2019年08月22日

新令和・胸部X線写真の読みかた基礎編11

E肺野を左右比較しながら見ていく。

正常の肺は、およそ左右対称にできています。左右対称というのは肺内を走行する血管や気管支の分岐の仕方もだいたい左右対称ということで、肺野の同じ高さにある左右対称の場所の濃度(黒さ・濃さ)は同じぐらいになります。

ですから、ある場所を見たら、視線を平行移動させて、左右対称の位置にある同じ高さの肺野を比較し、大体同じ濃度であればOK、どちらかの濃度が高ければ(濃度差があれば)、その部位に何か問題がある、というように考えます。

スライド30.JPG

スライド31.JPG

健診などで小結節を早期に発見するための見かたとしては、この「ホンの少し濃度が違う」、というところに気がつくことが大切です。

それから以前にも書きましたが、シルエットサインを使うことによって、肺野に存在する(一見正常と区別がつきにくそうな)濃度の高い部位の存在に気づくことができます。特に心陰影の裏や、縦隔・横隔膜の影に当たる部分は陰影が分かりにくいので、シルエットサイン陽性の所見は貴重な情報になります。

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posted by 長尾大志 at 18:29 | Comment(0) | 胸部X線道場