2021年03月31日

本の宣伝

4月。新刊の季節ですね。学会場の書籍コーナーで新刊を眺める楽しみは、今年もありませんが……。

私が関わらせていただいた書籍が立て続けに上梓されました。まだあったような気もしますが、よく覚えていませんので(苦笑)とりあえず2冊ご紹介します。

medicina 第58巻4号増刊号 救急診療 好手と悪手 医学書院
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08YD5SDBR/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i3
medicina表紙.jpg

あの坂本壮先生編集による、あの医学書院様のmedicina!救急診療のポイント集。坂本壮先生人脈ですから、執筆者が豪華すぎますね。私は端の方で気胸について書かせていただきました。


診断と治療 109巻増刊号 診断と治療の手技−診察室これ一冊− 診断と治療社
http://www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=10&cd=2211300&kbn=2#toku
表紙.jpg

これはその名もズバリの診断と治療社様による、診断と治療の「手技」本ですが、私の担当は手技でも治療でもない「胸部X線検査」。なんで???

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:30 | Comment(0) | 活動報告

胸部X線読影道場ふたたび499

「めまい、意識障害(会話がかみ合わない、交通事故)、下痢」を主訴とする肺炎。高吸収域はコンソリデーションとすりガラスが混在、そして検温表は…

経過1.jpg

こんな感じ。国家試験勉強を修められた新研修医の皆さんには簡単でしたね。比較的徐脈(相対的徐脈)もあり、レジオネラ肺炎でした。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:57 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月30日

胸部X線読影道場ふたたび498

物陰の陰影、やはり結構見にくいですね。

右横隔膜、心臓付近をよーくご覧ください。スーッと線がみえませんでしょうか。CTですと、

スライド345.JPG

右下葉の高吸収域、CTでもコンソリデーションというべきか、すりガラスというべきか、微妙な濃度です。割と境界線がクッキリしていて、「放射線?」とも思いますが、放射線照射歴なしです。

主訴はちなみに「めまい、意識障害(会話がかみ合わない、交通事故)、下痢」。もうおわかりですかね。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:41 | Comment(2) | 胸部X線道場

2021年03月29日

胸部X線読影道場ふたたび497

昨日の『東京どまんなか3.1』おかげさまで楽しく盛り上がったのではないでしょうか。よかったよかった。多くの方が「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」に参加希望をいただけて、こちらも良かったです。

次回は初心者の方にも参加しやすい裏テーマ○○ですので、奮ってご参加ください。


さて、それでは今回の画像です。

スライド344.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 08:20 | Comment(3) | 胸部X線道場

2021年03月28日

胸部X線読影道場ふたたび496

今日はお楽しみ、「東京どまんなか」です!ご参加の皆さんは一緒に楽しく学びましょう!!

ポスター改.jpg

以前のポスターは、コロナ前の「対面前提」のときのものでした…。




さて昨日の画像ですが、割とシンプルな話でした。CABG(胸骨縦切開)後で、陰影部のCTは…

スライド343.JPG

気管分岐すぐ右上あたりの結節影と、縦隔リンパ節腫脹、小細胞肺癌でした。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:56 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月27日

胸部X線読影道場ふたたび495

今回の画像はこちらです。

スライド342.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:53 | Comment(3) | 胸部X線道場

2021年03月26日

やさしイイ胸部画像クイズ2021/2/2B

島根大学医学部生の皆様中心に開催しております「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」。2021年2月2日、節分の日の勉強会の3例目収録動画です。

実はこの症例も、2例目に引き続き「フォローアップ時の変化」みたいなお話をしています。この日の裏テーマだったみたいですね。よろしければご覧ください。

https://youtu.be/BXvf84rGBa8

トップページへ

posted by 長尾大志 at 17:33 | Comment(2) | 胸部X線道場

胸部X線読影道場ふたたび494

後日譚。

CTで見られた高吸収域(周囲に粒状影)、喀痰から結核菌を検出し、肺結核+結核性胸膜炎+気胸(……)として加療となりました。

きちんと加療して、この通り根治できました。

スライド341.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 09:53 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月25日

胸部X線読影道場ふたたび493

数日後に患者さんが「しんどい」と来院。写真を撮って初めて……!!!

