2019年08月19日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編9

縦隔で他に見るべきは縦隔気腫です。これは気管や食道大血管など、縦隔内を通る大きな構造物周囲の隙間に空気が入り込むもので、これらの構造物に沿った、縦に細長い空気像(黒い縦線)が何本も見られるといった特徴があります。

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肺門は、もともと見えている肺動脈の変化はなかなか分かりにくかったりしますが、少なくともその幅が、それと交差する肋骨(通常は第7肋骨であることが多いです)の幅と大体同じぐらい(1cm程度)であるのが正常、ということを知っておけば参考になるでしょう。

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それと肺門部の肺動脈から分岐する区域肺動脈の短軸像が、径5mm程度のくりっとした結節に見えることがあり、しばしば結節との区別が紛らわしいので注意が必要です。例外はありますが、肺動脈に重なる陰影でくりっと見えるということは多くはなく、血管の短軸像や、せいぜい石灰化像であることが多いものです。

肺門が拡大しているときに鑑別すべきものとして多いのは、肺門リンパ節の腫脹です。これは通常外向きに凸になっていてモコモコ、いかにも腫瘤という印象があります。それに気管の横や気管分岐部下の縦隔リンパ節腫脹を伴うこともあり、参考になります。

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posted by 長尾大志 at 17:36 | Comment(0) | 胸部X線道場