2019年08月14日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編6

正常よりも横隔膜が1肋間分以上高いと、肺が縮んでいる、あるいは胸郭が縮小している、と考えます。また後で述べますが、気管や縦隔が引っ張り込まれていても、その部分が縮んでいると判断されます。


■ 肺が縮むもの

肺そのものが縮む病態として、無気肺と線維化の二つがあります。

無気肺は肺の中の空気がなくなる状態です。よくあるのは空気の通り道である気道が、腫瘍や異物などで閉塞されて、空気が入らなくなってしまうという機序です。他には、胸水などで肺が押されて空気が抜けてしまう、受動無気肺という病態もあります。

無気肺は肺の中の空気がなくなっているわけですから、肺は真っ白に見えるようになります。そして通常は片側に起こるものですから、片側で肺が真っ白になっていて、横隔膜が上昇したり縦隔が引っ張られたりして、縮んでいることが分かる場合に無気肺と考えられます。

スライド16.JPG

もうひとつの縮む病態は、肺の線維化です。肺線維症のように肺が硬くなって縮んできます。通常は両側で起こり、肺は真っ白になるのではなくて、網状影や蜂巣肺といった所見を呈します。

スライド17.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 19:03 | Comment(0) | 胸部X線道場