2021年06月17日

血痰・喀血1

さて、胸部X線写真も一段落ついたということで、また新しいシリーズを始めようかなと思います……といいますか、ちょっとお仕事の都合でこれをやらせていただきたいというものがでてきました。

ずいぶん前ですが、『呼吸器内科 ただいま診断中!』という書籍を上梓させていただいたのですが、ご存知の方はおられるでしょうか?あの大ベストセラー『救急外来 ただいま診断中!』とか『感染症内科 ただいま診断中!』とか『総合内科 ただいま診断中!』とか『女性の救急外来 ただいま診断中!』とかのベストセラーシリーズのに中にあって、あまり売れていない…ものではありますが、実は!人知れず!『ただいま診断中!』シリーズの先駆け、一番最初にでた書籍だったんですね。

その本で、呼吸器疾患に関して診断の手順をご紹介したわけですが、これが出たのがもうずいぶん前、2015年のことでして、その後色々な診断の基準が変わったり、あるいは自分の中でも診断に関して色々勉強し理解が進んだり、ということもありまして、今一度診断に関して見直してみようかなというところがございます。

そこでこのたび、診断に関してちょっと考えていきたいかなと思います。まずは今回のきっかけとなった血痰、そして喀血ということをしばらく考えていきたいと思いますので、少しお付き合いいただければ幸いです。

血痰・喀血というのは、口(鼻)から血を吐くという点で吐血としばしば混同されるわけですが、これを見分けることが最初のステップということになります。

気道から血が出て、それがそれほど多くなく、痰に混じる程度のものを血痰、量が多くて、ある程度の量の血そのものを口(や鼻)から吐くのが喀血ということになります。それに対して、食道・胃(消化管)から出血して、その血液が口ないし鼻から出てくる、これが吐血です。

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posted by 長尾大志 at 20:10 | Comment(0) | 血痰・喀血・肺胞出血