2018年11月19日

非結核性抗酸菌症(MAC症)の治療適応・目安

肺MAC症の治療・化学療法をいつ始めるかについては専門医でも迷うことが多々あります。診療マニュアルによれば、

・線維空洞型

・結節気管支拡張型でも、以下のような症例
 病変の範囲が一側肺の1/3を超える症例
 気管支拡張病変が高度な症例
 塗抹排菌量が多い症例
 血痰・喀血のある症例

は、化学療法を開始すべきであろうと。

上記のいずれかに該当しない、特に75歳以上の高齢者では、まずは経過観察とする、となっています。もちろん、経過観察していて、画像所見や症状の悪化があれば、化学療法開始を考慮すること、という書き方になっています。


あと、治療期間については、線維空洞型、もしくは結節気管支拡張型でも空洞があるタイプでは、喀痰培養が陰性化してからおよそ2年間、結節気管支拡張型で空洞のないものは喀痰培養の陰性化から1年間という記載がありますが、そもそも喀痰で培養陰性化を確認出来る例が少なく、しかもこの期間も確たる根拠があるものでもなく、ふわふわした数字になっています。

また、喀痰が陰性にならないとか、治療を中止したら再悪化するとか、そういう例でいつまで続けるのかも明記がありませんが、なかなか治療を終了できない例も経験される、というのが実際のところでしょう。

呼吸器専門でないドクターのための呼吸器実践

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