2014年07月27日

エキスパートナース 2014年9月号特集「聴診」

以前にも少し書きましたが、何とか発行に間に合いそうであることが確信できましたので、告知しようかと思います。


エキスパートナースの2014年9月号(8月20日発売)で、聴診についての大特集を予定されています。


そもそも看護師さん向けの雑誌で聴診特集、しかも予定ページ数が25ページ、という企画を伺ったときに、「そんなに書くことがあるのでしょうか?」と思ったものです。


まず看護師さんは聴診について、どこまで聴いておられるのか。どこまで知っていただきたいかもわからず、ラ音について記載するぐらいでいいのではないか、当初はその程度の認識しかありませんでした。


しかし編集さんといろいろとお話ししているうちに、ああそうか、エキスパートナースさんは、聴診を「極める」記事を作りたいのだ、ということを理解しました。それで正常呼吸音から異常呼吸音まで、キッチリと呼吸音の全てを網羅した記事を作成しました。それで終了したつもりでおりましたら…。



聴診だけですと、どうしてもわかることに限りがある。身体診察には聴診だけではなく、視診、触診、打診、なども組み合わせて行うことで初めてわかることも多いのです。例えば気胸と胸水の鑑別は、聴診だけでは無理。そういうことを編集さんとやりとりしているうちに、聴診だけでなく、どんどん診察所見が加わっていくことに。


さらに編集さんは「この場面ではどこまで診察でわかるんですか?」ということで、場面別に具体的な診察所見を書くことになりました。そしてさらに欲張って、診察所見からわかることを受けての対処まで、記事が増えていきました。この対処についてはけっこう苦労しましたが、編集さんが具体的な質問を次々と投げかけて頂き、それにお答えする形で作成できました。


記事の大幅増に加えて、写真やイラストも豊富に盛り込んでいただいた結果、当初の予定を大幅に上回るページ数となり、すごくわかりやすく満足できる記事になったと思います。


来週中に最終校正となり、後は発売を待つばかりとなります。まだ公式HPには今の号が載っていますが、また正式に載りましたらご紹介します。ご期待ください。

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posted by 長尾大志 at 15:05 | Comment(2) | 活動報告

2014年07月26日

第7回イブニングセミナー:胸部単純写真読影:基本の基本

昨日、放射線部 高橋雅士准教授(病院教授)の最終講義ともなる、表記のセミナーを受講してきました。


本来であればイブニングセミナーは初期研修医(および学生、後期研修医)向けに行われているもので、私たち教員が参加するのは少し筋違いになるのですが、医師臨床教育センター長の西田先生が、「高橋先生の最後の講義になりますから、先生方も是非参加してください」と仰ってくださったので、お言葉に甘えて参加させていただきました。


ご存じの方も多いと思いますが、高橋先生は放射線科の先生の中でも、びまん性肺疾患はじめ胸部画像に造詣が深く、私も滋賀に来る前から、胸部画像セミナーや間質性肺疾患の研究会などでお目にかかる機会が多かったものです。

 
当時からダンディーな雰囲気でどんな画像でも的確に読影、鑑別を挙げておられて、村田先生共々、「滋賀医大にはすごい先生がおられるものだ」という認識でした。


私が滋賀医大に来てからは、もちろんカンファレンスや日々の読影で大変お世話になり、たくさんのことを教えていただきました。こんなにすごい先生が、こんなにあっけなく(あくまで私の主観ですが…)大学を去ってしまわれるとは。残念でなりません。大学はこういう、傑出した人材を失うことについては何とも思わないのでしょうか…。教授が定年退官するときには「最終講義」を大々的にやるのに、今回は…これも残念。


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「これからも、学生を教えに来る」とのことですから、それは良かったと思います。学生たちにはこのありがたみがわかっているのでしょうか、いや、わかっていまい。

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posted by 長尾大志 at 15:14 | Comment(0) | 日記

2014年07月21日

学生さんの意識・教員の意識

学生さんもいろいろで、A「もっと勉強したい。自分を高めたい。役に立つことをしたい。」という人もいれば、B「勉強はなるべくやらずに、クラブ(バイト、趣味等々)に打ち込みたい。」という人もいますし、C「まあそんなに頑張らずに、そこそこやってお金儲けができればよい。」という人もいるように見えます。


