2018年03月16日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて18・低酸素のアセスメント法1

SpO2が低い、低酸素だ、となったときに何を見るかというと、まず呼吸数です。低酸素になると、それを補おうと呼吸数が増えます。新鮮な空気を少しでもたくさん肺胞に取り込むためですね。効率良く酸素を運ぶために心拍数も増え、同じ時間でたくさんのヘモグロビンが組織に流れ込むようにします。

通常は、呼吸数と心拍数の関係は
呼吸数✕5≒心拍数
で、その関係性よりも呼吸数が多い時は肺の問題、心拍数が多い時は心臓の問題と言われています。

逆に、肺に問題がないのに呼吸数が多いようなケースは、いわゆる過換気症候群、心因性の過換気とか、敗血症で乳酸アシドーシスになって、それを代償するために呼吸数を増やして呼吸性アルカローシスとなる場合、とかを知っておきましょう。

呼吸数が増えていれば肺の問題(ミスマッチ、シャント、拡散障害のいずれか)で低酸素になっているのだろう、呼吸数が少なければ換気が少ない、つまり肺胞低換気で低酸素になっているだろうということが分かります。


一方二酸化炭素についてはどうかというと、二酸化炭素は酸素よりもずっと拡散の効率がよくて(酸素の10〜20倍といわれています)、肺の疾患でミスマッチや拡散障害のようなことが起こっても、呼吸数(換気量)が増えればそれでどんどん正常な肺胞から排出され、あまり貯留するということはありません。つまり二酸化炭素は換気量に依存してコントロールされているのです。

ですから低換気になりますと、低酸素に加えて二酸化炭素貯留が起こります。

二酸化炭素が貯留すると、傾眠傾向、四肢の浮腫、発汗や手指の振戦といった徴候が見られます。呼吸数が少ないときにはこういった徴候に注意しましょう。

ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 18:21 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場