スライド339.JPG

気胸を発見する、という事態は避けたいものです。

それはともかく。気胸に目を奪われると、肺内の高吸収域を見逃してしまいます。抜かりのないよう、要チェックです。CTでもしっかり見えていました。

スライド340.JPG

後日譚に続きます。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 11:01 | Comment(2) | 胸部X線道場

2021年03月24日

胸部X線読影道場ふたたび492

読影所見の前に、前日譚?を。こちらをご覧ください。

スライド338.JPG

左胸水があります。穿刺前です。で、穿刺をした直後の写真が昨日の画像になります。

……

……

ま、そういうことです。処置前後には合併症の確認も含め、必ず胸部X線写真を撮影すべし、と上級医に教わりましたか?これ、穿刺直後に写真を撮らないと、気胸の評価ができていないことになりますね。それで数日後に…。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 15:17 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月23日

胸部X線読影道場ふたたび491

今回の画像はこちらです。

スライド337.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 16:57 | Comment(3) | 胸部X線道場

2021年03月22日

『風邪を診るすべての医療従事者のための Phaseで見極める! 小児と成人の風邪の診かた&治しかた』読了

先日献本いただきました『風邪を診るすべての医療従事者のための Phaseで見極める! 小児と成人の風邪の診かた&治しかた』永田理希(希惺会 ながたクリニック院長/感染症倶楽部シリーズ統括代表) (著) 読了いたしまして、amazonレビューを投稿しましたが、しばらく掲載されないようですので、こちらでも宣伝しておきます。それだけ、多くの方に読んでいただきたい本ということです。

IMG_20210302_162452.jpg

(レビューここから)
著者の永田理希先生は感染症倶楽部を長期間にわたり一人で運営され、感染症に関する有用な情報を発信されてこられた先生です。永田先生の講演を一度でも聞いたことがあれば、その「熱意」を体感されていると思いますが、元々耳鼻科専門医と言う属性に加え、開業医として総合診療に携われ(=膨大な症例経験がある)、感染症に関して大変な質・量の勉強をされている。以前から申し上げているのですが、症例をたくさん経験されている開業医の先生が文献にしっかり当たって勉強されると、最強の臨床医になられるんですね。ただそういう先生は稀であり貴重な存在というところがあるわけです。
この書籍の参考文献をざっと眺めるだけでも永田先生のこれまでの勉強が推察されるかと思いますが、とにかく「風邪様症状」診療に対する、これまで経験的に行われていたような対症療法であったり、抗菌薬治療投与であったり、一つ一つのプラクティスに関する根拠を、本当に丁寧に文献にあたり解説をしてくださっている本になります。私も「風邪」診療や診断に関して色々と勉強しなくてはならない立場でありますが、上気道の分野に関してはこの書籍一冊あれば、他に文献を集める必要もなく、座右に置いておくには最強の書籍だと思います。
底流にある思想としては、とにかく風邪症候群をはじめとするウイルス性疾患や鼻炎などに対し、無駄な抗菌薬を使わないということで、薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが厚生労働省によって言われるずっと前から、感染症倶楽部を通して永田先生が訴えてこられていたことがしっかりと丁寧に語られています。私自身もプラクティスとしてはやっていたものの、その根拠に関してしっかりとした根拠を必ずしもパッと提示できなかったことも多々あり、大変勉強になります。
上気道炎に関連して、咽頭痛を呈する性行為感染症(STD)に関してもページを割かれていますし、いわゆる風邪薬(対症療法薬)の使い方に関してもその根拠が丁寧に示されています。耳鼻科の先生ならでは、耳・鼻・喉の診かた図説も親切です。そしてなかなかデメリットの多い西洋薬に対して、副作用の少ない漢方薬を用いる方法を示されていて、漢方薬の成分からしっかりと紹介されていて、大変勉強になります。
世に「風邪本」は名著がたくさんありますが、風邪の患者さんを多く診療される開業されている先生や病院勤務であっても一般内科外来をされている先生方は、今一度風邪に関するプラクティスをしっかりと確立されることをお勧めしたいところでありますので、やはり何冊か通読されることをお勧めします。その中の一冊としてこの書籍がお手元にあるのが理想的です。
(感想ここまで)