Aの人からはもっとカリキュラム、授業をカイゼンして欲しい、という要望が寄せられることが多いのですが、B、Cの人にとってはどうなのか、カイゼンを希望されているのかどうかよくわかりません。というのもB、Cの人とお話しする機会がほとんどないからです。


しかし、もしもカイゼンによって、B、Cの人々のモチベーションが上がり、前向きに勉学に取り組んでいただけるようになり、結果、よりよい医師をより多く世の中に送り出すことができるのであれば、B、Cの人々の「希望」に合わなくても、そうすべきなのだろうな、と思うのです。また、学生さんとお話しする機会に、どのような方向性が良さそうかを話し合いたいと思います。


そうなると問題は教員の側に投げられてきます。いみじくも教員の側にあるモチベーションの差、ムラをどうするか。おそらく教員にもA、B、C、もしくはそれ以上のカテゴリーワケができるでしょう。こちらのモチベーションのムラを、カリキュラムのカイゼンでならすことができるのでしょうか。


モチベーションの高い教員の先生方がたくさんおられることはわかっていますので、そういう方々がもっと活躍できるしくみ、そういうのものがあるといいのに、とは思います。

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posted by 長尾大志 at 16:58 | Comment(0) | 教育理念・メッセージ

2014年07月20日

第12回滋賀呼吸循環器フォーラム

昨日は滋賀医科大学呼吸循環器内科同門会(湖筍会)の夏のイベントである、表記の会が開かれ、参加してきました。


以前私が参加し始めた頃はこの会、ほとんど循環器の会で、呼吸器の演題はひねり出して1個あったらいい方、だったのですが、今や関連病院にいる先生方に「症例ありますかあ?」とお声を掛けたら、続々と症例が集まるようになりました。いやあずいぶん関係者も増えました。


倉敷中央病院のK先生。

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長浜市民病院のN先生。

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住友病院のS先生。

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皆さん質疑応答も堂々とこなされ、成長ぶりを見せてくれました。


その後の情報交換の場では、火曜日にも見た光景(スイーツ)が広がり、またも食べ過ぎました…学習能力なし。

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posted by 長尾大志 at 15:21 | Comment(0) | 日記

2014年07月19日

活動報告・学生有志の皆さんによる勉強会

今年度になって、学生有志の皆さんによる勉強会をちょいちょいやっていました。


最初は「画像の読み方を教えてください」ということからはじまって、1学期の間は胸部画像を見ていく上で必要なことがら、用語の数々を講義、と言う形式でやってきました。


この前1学期最後の打ち上げでは、こんなサプライズが…シルエットサインでおなじみのア○フォートまでも頂きました。どうもありがとう ( ´ ▽ ` )ノ


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やる気のある皆さんだけに、どういうことをやったらいいのか、手探りではあります。臨床実習ではないので、あくまで患者さんとの接触はないのですが、でも実はそこで勉強できることは山ほどあるのですね。


臨床でいろいろな症例に出会ったときに、「基本に忠実に」「irregularな情報をスルーせず」「筋道立てて考える」ということをやってみせることができたらいいのではないかとも思いました。


臨床実習で外来とか入院とか見ていただいても、結局その時に「ちょうどいい」症例って、そんなにないので、手持ちの「ちょうどいい」症例を見てもらってもいいかなと。あ、今思いついたけど、各種肺炎の特徴的な症状、所見を極めるってのもいいですね。


2学期にはとりあえず、番外編(茶話会?飲み会?お話会?)をやることが決まりましたが、こちらもどうなりますか。とにかく学生さんのお話を聞く、こちらからお話しする機会はどんどん持っていきたいですね。

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posted by 長尾大志 at 16:12 | Comment(0) | 活動報告

