2019年11月30日

SEM(Scientific Exchange Meeting)in Shiga

昨日は、SEM(Scientific Exchange Meeting)in Shiga、ということで、福井大学の伊藤晴海先生と大分大学の門田淳一先生に、滋賀までお越しいただき、貴重なお話を伺う僥倖を得ました。

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伊藤先生からは、『感染症から学ぶ肺の構造の理解』と題して、感染症、特に小葉性肺炎と肺結核に罹患したときの、CT像と実体顕微鏡像を対比しながら、肺の「微小構造」を可視化してわかりやすくお示しいただきました。

門田先生からは、COPDの「増悪」と「肺炎」の違いを、大きな研究の結果を引用しながらわかりやすくまとめていただきました。

当院、および関連施設からも若手の先生に多数参加いただき、彼らにとっても大いに刺激になったことでしょう。伊藤先生、門田先生、本当にありがとうございました!

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posted by 長尾大志 at 17:23 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録

2019年11月29日

胸部X線読影道場ふたたび123

いろいろありすぎるので、やはり比較したい。そうでしょうそうでしょう。しかし残念ながら、過去画像はございません。

治療開始4ヵ月後、かなり状況が好転した後の画像を比較対象としてください。

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posted by 長尾大志 at 12:38 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月28日

胸部X線読影道場ふたたび122

それでは本日の画像です。いろいろありそうですね。

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posted by 長尾大志 at 15:03 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年11月27日

胸部X線読影道場ふたたび121

さて月曜の画像ですが、とにかく見にくいですね。その理由はなんか中心がズレている、肺野が真っ黒で軟部影がやけに白い、軟部影が豊富すぎて肺野の評価が困難…よく見ると、上の方に「A→P」「Sit」の文字が。

そうです。ポータブル写真、AP像でした。上記のようなことは、ポータブルあるあるなのですね。

平時(昨日)の画像でも軟部影は豊富ですが、心胸比は大きめ…しかしこれとて、腹部軟部組織(脂肪…)が豊富で横隔膜が押し上げられている、と解釈すれば、拾うべき所見ではないかもしれません。これを「心拡大=心不全」と解釈するには、他の所見がなさ過ぎですし。

ということで、最初の写真も、特に有意所見無し、としました。
臨床診断は、気管支喘息発作でした。

解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/NUOqCZnxRic

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posted by 長尾大志 at 09:57 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月26日

胸部X線読影道場ふたたび120

昨日の写真、見にくかったですねー。

それはなぜでしょう?

ちなみにその1週間前の写真はこちら。
今回は「息が苦しい」と来院して昨日の画像でした。

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息が苦しい理由は、画像でわかるものでしょうか??

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posted by 長尾大志 at 15:19 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月25日

胸部X線読影道場ふたたび119

週もあけまして、新たな画像を供覧します。

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posted by 長尾大志 at 13:34 | Comment(3) | 胸部X線道場

2019年11月24日

日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)スキルアップセミナー

今日は、昨日大はしゃぎで爆睡している娘たちと奥方を横目に、早起きして東京へ。

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日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)スキルアップセミナーでお話をさせていただきました。

与えられたテーマは「呼吸器のことだったらなんでも」ということで、テーマを決めるまでにかなり悩みました…。

ケースカンファレンスをよくされている、とのことであり、勉強熱心な先生方と若手の先生方がおられる、とのことで、やはりケースを入れようか、じゃあ大テーマは「咳」と「息切れ」かな、まではよかったのですが、普段からなんとなく思っていたのですが、呼吸器疾患はあまり「臨床推論」に向かない、という現実がありまして…。

ケースのプレゼンも、あえてスパッと診断できる症例ではなく、私自身悩んだような症例を多く提示したためか、グループごとに考えを出し合うところでなかなかグループワークが盛り上がらず、ちょっとヒヤヒヤしましたが、まあ、なんとか最後には伏線も全部回収して、終えることができたかなと思っております。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました!

