2021年06月26日

血痰・喀血7 鑑別を絞るために、もうちょっと聞きたい病歴2

それ以外に、病歴で聞きたいこととしては…

発熱(や、高齢者の場合発熱がなくても寝汗)があるという場合、それに湿性咳嗽がある、となると感染症が想起されます。比較的経過が早い場合は一般細菌による感染症、経過が長い場合には肺結核、肺非結核性抗酸菌症、肺膿瘍・肺化膿症などがここに含まれます。昨今ではこのあたりの疾患が多いですね。

結核の既往があったり、COPDや肺線維症などの慢性の肺疾患が存在するという場合、肺膿瘍や気管支拡張症からの出血の可能性を想定しておく必要があります。免疫抑制状態、HIV感染症などの基礎疾患そのものでもありますし、ステロイドや免疫抑制薬などを使用している場合に血痰や喀血が見られたら、肺結核、肺非結核性抗酸菌症、悪性腫瘍などをまずは想定し、細菌検査・細胞診や画像検査に向かいます。

胸痛がある・急に発症した・息切れも見られる・胸部X線写真で特段の所見がないという場合、肺血栓塞栓症の存在を想定しましょう。血栓から肺梗塞になると、限局性の高吸収域が斑状に見られることもあります。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 19:50 | Comment(0) | 血痰・喀血・肺胞出血