2014年07月13日

活動報告・看護師さん向け書籍2

看護師さん向け書籍の中でも、現在編集作業が佳境に入っているのが、「聴診」に関するものなのですが、これがなかなかスゴいです。


何がスゴいって、私の提出した原稿が、ものすごく魅力的に編集されていたのです。つまり単なる文の並びであったのが、図解になって、とってもわかりやすくなっていたのです。


「やさしイイ呼吸器教室」の時に実感したのは、「編集さんの腕によって、元の原稿がとっても魅力的に変身する」ということ。原形をとどめない…というとアレですが、少なくとも、見た目(レイアウトなど)がぐっと変わる、それによって著者が意識していなかった情報伝達がなされるようになるのですね。


それで当初の予定が25ページ程度であったところが、図表を大幅に追加して50ページほどになろうとしております。実際、刊行されるときにはもう少し削られるような気がしておりますが…。


もう少し形になって参りましたら、また、告知させて頂きますが、聴診でわかる「呼吸に関する全て」を網羅した渾身の特集になる予定。お楽しみにお待ちください。

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posted by 長尾大志 at 20:07 | Comment(0) | 活動報告

2014年07月12日

活動報告・看護師さん向け書籍あれこれ

先日、雑誌「呼吸器・循環器 達人ナース」の連載記事「ベストティーチャーが教える!すぐ試したくなる!胸部X線写真 見方・考え方」の連載第5回(最終回)の校正が終了し、何とか無事に連載を終えることが出来ました。


巻頭カラーの連載はプレッシャーもあり、看護師さん向きの記事ゆえに、内容に悩んだこともありましたが、できあがりはカラフルで素晴らしく、わかりやすくて苦労も吹き飛びました。


8月20日号での掲載ですので、最終回のできあがりにはもう少し時間がかかりますが、できあがりが楽しみです。



また、先日メディックメディアの方と面談させて頂いて、看護師国家試験対策の「レビューブック」「クエスチョン・バンク」の監修を進めております。


なんだか最近は看護師さん向けの書籍に関わることが増えてきて、参考にいろいろ看護師さん向けの他の書籍を読むことが多く、いろいろと思うところがあります。端的に言うと、なんだかわかりにくい記載のものが多いような気がするのですが、私の理解力が足りないだけでしょうか…。メディックメディアさんのものはわかりやすいのですが…。


この前、拙著「やさしイイ呼吸器教室」からの引用、転載の許諾依頼を頂きまして、その原稿を拝見していたのですが、やはり元がいいからか、わかりやすい(笑)です。今は依頼が立て込んで、次の著作の準備もあり、ちょっと執筆依頼を承るのが難しい状況ではありますが、また執筆が一息つきましたら、いろいろと考えてみたいと思います。

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posted by 長尾大志 at 18:09 | Comment(2) | 活動報告

2014年07月06日

夢は涙の先〜AKB48の「初日」が車の中でよく流れる理由2

(音源をお持ちの方、あるいはYoutubeにつなげる方は、この辺から「初日」をBGMにお読みください 笑)


努力が足りない。もっともっと努力する。こう決めてから、あれこれ迷うことなく、ぶれることなく、ただひたすら「もっと知識の定着、理解を深めるための創意工夫」を試み、学生さんとの対話でフィードバックを得て検証し、またカイゼン、この繰り返しをひたすら続けました。


そうやってもがき続けていると、暗闇の中に差す光明のごとく、それまで見えなかったものが徐々に見えて来るようになります。あ、こうすればいいのか。こう伝えたら伝わりやすいのか。実習はこうやると、前向きに取り組んでくれる人が増えるなあ…。


そこで「このポリクリはよかったです」「呼吸器内科、面白いです!」というフィードバックを受けて、こちらのモチベーションも上がるような経験が増えてきました。


さらにはこのブログを書き始めて、「全国の医師、研修医、医学生、コメディカルの皆さん」からの反応が得られるようになり、夢、目標が「滋賀の呼吸器関連医療レベルを上げる」から「全国の呼吸器関連医療レベルを上げる」に上方修正されました。もちろん、元々持っていた目標自体、まだまだ実現できていないのですが、それでももっと大きな目標を持ってもいい、そう思えるようになったことがうれしいことです。