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posted by 長尾大志 at 23:38 | Comment(0) | 活動報告

2019年11月23日

第94回日本呼吸器学会近畿地方会に参加+子守り

今日は、第94回日本呼吸器学会近畿地方会に参加してきました。当科からは2名の初期研修医と、1名の後期研修医が発表させていただきました。

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座長の先生の鋭いご質問にちょっとドキドキしながらも、無事、3人ともお勤めを果たしました。よかったよかった。

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3人の発表は午前中で終わり。その後は会場を後にし…。

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子守りタイムでございます。

某J事務所系男性グループアイドルというかアーティストのコンサートに出かけた奥方と長男に成り代わり、残りの面倒を(珍しく)見ておりました。

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といっても、夕食を作るわけでもなく…。

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ほぼ丸投げでしたけれども。笑

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posted by 長尾大志 at 23:10 | Comment(0) | 活動報告

2019年11月22日

胸部X線読影道場ふたたび118

初診時の写真では、両側下肺野に陰影があるのかなという感じです。特に女性の場合、「特有の軟部組織」が両側下肺野に被さってくることがしばしばあり、それによる濃度上昇と両側下肺野に起こりやすい間質性肺炎などのすりガラス影との区別がしばしば難しいことがあります。

ただこの写真では明らかに軟部影の境界線を越えても濃度の上昇が残っているので、特に肋横角付近は濃度が上がっていると考えます。それと少しですが横隔膜が不明瞭にも見えているので、その付近に陰影はあると考えたいところです。

実際、治療後良くなった写真と比較していただくと、申し上げているニュアンスがお分かりいただけるかと思います。CTを見ると、胸膜の本当に直下は少しspareされている、どちらかというと細気管支領域に病変の主体があるような網状影、すりガラス影が見られます。

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これは単純X線写真ではなかなかわからない、CTでないとわからないところです。胸部単純X線写真さと胸膜直下、横隔膜直上に陰影があるように見えるんですが…。

本症例は膠原病に合併した皮膚筋炎に合併した間質性肺炎で、ステロイド治療によってほぼ陰影が消失しました。


解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/7NAveXxb-a8

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posted by 長尾大志 at 09:58 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月21日

下京西部医師会プライマリ・ケア教育の会でお話をさせていただきました。

昨日はなんやかんやでうっかり更新を忘れてしまいました。失礼いたしました。

夕方から京都に向かいまして、【下京西部医師会プライマリ・ケア教育の会】でお話をさせていただきました。適々斎塾でお知り合いになった大森先生にお誘いいただいたもので、下京西部医師会の勉強熱心な有志の先生方、それに近隣の病院におられる研修医の先生方が集まって勉強されている会です。

COIありませんので好きなように?お話させていただきました。タイトルは「下西の呼吸器非専門医/レジデントのための明日から役立つ胸部レ線読影」ということで、胸部X線写真読影のコツ、KGM神セブンのお話、ブロンコ体操などご紹介しました。

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大森先生はじめ、ご参加いただいた先生方、積極的に発言して盛り上げていただいた研修医の先生方、本当にありがとうございました。

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posted by 長尾大志 at 22:46 | Comment(0) | 活動報告

2019年11月19日

胸部X線読影道場ふたたび117

それではいつものように、5年前の写真…はございませんでした。そういうわけで初診時担当医は問答無用?でCTに踏み切ったわけですが、皆さまには比較対象として、治療がうまくいった!?4ヵ月後の写真をお目にかけましょう。

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posted by 長尾大志 at 13:08 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月18日

胸部X線読影道場ふたたび116

それでは今回の画像です。いかがでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 13:44 | Comment(4) | 胸部X線道場

2019年11月17日

第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会にて教育講演&今後の予定・告知

少し前ですが、この月曜、火曜日にありました第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会にて、教育講演『メディカルスタッフのためのやさしイイ胸部画像教室』を受け持たせて頂きました。

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大会長の開会挨拶に引き続きの第一会場でしたので、広大な会場、8時半に到着したときは当然ガラガラで、どうなることやらと思っておりましたが、講演が始まるときには最前の数列を除きパンパンで、立ち見の方もおられました。講演途中で席を立たれることもなく、無事に40分間おつとめ完了です。終了後多くの方々が他の会場に移動されたので、まあまあ私の話目当ての方も多かったようです。安堵いたしました〜。

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会場の書籍コーナーにも、たくさん拙著を置いて頂いておりました。感謝です。

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これからの予定をアップデートしておきます〜。

11月20日(水) 下京西部医師会プライマリ・ケア教育の会
「下西の呼吸器非専門医/レジデントのための明日から役立つ胸部レ線読影」

11月24日(日) 日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)スキルアップセミナー
「やさしイイ呼吸器」

