2021年06月21日

血痰・喀血3 喀血量について

もちろん、肺から出た血液を飲み込んで吐血、あるいは逆に吐血した物を誤嚥して喀血、ということもあり得ますから、ある程度「こっちかな?」という目星をつけておいて、その上で診断・検査を進めていくことになるでしょう。

血痰・喀血の診療を進めていくうえで、まず大切なのがその血痰・喀血が「命に関わるもの」であるかどうかという判断です。気道内の出血では、消化管出血と違って血液の溜まる場所(逃げ場)がないため、ある程度の量の出血で気道閉塞・窒息を起こしてしまう可能性がありますから、大量喀血の場合一番怖いのは窒息・呼吸停止です。

まずは気道の確保が必要かどうかという観点で、バイタルサイン及び酸素飽和度の評価をします。バイタルサインは脈拍数、血圧、そして呼吸数・酸素飽和度が重要ですね。ひとまずバイタルサインに問題があれば、すぐに気道確保〜気管内挿管を試みることになります。元々肺病変があることがわかっていれば、病変のある側からの出血であると想定されるので、そちらを下の側臥位とし、健側の換気を確保します。

大量喀血の定義というのは報告によってまちまちで、24時間の喀血量が200mLとか300mLとか600mLとか、いろいろな基準が用いられてきており、統一された量というのはありません。

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posted by 長尾大志 at 17:43 | Comment(2) | 血痰・喀血・肺胞出血