2019年01月18日

疾患に典型的な画像・肺結核/肺非結核性抗酸菌症

肺結核、肺非結核性抗酸菌症の典型的・特徴的な陰影として、一つは肉芽腫病変を反映した結節影があります。結節内部は乾酪壊死巣で、壊死物質は気管支から流れ出してしばしば空洞を形成します。

どちらかというと、肺結核では、特に初期は1つ大きめの病変(しばしば空洞を伴う)があって、その周りに小さな粒状影や結節が集まっているというような陰影が特徴的です。

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一方肺非結核性抗酸菌症では、両側にパラパラと大小大きさが不揃いの結節が散っていることが多いという印象があります。その結節はある程度の大きさになってくると内部に空洞を生じ、黒く抜けて見えることがあります。

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それからどちらも結節が所属する気管支の枝が気管支拡張を起こして、壁が肥厚していたり気管支そのものの径が大きくなっていたり、という所見が見えることもあります。

それと特に非結核性抗酸菌症(MAC症)の場合では、結節より遠位・末梢の胸膜が肥厚しているような像も見られることがあります。

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…という所見等は CT だとよく見えるのですが、普通の胸部X線だとなかなか見づらいものです。特に小さな結節の空洞病変というのは、胸部X線写真では認識できないこともしばしばです。

胸部X線写真ですとこんな感じ。

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パラパラと散在する、結節のような限局性の陰影。しばしばその中に空洞のような黒っぽい陰影が見られることもあります。それから一部気管支壁の肥厚(トラムライン)のような線が見えることもあります。それから胸水が見られることもあります。通常は片側に見られますが、病変が両側にあったり心不全が合併したりすると両側に見られます。

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呼吸器研修ノート

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posted by 長尾大志 at 18:17 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート