2018年03月06日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて10・換気血流ミスマッチ・血流側

このように、本来1対1である換気と血流がマッチしていない状態を、換気血流ミスマッチといいます。

換気血流不均衡とか換気血流不均等とかいう用語もありますが、ミスマッチの方が何となくしっくりくるかな、と思いまして、最近は授業などでもミスマッチということが多いですね。

さてミスマッチというのはマッチしてない、ということですから、肺胞が障害される場合と血流が障害される場合、どちらのパターンもあります。

臨床的には、肺胞が障害される方が多いです。というか血流が障害されるのは、肺血栓塞栓症の時ぐらいですね。

肺血栓塞栓症では、閉塞が起こった肺動脈から、詰まっていない肺動脈〜毛細血管に血流が流れ込みます。心拍数も早くなりますから、血流速度が上がり、健常時のようにのんびりO2の受け渡しが出来なくなります。

スライド16.JPG

受け渡し効率が下がることと、そもそも供給元のO2(肺胞)が半分になるわけですから、やはり動脈血酸素飽和度は低下し、図の場合SaO2は50%、ということになるのです。

ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 19:03 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場