2013年02月18日

第107回医師国家試験呼吸器系問題解説・若い女性の息切れ

107A30

28歳の女性.労作時の息切れと動悸とを主訴に来院した.生来健康で,中学と高校では陸上部に所属していた.1年前に第1子を出産した頃から,自宅の階段を昇る時に息切れと動悸とを感じるようになった.次第に症状が強くなり,1週前に急いで階段を昇った時に眼の前が暗くなったため,心配になり受診した.既往歴と家族歴とに特記すべきことはない.意識は清明.脈拍80/分,整.血圧98/66mmHg.SpO2 94%(room air).両側の頸静脈の怒張を認める.呼吸音に異常を認めない.心臓の聴診でU音の亢進を認める.血液所見:赤血球480万,Hb 14.7g/dl,Ht 46%,白血球8,500,血小板17万.胸部X線写真(肺動脈突出像)と心電図(V1のR波増高、V5,6の深いS波).



この患者で予想される血行動態はどれか.

平均肺動脈楔入圧 平均肺動脈圧
a 高値 高値
b 高値 正常
c 高値 低値
d 正常 高値
e 低値 低値


この症例も割と頻出のように思います。やはりこういうキャラの立った疾患は問題にしやすいのですね。


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