2021年06月23日

血痰・喀血5 鼻からの出血

口(鼻)から出ている血が血痰・喀血であると考えられる場合、次のステップは喉より上からの出血か、喉より下からの出血かの鑑別です。

喉より上あたりからの出血は、あまり深刻な疾患であることが少ないので、「こっちだったらいいなあ」と思いながら話を聞くわけです。鼻副鼻腔炎が基礎にあることが多い鼻腔・副鼻腔腔からの出血が多く、それ以外には中高年や喫煙者の場合、口腔内の洗浄に問題があり歯周病部位からの出血、という例をしばしば見かけます。

例えば鼻をすすると出血する、鼻出血を伴う、などというエピソードがあると分かりやすいですが、普段から後鼻漏様の症状(痰が絡んだ感じ)があって、痰を切って出すと血が混じっていたというepisodeも鼻からの出血を思わせます。もちろん鼻出血でも大量に出血することがありますし、大量喀血ですと鼻からも血が出ることがありますから、大量鼻出血と大量喀血の区別は時に困難になります。そうなると病歴や基礎疾患、取り急ぎの胸部X線写真あたりで目星を付けることになるでしょう。

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posted by 長尾大志 at 18:58 | Comment(0) | 血痰・喀血・肺胞出血