12月5日(木) GSK社内勉強会
「トリプル販売促進の秘訣(仮)」

12月22日(日) 滋賀県臨床工学技士会呼吸療法セミナー
「やさしイイ胸部CT教室」

2020年1月12日 医療技術セミナースキルアップ
「『咳嗽・喀痰の診断ガイドライン2019』を読み解く」

2020年1月25日 和歌山県肺がん(X線)検診従事者研修会
「胸部X線写真読影法(仮)」

2020年2月5日 静岡県志太医師会
「咳嗽・喀痰の診療アップデート(仮)」

2020年3月1日 兵庫県保険医協会
「咳嗽・喀痰の診療を究める(仮)」

2020年3月14-15日 亀井道場

2020年3月28日 東京どまんなか3.0
「胸部X線写真読影法(仮)」

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posted by 長尾大志 at 21:14 | Comment(0) | 活動報告

2019年11月16日

臨床実習の感想です

今週は臨床実習がありました。ある週は本当に時間が経つのが早い。ワイワイやっているとあっという間に1週間が終わります。こちらは余計な?ことが一切出来ず、ただ学生さんにつきっきりの1週間。とりあえず今年は目一杯やって、どのくらいのインパクトを学生さんに与えることが出来るか、限界に挑戦しています。今週の感想は以下の通り頂いております。

(この1週間で学んだことのうち、最も印象的だったことについて書いてください。以下引用)

「胸部レントゲンの見方」
「闘魂外来で問診から診察、カルテ、処方、オーダーまで、一通り体験できたことです。」
「キャッスルマン病」
「闘魂外来」
「外来診察においての問診の重要さ 」

(この1週間の感想を書いてください。以下引用)

「今まで避けがちであった画像診断を手順を追って見ていくことで理解することができました。」
「濃い1週間でした。画像の読み取りが苦手でしたが、長尾先生の本やレクチャーでかなり苦手意識は少なくなりました。国家試験や先の研修医以降で必要な知識を多く学ぶことができました。ありがとうございました。」
「X線の読影を実際に行ったことで、画像診断への苦手意識が和らいだように感じた。肺機能検査で実年齢よりも若い結果が出たので嬉しかった。患者さんも褒めておられたとおり、長尾先生が優しく、とてもわかりやすく、楽しい1週間だった。」
「様々な患者さんの問診をさせて頂き、患者さん病状をどうやって把握していくかに大変勉強になりました。。また、今回担当した患者さんは凄く個性的で、色んな意味で勉強になりました!」
「大変有意義な実習であったと思う。長尾先生の書かれた本を貸していただけ、学習する環境は整えていただけていたと感じる。ただ、一週間で呼吸器内科の実習を十分に修めることは到底不可能だと感じた。二冊貸していただいた本も実習期間で通読するには時間が短く、学ぼうと思う内容の量に対して圧倒的に時間が足りなかった。その点においては満足できる実習とは言えなかった。闘魂外来では、長尾先生も外来で一緒に患者さんの問診、診察に参加して下さり、学生の不足を補ったり、診察所見を教えていただくなどして大変勉強になった。問診でおおよその病気が推定できる、というところには非常に魅力を感じた。読影では、自分の経験値、知識が足りず、不勉強を痛感したため、実習終了後も読影の勉強を続けたいと思った。」

(引用ここまで)

今週の実習は、実習中、質問をしてもあまり答えが返ってこなかったので、「これは知らないのかな?」と思ってあれこれ説明していたという場面が多かったように思います。まあ説明すること自体はいいのですが、上記以外の感想で、「知っていることが多くて面白くなかった」と書かれていて、なかなか難しいなと思いました。知っていることばかりを説明していたのだとすれば、それはつまらないでしょうね…。

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posted by 長尾大志 at 21:37 | Comment(0) | 先輩研修医・学生さんの感想

