2018年03月02日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて8・健常肺での酸素受け渡し

さて前置きが長かったですが、いよいよ低酸素のメカニズムを考えましょう。といっても、
低酸素になる、というのは、大半が肺における酸素の受け渡しがうまくいっていないことによりますので、まず健康な肺における酸素受け渡しのメカニズムを理解して頂く必要があります。

肺での酸素受け渡しは、肺胞とその周囲の毛細血管で行われています。肺胞は大きさが0.3mm程度の、小さな小さな袋で、それが3億個も集まって肺が成り立っていますが、そんなにたくさんの袋は描けませんので、必要最小限の?2個にしておきます。

スライド14.JPG

吸い込んだ吸入気に含まれている酸素(O2)は、気管支を通って肺胞(緑色)に入ります。肺胞の周りには、肺胞表面積のおよそ半分程度、毛細血管が張り巡らされていて、赤血球がそこを通過する間にO2を受け取ります。だいたい赤血球が肺胞周囲の毛細血管を通過するのに0.75秒かかるといわれていまして、酸素受け取りにかかる時間が0.25秒。つまり、酸素の受け渡しは相当余裕を持って行われているわけです。

しかし、これが病気になってしまうと、いろいろな不都合が出てくるわけですね。

ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 18:51 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場