ブログ記事はこれまでに数多く試行錯誤して「こんなふうに説明すればよく理解してもらえた」経験を元に書いています。これが出版社さんの目にとまり、書籍化されたことは以前にも書きました通りです。



私のように、学生の時にろくろく本を読まず、研修医になっても決して勉強熱心でなかったものが、他人様にものを教え、本を出版することになるとは。ひたすら努力したことに対しての報い、高橋みなみ曰く、「努力は必ず報われる」を実感しました。


流した汗と涙の結晶がこちら(笑)


汗と涙を流せば流すほど、懸命に努力した先に、見えてくるものがある。汗と涙の中に、夢が芽吹く。だから、とにかくがむしゃらに頑張ろう。秋元康さんの歌詞は本当にセンスが素晴らしい。全力で頑張った人に響く歌詞のような気がする…。



死ぬ気で踊ろう 死ぬ気で歌おう
初心を忘れず、全力投球で Oh



初心を忘れそうになるとき、仕事に全力投球できていないようなとき、この歌を聴くと気持ちが前向きになるのです。今日も、全力投球で行こう、そんな気持ちになれる歌です。

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posted by 長尾大志 at 18:23 | Comment(0) | 子育て日記

2014年07月05日

夢は汗の中に〜AKB48の「初日」が車の中でよく流れる理由1

いつも長男の送迎をするときに、車の中では音楽を流さないのですが、
今日たまたま「なんか音楽かけて」と言われたときに流れたのが、AKB48の「初日」。


「この曲、あんまり有名じゃないけど、なんで車に入ってるの?」
「んー、よく聴きたくなるんや」
「なんで?」


その後、限られた時間の中で、よく聴く理由を説明しようとしたのですが、
すぐ目的地に到着して多くを語れず。忘れないうちに、文章にしておこうと思いました。

…………………………………………………………………



滋賀医大に来て、すぐに「滋賀のこの状況は大変だ」と気づき、教育に力を入れ始めたのは以前にも書きましたが、物事、そう簡単には進みません。


臨床、そしてものを教えることにかけては多少自信があった私ですが、臨床は、カナダ生活のブランクから、思うように身体が動かない、薬の名前も忘れている、まずリハビリ、それに身体を慣らすのが一苦労でした。そんな臨床をフルにやりながら、義務である臨床実習、系統講義をこなさねばならない。講義の準備にもなかなか時間をとることができず、満足のできる講義がなかなかできない。


そんな中でも頑張っていたつもりだったのですが、懸命に教えたことを、2年後には誰一人覚えていない事実。これには愕然としました。


どのように伝えれば知識が定着するのか、どのように教えれば理解が得られるのか。今のやり方ではダメなのか。答えのない問いを自問する日々。


それに、やはり呼吸器内科の魅力を伝えたい、伝えなくてはならない、と頑張ってみたものの、なかなか魅力は伝わらず。いや、伝わっているのかどうかもわからない。どう伝えればいいのか。これまた、答えのない問い。


そして共に苦労してきた戦友との別れ。さらに「入局します」と宣言された方々の突然の翻意。結果が出ず、心も折れかけ…出口のないトンネルに入って、ただ時間だけが過ぎていく。苦しみ、もがく日々が続きました。


そんな中で、ふと目にした言葉「努力しているのに成功しない、という人は、努力が足りない人」「成功するまで努力すれば、必ず成功する」「目一杯手を伸ばした、その1ミリ先に成功がある」。

…そうか。努力がまだまだ足りないんだ。

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posted by 長尾大志 at 23:14 | Comment(0) | 子育て日記

2014年07月02日

第83回日本呼吸器学会近畿地方会見聞録・血管炎

呼吸器学会の近畿地方会では、大阪医科大学リウマチ膠原病内科の槇野茂樹先生によります血管炎のお話も拝聴しました。


最近名称が変わったり、診断基準が入り乱れていたりで、改めて知識の整理ができて良かったです。それとやはり、たくさんの症例を診ておられる先生のお話は聞いていて気持ちいい。特に槇野先生は「これは、こういうものである」ということをクリアーに言い切ってくださいますので、大変理解がしやすいのです。
というわけで、講演内容の覚え書きを、備忘のためまとめておきます。



