2013年02月26日

第107回医師国家試験呼吸器系問題解説・高齢男性に徐々に発症する呼吸困難・解答と解説1

まずは診断から。徐々に増強する労作時の呼吸困難から、慢性の呼吸器、循環器疾患の存在を想定します。で、両側背下部にfine cracklesを聴取。もうこれで、間質性肺炎の存在は明らかとなります。


大事なので、もう一度書きます。


fine crackles=間質性肺炎、です。


そうです。fine cracklesが聴かれたら、そこには間質性肺炎があるのです。


これ、臨床でも本当に大事ですからね。カルテに「fine cracklesを聴取」って書くときは、「この患者さんの肺には間質性肺炎がある」と書いてるのと同じことである、ということを肝に銘じておきましょう。


サーファクタントプロテインD高値、まあこれもダメ押しで間質性肺炎の存在を示唆しますが、とにかくfine cracklesがあるんだから間質性肺炎があるのです。


で、画像所見は両側下肺野に網状影、実物は肺容量低下と肺底部、胸膜直下優位に蜂巣肺を認めました。線維化のしるしですね。この特徴的な画像所見から、間質性肺炎の中でも特発性肺線維症が出てこないようではアキマセン。よーくポリクリで画像を見せてもらって下さいね。


もう、間質性肺炎で特発性だったらこれぐらいしかないわけですから、必ずや特徴をしっかりと押さえておくべきなのです。ナゼか。理由は明日。


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