トップページへ

胸部X線読影道場ふたたび490

右上肺の濃厚な高吸収域内部に二ボーを伴う空洞が出現しました。胸水も出現し、どう見ても悪化しているようですね。

コメントにもありましたが、こうなると鑑別診断はいろいろ挙がります。幸い、気管支鏡検体から緑膿菌が検出され、他にはカンジダのみであったため、振り返ってみると肺膿瘍であったかという症例でした。抗菌薬治療を強化することでその後軽快しました。

ちなみにこちらはDr.長尾プロデュース 呼吸器腹落ちカンファレンス 呼吸の果てまでカンファQ!にも取り上げております。詳しい経過をご覧になりたい方は是非ご参照くださいませ。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:14 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月21日

胸部X線読影道場ふたたび489

右肺の容量が小さくなってきています。線維化というか、病変によって収縮してきているのでしょうか。

臨床症状と併せてもステロイドが奏功している印象はなく、この時点で転科、気管支鏡検査ののち抗菌薬変更、抗真菌薬追加となりました。さらに1週間後。

スライド336.JPG

うーむ。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:31 | Comment(3) | 胸部X線道場

2021年03月20日

胸部X線読影道場ふたたび488

発熱、呼吸困難あり、当初薬剤性肺障害、細菌性肺炎を想定し、抗菌薬とステロイド開始となりました。で、1週間後、症状はあまり変わらず、画像はこんな風になりました。

スライド335.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 17:58 | Comment(2) | 胸部X線道場

2021年03月19日

胸部X線読影道場ふたたび487

右肺に全体的な高吸収域が見られます。すりガラス主体ですが、肺尖部や胸膜直下は少し濃く見えます。また、右横隔膜が少し高位になり、気管が引っ張られているようにも見えます。

あと、既にコメントでご指摘いただいていますが、左乳房が切除されているように見えます。乳癌術後でした。

術後、化学療法(アナストロゾール→ベバシズマブ+パクリタキセル)ということで、鑑別診断はいろいろと出てくるかと思います。CTではこんな感じでした。

スライド334.JPG

右の陰影はやはりすりガラス影+コンソリデーションでしたね。




トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:32 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年03月18日

胸部X線読影道場ふたたび486

今回の画像はこちらです。

スライド333.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 11:50 | Comment(2) | 胸部X線道場

2021年03月17日

胸部X線読影道場ふたたび485

左胸水が見えます。端がひゅいんと上がっていて、左4弓+横隔膜シルエットサイン陽性ですから。左胸郭はやや収縮しているようです。左、あるいは右肺野にもぽつぽつと限局性の高吸収域が見られ、胸膜播種なのか何なのか…という感じですかね。

スライド332.JPG

ちなみに8年前の写真はこちらです。あれ?やっぱりなんか変…?そうです。重要情報が欠落していました。12年前に左下肺の切除を受けています(良性腫瘍・術式不明)。

比較すると心陰影は左に拡大しているのか、それとも新たに陰影(無気肺や被包化胸水など)が出現したのか…?という感じですね。こちらは実は無気肺+胸水+軟部陰影でした。当初膿胸との診断で抗菌薬治療⇒悪化、精査で中皮種と判明した例でした。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 11:22 | Comment(1) | 胸部X線道場

2021年03月16日

胸部X線読影道場ふたたび484

今回の画像はこちらです。

スライド331.JPG

トップページへ

posted by 長尾大志 at 08:30 | Comment(3) | 胸部X線道場

2021年03月15日

胸部X線読影道場ふたたび483

並べてみますとよくわかりますが、肺野は縮小しています。しかし、その「縮小」の仕方が、IPF・UIPパターンとは違う。ここがミソです。

スライド330.JPG

気管分岐角が開き、肺門の挙上を伴う形で≒上肺野の収縮、上肺野胸膜直下の濃厚な高吸収域を伴う⇒上葉優位型肺線維症・PPFEを思わせる陰影ですね。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 14:16 | Comment(0) | 胸部X線道場