2014年06月30日

Lung cancer seminar in Shiga 2014見聞録

昨日も書きましたが、Lung cancer seminar in Shiga 2014ではがんセンター東病院呼吸器外科の坪井正博先生による、今年のASCOからのトピックを含めた最新のエビデンスをご紹介頂きました。


外科の先生だからこそ、のクリアカットなお考え、それに手術をされている実感を交えてのお話が、いつもよく聞く内科サイドからのお話とはまた少しニュアンスが異なり、びんびん刺激的なお話として聞かせて頂きました。


いくつか印象に残った点を備忘のため記しておきます。キッチリエビデンスがあるお話とは限りませんが…。



・Single N2はLocal disease、Multi N2はSystemic disease


・EGFR+にケモラジすると、腫瘍細胞の性質が変わったためか、RFS短縮→それだったら手術→TKIの方がいいのかもしれない。


・区切ではマージン取らないと再発する。Mixed GGOでも脈管侵襲がたまにある。


・SBRT vs lobectomyでは意外に差が付いたので、特に若い症例ではlobectomyが良い。


・EGFR+の1stにイレッサとタルセバ、優劣なし。2ndも優劣なし。ちなみにイレッサ✕タルセバの比較試験を「入れたる(イレ・タル)試験」という。


・アファチニブはdel19なら良さそうだが、L858RだとOSが短縮し、1stで使うと耐性を誘導するのかもしれない。


・アファチニブは下痢がきついことがあり、要注意。


・ディオバン事件以降臨床試験の倫理指針が変わろうとしているが、若い人の柔軟な発想が研究になりにくくなるのではないかと心配している。


・EGFR+の1stはTKI。しかしどこかでプラチナ併用を使う方が、成績は良い。同時に使う試験が進行中。


・TKIフレアについて、TKIを使用中に病変による症状が出てきた人はTKIにケモを上乗せし、無症状の人はケモにスイッチ、としている。


区切vs葉切で、葉切の方が他病死が多いというデータを見ると、LN郭清しすぎるのも考え物かもしれない、という気持ちになる。縦隔リンパ節は他の病気の発生を抑制する役割を担っているのではないか。

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posted by 長尾大志 at 15:28 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録