2019年11月15日

胸部X線読影道場ふたたび115

8年前と比べると、左上肺野、大動脈弓の上あたりに高吸収域があるようです。第1肋間に結節のような陰影も見えます。

そして、大動脈弓のライン自体が見えなくなっています(シルエットサイン陽性)。縦隔の軟部影も厚みが増していて、気管を少し圧しており、腫瘤性病変のように見えます。

胸部CTでは、肺野の結節影と縦隔の、大動脈に接した腫瘤影(リンパ節転移)が見られます。肺腺癌と縦隔リンパ節腫脹でした。

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解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/F0cMflYlV2M

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posted by 長尾大志 at 16:13 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月14日

胸部X線読影道場ふたたび114

8年前、おそらく何もなかった頃の写真です。これとの比較をして頂くと、何か見えてくるかもしれません。

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posted by 長尾大志 at 18:55 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月13日

胸部X線読影道場ふたたび113

ということで、4ヵ月前の写真です。

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もっと前の写真が見たいですか?

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posted by 長尾大志 at 12:38 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月12日

胸部X線読影道場ふたたび112

次の画像は、こんな感じです。いかがでしょうか。

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こちらも、「以前の陰影」があった方が読みやすいかもしれません…。

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posted by 長尾大志 at 13:04 | Comment(2) | 胸部X線道場

2019年11月11日

胸部X線読影道場ふたたび111

いろいろな意味で微妙な陰影なのですが、元々過膨張のあるCOPD症例で、少し肺門も気になるところですが、2週間前の画像と比較すると、右の上肺野、そして下肺野にすりガラス濃度の高吸収域があるようです。

CTはないのですが、聴診上同部位にcoarse cracklesを聴取しましたのと、喀痰で好中球+こんな菌がしっかり出ておりましたので、肺炎と診断致しました。

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解説動画はこちら⇒
https://youtu.be/cUwp179uo0s

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posted by 長尾大志 at 17:26 | Comment(0) | 胸部X線道場

2019年11月10日

「授業評価」を受けての自己評価

明日から第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会です。

明朝イチで教育講演『メディカルスタッフのためのやさしイイ胸部画像教室』というコーナーを受け持ちます。朝早くですが、メディカルスタッフの皆さんのお役に立てるよう精一杯努めますので、多くの皆さまのお越しをお待ちしております。


さて、先日のこと、『授業評価』の結果が送られてきました。『授業評価』とは、系統講義の際に学生さんに評価用紙を配り、点数をつけたり自由に意見を書いたり、フィードバックを頂いて、それを教員にも戻します。その『授業評価』を見て、感想や反論、改善案などを教員が書いて提出します。そしてそれらをまとめ、『授業評価実施報告書』として出版(現在はPDF)し、教員皆が参照できるようにして、教育改善に活かしいていこう、という試みです。

実際の効果についてはエビデンスに乏しく、見ている人は見ているけど…という感じではありますが、今年もその季節がやってきました。私は系統講義7コマの担当で、それに関する自由筆記意見は30程度頂いたようです。出席していた学生さんは60−70名程度ですから、半分程度の方がわざわざ書いてくださったということ。

例年『授業評価実施報告書』を見ても、各先生に対してどの程度自由筆記による意見が寄せられているのかわからず、その数がいいのかどうかもわかりませんが、今年もポジティブな感想を多く頂き、ありがたく読ませて頂きました。

ご意見をそのまま掲載する訳にはいきませんので、その『授業評価』を見ての感想や反論、改善案などの下書きを書いてみました。(運が良ければ)「授業評価実施報告書」に掲載されて公開されますので、他の教員の皆さまがご覧になるということも意識して書きました。


設問
この授業であなたが特に力を入れた点、工夫した点は何ですか。

回答
以前から力を入れている点は変わらず、まず学生に理屈を理解してもらうこと、それから興味を持ってもらうことです。基本的なところを理解できて、その分野に興味が持てれば、あとは勝手に学生が勉強するというのが私の持論であり、これまでも学生に支持されているところであります。

もはや当該分野のすべてにわたって講義室で講師がしゃべり続けて、それを学生がノートに取る、というスタイルでは膨大な医学情報の全てを伝えきることができないことは明らかで、学生が自分で勉強しやすいように道筋をつける、というのが講師の仕事だと考えています。そのために工夫した点は数限りなくありますが、とにもかくにも理解をしてもらわないことには興味を持ってもらえるわけがないので、いかにして授業の時間内にその場でできる限り理解をしてもらうか、これを毎年試行錯誤しています。

