくストーリー仕立てのチームバトルです。

◆対象
ジュニアレジデント、看護師、医学生
※個人での参加も受け付けます。その場合は、当日いずれかのチームに配属されます。

◆日時
2018(平成30)年2月3日(土) 午後4時30分〜午後6時

◆場所
洛和会音羽病院 C棟 1階 講義室
(〒607-8062 京都府京都市山科区音羽珍事町2)

◆講師
洛和会京都呼吸器センター 所長 長坂行雄先生
滋賀医科大学附属病院 呼吸器内科 長尾大志

◆参加費
無料

◆申し込み方法
チーム名、チームメンバーの名前と所属を下記までご連絡ください。
洛和会音羽病院 医療経営戦略部 松原様
Mail:matsubara_t@rakuwa.or.jp
FAX:075(501)5747
※申し込みの際にはチーム代表者の連絡先(メールアドレス)を明記してください。
折り返し確認のご連絡をいたします。

個人参加の場合、長尾に直接連絡ください。
滋賀医大の研修医の皆さんには26日に長尾より改めて参加希望を確認しますね。

◆申し込み締め切り
2018(平成30)年1月31日(水)

◆主催
洛和会音羽病院 呼吸器内科

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posted by 長尾大志 at 21:52 | Comment(0) | 活動報告

2017年12月22日

緊急特集・喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018解説1・診断の基準

抗癌剤のお話も中途なのですが、ここで『喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018』について、緊急に解説しなくてはならない事情が生じました。つい先日呼吸器学会会員のところに冊子が送られてきたわけですが、このタイミングで一度まとめておかなくてはならないな…と思っていたので、ちょうど渡りに船であります。


そもそもACOって、「ACOS(Asthma-COPD Overlap Syndrome)じゃなかったの?」と思われる方も多いでしょう。そうなのです。名前が変わりました。要はSyndromeが取れただけ。


『喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018』の第1章に言い訳がましくその経緯が書いてありますのでかいつまんで説明すると、“症候群”という言葉は、そもそも原因不明で共通の病態を呈する様々な疾患を一絡げにする場合に使用される言葉でありまして、喘息とCOPDという、臨床的特徴が多様である疾患をくくるのに相応しい言葉ではない、なんてことが書いてあります。


んなことは最初からわかっていたわけで、唐突な名称の変更は、大人の事情が垣間見えるものでありますが…まあここには書けません。



まあともかく、異なる原因、異なる機序で発症している喘息とCOPDですが、しばしば両者の特徴を併せもつ場合があり、その状態を特別扱いしよう、ということでオーバーラップしている症例に名前を付けた、それがACOSでありACOとなった、ということです。


単にオーバーラップしている以上に、わざわざ名称を付ける意味はあるのか?という気がしないでもありませんが、概念に名前を付ける、というのは多くの、特に研究者、論文を書く人々にとってはメリットが大きいものです(ここにも大人の事情が…)。そういう面もあるのでしょう。


わざわざ名称を付けるからには、ACO独特の予後であったり治療であったりがあるのか?というと、今のところそういうわけでもなく…まあ今後、各メーカーが懸命に何らかのエビデンスを出そうとしているので、何か出てくるかもしれませんけど。


じゃあここで取り上げる必要だってないんじゃないの?とも思われるかもしれません。確かにACOという概念自体には大した意味はない(言っちゃった…)んですが、実はこれまでにも書いてきたとおり、「喘息かCOPDか、あるいは両方か」を非専門医の先生方に判断、診断して頂く、という問題については、大変重要な課題であると思っています。


喘息を正しく診断する、COPDを正しく診断する、オーバーラップしてるんだったら、それも正しく診断する、ということです。これまで私が書いてきたことがこの『手引き』にまとめて書かれている、なのでここで今一度解説しておこうというわけです。




・ACOの定義(『喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018』より)


慢性の気流閉塞を示し、喘息とCOPDのそれぞれの特徴を併せもつ疾患である。



・ACO診断の基準(『喘息とCOPDのオーバーラップ(Asthma and COPD Overlap :ACO)診断と治療の手引き2018』より)


40歳以上で、呼吸機能検査で気管支拡張薬吸入後の1病率が70%未満であり、COPDの特徴と喘息の特徴を有する。ACOを診断する際に喘息の特徴を確定出来ない場合、喘息の特徴の有無について経過を追って観察することが重要である。


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