(ここから講演内容)

そもそもWegenerが、戦時中にナチに関わった、ということから、病名からWegenerを外そう、ということから血管炎の病名、改名の機運が盛り上がった。当初「人名は全て外す」となっていたが、日本で開催されたアジア太平洋血管炎・ANCA国際会議(AP-VAS)で、「日本人の名前は残して!」という話になり、なんやかんやで結局高安病と川崎病は残った。


てことでCHCC2012(2012 Revised International Chapel Hill Consensus Conference Nomenclature of Systemic Vasculitides)で定義し直された主な血管炎の名前と分類。

★大血管
巨細胞性動脈炎(Giant Cell Arteriris:GCA)←元側頭動脈炎
高安病(Takayasu's arteritis:TA)


★中血管
結節性多発動脈炎(Polyarteritis nodosa:PAN)
川崎病(Kawasaki disease:KD)


★小血管
●ANCA関連小血管炎
・顕微鏡的多発血管炎(Microscopic polyangiitis:MPA)
・多発血管炎性肉芽腫症(Granulomatosis with polyangiitis:GPA)←元Wegener肉芽腫症
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA←元Churg-Strauss症候群

●免疫複合体性小血管炎
・クリオグロブリン血症性血管炎
・IgA血管炎←元Henoch-Schonlein紫斑病
・低補体血症性蕁麻疹様血管炎(抗C1q血管炎)
・抗GBM病←元Goodpasture症候群



・血管炎は最初、詳細不明の炎症+関節痛で発症する。初期症状として特徴的なのは多発性単神経炎。そしてANCA陽性。これらのみの段階で発見されると、予後は良い。しかし実際問題、特異性の高い臓器症状が出てから診断されると、予後は不良である。


・日本の厚労省が定めている「診断基準」は、米国リウマチ協会など海外の診断基準とは異なるが、診断のコツ、解説が細かく書かれており、親切である。米国リウマチ協会は雑だが、論文を出すときにはこちらを適用せざるを得ない。


・血管炎は人種差が大変大きいので、海外の論文を見るときには注意が必要である。


・欧米ではGPAが多い。30〜40歳代に好発。北欧、北に行くほどGPAが多く、スペインはMPAが多い。
・欧州において、GPAは好発年がある(周期性あり)。
・GPAの再発予防にST合剤が用いられることからも、感染が何らかの形で関与していることが推測される。
・MPAは冬発症が多い。


・日本ではMPAが多く、60〜70歳代に好発。
・日本人のGPAではMPO-ANCA陽性例が多いが、欧米ではほとんどない。PR3-ANCAと両方陽性、という例もある。


・日本人のMPAのみ間質性肺炎が多い。海外では見ない。
・MPAの間質性肺炎は治療が入るとあまり悪化しない。
・MPA本体の病勢と間質性肺炎の活動性は必ずしも連動しない。


・日本人のTAは大動脈弓が病変になることが多い。
・インド人のTAでは腹腔動脈付近が病変になることが多い。
・欧米人のGCAは北に行くほど多い。


・TAの特異性のある症状がまだない段階では、PETがとてつもなく役立つ。
・TAで生命予後に関わるのはAR。


・GCAでは間歇性下顎痛が特徴。PETがここでも有用。高齢者のTAはGCAとの異同が問題となる。


・網状皮斑は中小血管の閉塞でできた側副血行路を見ている。


・EGPAのうちMPO-ANCA陽性例は半数。
・EGPAをよく検索すると心病変、消化器病変は多く、これらは生命予後に関わる。
・IVIGはEGPAの心病変、神経病変に効く。


・GPAはEGPA、MPAに比べて再発が多く、再発を繰り返して身体が痛んでいき、命に関わってくるという印象。
・GPAにはリツキシマブが強い。


・MPAはGPA、EGPAに比べて、押さえ込めば再発が少ない。
・リツキシマブはMPAにおいて、GPAほど絶対的に効かない。

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posted by 長尾大志 at 19:41 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録