5年生で回ってくる臨床実習の学生からもフィードバックを得て、わかりやすい表現、噛み砕いた表現を意識しました。それとエビングハウスの忘却曲線を持ち出すまでもなく、授業の内容を記憶に残すということにはかなりの困難が伴います。方策としてはやはり復習、繰り返すということ、そして印象に残すということ、これを意識してスライドを作成しました。

工夫している点はありすぎてここには書ききれません。例えばごく一例を挙げると、もちろんスライドは簡単明瞭に、配布資料もカラーを豊富にわかりやすく、eラーニングにもカラーのスライドをあげておりますが、このようなことは基本中の基本であり、以前からやっていることですので、工夫として特記するほどでもないかもしれません。それ以外にはスライドに目を引くものを入れる、何らかの語呂合わせ、体や声・五感を使って立体的に情報を入れる、たとえ話を使う、などが挙げられます。他の先生方でも使えそうなアイデアはいろいろとありますが、なかなか文章でお伝えするのは難しいものです。

また、理解を確認するための工夫として、数年前からアクティブ・ラーニング(双方向のデバイスやグループワーク)を行っています。アクティブ・ラーニングの効用として、その時間で少し考えさせたり、振り返らせたりすることで理解を促すというものがあると思いますが、時間をおく、ということそのものにも(その場で理解させるという目的に対して)効果があるのだとわかりました。また授業で触れていないことでも、そのワークの間にお互いに教えあったり、気付きを得たりする、という効果もあり、アクティブにやらないという選択肢はなくなりました。

授業の最初に前回の復習を挟むことと、今回の到達目標を示すことも工夫として数年前から行っております。特に今年始めた、ということではありませんが、評判はすこぶるよいため、皆さまにお勧めするものであります。


設問
今回の授業評価から、この授業について気づいた点は何ですか。

回答
今年は自分で授業をしていても、なかなかいい感じにできている自覚がありました。毎年自己最高を更新している感触がありましたが、今年は自分のスキルがまた一段階上がったように錯覚するほどでした。学生の反応も、(少なくとも起きている学生においては)これまでになく良かったように思います。授業評価を見て、多数のポジティブな意見を頂き、それらの感触はあながち的外れではなかったかと感じています。

授業の初めに到達目標を「具体的に」示すことと、前回の復習をすることは、かなり高評価であり、時間を割いてでもやる価値はあったようです。一方でアクティブ・ラーニングについては、前問でも書きましたように、自分では学習効果が高いと自負していますが、それについて触れられた回答が、今年は全くありませんでした。これについては、昨年あたりから意見が減っているので、他の授業でも取り入れられるようになってきているということかとも思います。であれば、敢えてこの授業で「参加型がよかった」という意見を書くまでもないでしょう。数年前の「参加型がよかった」祭り(数十個の意見を頂きました)のときには、おそらく私だけが参加型を取り入れていたのではないかと思われますが、この傾向は滋賀医大として大変喜ばしいことだと思います。

今年は意識して学生の間を歩きまわり、マイクを向けてみたりしました。これは学生によっては嫌がられているかも、という危惧もありましたが、あまりそのことについてネガティブな意見はなく、「歩いて聞いて回るのも頭に残りやすくてよかった。」とむしろポジティブに捉えられている意見を見て、これもやり方として間違いではないのだろうと自信がつきました。実際やってみるにはそれなりのスキルを必要としますが、出来る方にはお勧めしたいところです。


設問
反論があれば記入してください。

回答
今年も反論をすべきネガティブな意見がほとんどなく、絶賛の嵐でありましたが、唯一のネガティブな意見として「結核は3年前期で詳しく学んだので、やや冗長に感じた。」という意見がありました。毎年かなりの時間をかけるところであり、微生物学などとのすりあわせを含め、見直しの必要があるかもしれません。

長尾の授業を増やして欲しい、全部やって欲しい、という要望には反論します。現状で呼吸器系の臨床実習をほぼ一人でやり、さらに呼吸器系の授業が7コマ、と精一杯です。現状の体制ではこれ以上の授業受け持ちは不可能であると認識して欲しいものです。あとは、今年は長尾の本を安くしろ、という理不尽な要求はなかったので安堵しました。

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posted by 長尾大志 at 11:25 | Comment(0) | 先輩研修医・学生さんの感想