2018年03月01日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて7

飽和度のイメージを図にしてみましょう。

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SpO2=100%、というのは、測定しているエリアの存在する赤血球の100%に酸素がくっついている、つまり赤血球の100%が酸化ヘモグロビンである、ということです。図のような感じ。

酸化ヘモグロビンは鮮やかな赤色、それに対して還元ヘモグロビンは暗赤色です。静脈血は還元ヘモグロビンが多く、静脈血の酸素飽和度(SvO2)は70%程度になりますから、3割が暗赤色のヘモグロビンです。従って静脈血は動脈血に比べてどす黒くなるのです。

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ついでに、毛細血管中の酸素飽和度が低下してくると、チアノーゼになります。例えばSpO2が80%、とかだとチアノーゼになる印象がありますね。還元ヘモグロビンの割合が増えますからね…。

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しかし、注意すべき点として、チアノーゼの出現は還元ヘモグロビンの割合ではなく、絶対量によることを知っておきましょう。還元ヘモグロビンが5g/dL以上になると皮膚の色がどす黒く見えるようになるため、同じ酸素飽和度でも、元々のヘモグロビン量が少ない貧血だと、チアノーゼは出にくいのです。

一方、心不全やショックで血流の循環障害が起こると、末梢組織の酸素消費に対して供給される酸素(酸化ヘモグロビン)が減るために、肺で十分酸素が供給されていてもチアノーゼとなりやすいわけです。

ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 19:10 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場