実質が実際にガス交換をしている、肺胞上皮に囲まれた、肺胞腔、空間のことを指すのに対して、肺胞上皮と隣の上皮の間に存在する結合組織、肺胞中隔にあたる場所を間質と呼んでいます。

図の青色の部分(実際にはほとんど空気)が実質、オレンジ色の部分が間質です。
広義間質のことを言い出すとややこしいので、ここでは忘れてください。
この間質で炎症が起こるのが間質性肺炎です。通常病変は連続性に生じるので、陰影も連続性に出現します。実質は侵されず空気は残ったままになりますから、そのエリアの密度は浸潤影(辺り一面水浸し、密度≒水)よりも低くなります。
すなわち、肺濃度よりは少し白いけれども、浸潤影ほど真っ白ではない。ちょうど、「元々あるもの(=肺内の血管)の存在は認識できる」程度の白さ=すりガラス影を呈するわけです。
胸部レントゲン写真、CTでは、このように肺紋理(血管影)を認識できる濃度上昇域として認識できます。
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