2018年04月02日

看護師さん向け書籍企画・「低酸素」のすべて26・酸素の投与法6・インスピロンについて2

インスピロンだと、目盛りに「100%」なんて書いてある。それで、つい、FIO2は今100%なんだ、てな勘違いをしてしまう。

考えてみれば、元々せいぜい15L/分までしか流れてこない酸素システムで、どうやってFIO2を100%に出来るのか。これは無理な話なんです。

確かに目盛りは100%と書いてありますが、これを100%にすると、空気孔から空気が入らなくなり、流れてきた酸素がそのまま100%で、蛇管内を流れていくことになるのです。

ということは…その使い方だと、ローフローシステムになってしまっているのですね。

スライド42.JPG

ローフロー、ということは、吸気時には蛇管を流れてくる酸素だけではまかなえず、周囲の空気を吸い込んでしまい、FIO2は思っているよりも低下してしまう、ということです。

それでは正しくハイフローとして使うにはどうするか。実はO2の流量と、目盛の%とを組み合わせれば、実際に蛇管を流れる混合気の流量が計算できまして、ちゃんと表になっています。
https://www.j-mednext.co.jp/library/inspiron_faq_safe_ans.html
日本メディカルネクスト株式会社HPインスピロンQ&A「より安全にお使い頂くために」

その表で、30L/分以上になるように(つまりハイフローが成立するように)、O2流量と%を組み合わせて使う、というのが、インスピロンの正しい使い方なのです。

ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 22:49 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場