2017年04月05日

リンパ節腫脹の見かた2

という、リンパの流れを理解しておくと、何の役に立つか。


特にリンパ節腫脹が問題となる肺癌の例で考えてみましょう。例えば、右の下葉に原発巣がある場合。


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原発巣からのリンパ節転移は、原発巣を通るリンパ流に癌細胞が乗って、流されて漂着したリンパ節で発生します。通常は原発巣に近いリンパ節の方が漂着しやすいため、その部位に転移が起こる可能性が高いのです。


つまり、右の下葉原発であれば、リンパ節転移が起こりやすいのは@右肺門、次にA気管分岐下リンパ節で、それからB気管傍リンパ節、となる。ですからステージ分類をするときのN因子は、

  • N0:所属リンパ節転移なし

  • N1:同側の気管支周囲かつ/または同側肺門および肺内リンパ節転移

  • N2:同側縦隔リンパ節かつ/または気管支分岐下リンパ節の転移

  • N3:対側縦隔、対側肺門、同側あるいは対側の前斜角筋、鎖骨上窩リンパ節への転移


と定められているわけです。つまり、原発巣より遠く離れたリンパ節に転移があるということは、よりステージが進んでいることを意味する、という。


ですから原発巣が右の下葉であれば、まずは右の肺門を見る。それから、気管分岐角の開大がないか、そして縦隔が腫脹していないかを見る、という感じで見ていくのです。例えば…


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posted by 長尾大志 at 19:32 | Comment(0) | 胸部X線写真で、ここまでわかる