FD研修会の中で取り上げようと思っているのが、自責思考と他責思考のお話です。自戒を込めてさせていただくつもりですが、特に今回のFD研修会で取り上げる意味があると思いました。
世の中、思い通りにならないこと、多々あります。特に社会生活を営んでいると(家庭内でもそうですが…)いろいろとあると思います。
そのときに、「他人が悪い」「状況が悪い」と考えてしまいがちなのですが、これを「他責思考」といいます。○○がうまくいかなかったのは、誰それが協力してくれなかったから、季節が悪かったから、円高だから?…と、余所にその理由を帰する考え方は、実に楽なんですね。
結局自分は何もしなくていい。「状況さえうまくいけば、うまくいくはずだ」と考えておけばいい。で、またうまくいかない。こういうこと、結構多いのではないでしょうか。
わかりやすい例でいうと、シャープ(家電メーカー)の業績が悪いと。
で、まあいろいろ理由を挙げる人はいるわけです。液晶テレビの価格が下落したから、エコポイントや地デジ化で需要の先食いをしたから、円高だから…。
まあ、理由を挙げるのはかまいませんが、ただ理由を挙げただけでは業績はビクともしませんね。何も変わらない。他責思考では、何も変わらないのです。
業績をよくしようと思えば、何かアクションを起こさねばならない。会社として何をするか。自分が何をするか。これが自責思考です。
結果を得るために、今後何ができるか。これを考えるのが自責思考。言い方を変えると、他責思考は後ろ向き、いいわけ、であるのに対し、自責思考は前向きで、カイゼンで、やる気が感じられてイイじゃないですか。
今回のFD研修会のタイトル「『今時の学生』問題〜」というのは何でしょう、他責思考のにおいがするんですが、私がするのは自責思考がイイじゃないですか、という感じのお話になります。一人でも多くの先生に自責思考のよさをお伝えできればいいのですが…。