2021年09月29日

胸部X線読影道場ふたたび611

見えましたか、菌?

考えるな、感じろ…って感じですね。ちょっと染色を変えてみましょう。チールニールセン染色、こちらです。

スライド470.JPG

もうお分かりですね。もう一度グラム染色の方を眺めてみると、透明に抜けた菌体が見えると思います(Gram-ghost)。抗酸菌感染症だったんですね……前医で空洞があるとわかっていたわけですから、せめて喀痰検査がなされていれば……ちょっと残念でした。前医は普段から若手の先生の指導に熱心な先生がおられるので、余計に残念な気持ちになったのを今でも覚えています。

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posted by 長尾大志 at 08:02 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月28日

胸部X線読影道場ふたたび610

5年前には何もありませんでしたが、今回は右胸水と右の肺野に散在する結節影のような陰影が見受けられます。上肺野・胸膜側のものは空洞もあるように見えますが……

スライド468.JPG

空洞ありました……。

心疾患もありますが、片側胸水ということで胸腔穿刺。

スライド469.JPG

うーむ……

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posted by 長尾大志 at 07:50 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月27日

胸部X線読影道場ふたたび609

5年前を参考にされてください。

スライド467.JPG

ちなみに病歴は…
数年前、食道癌に対して放射線化学療法を行い、CRで経過。ここ数年、喀痰が絡むことが多いことに気づいていたが、放射線治療の後遺症と考えていた。今月初めに胸痛あり、心房細動と診断。除細動をうけ、胸痛は改善したが、その後数日で呼吸困難感が生じ、前医受診、肺炎の診断でAMPC/CVA、アセトアミノフェン処方され、内服したが改善なく、当院紹介となった。

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posted by 長尾大志 at 19:24 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月26日

胸部X線読影道場ふたたび608

今回の画像はこちらです。こちらもいろいろありました……

スライド466.JPG

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posted by 長尾大志 at 11:59 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月25日

胸部X線読影道場ふたたび607

今回の画像では以前に比べて、肺野の濃度が少し上昇している、すりガラス影が生じている、ととらえていただくといいでしょう。

スライド465.JPG

RAに合併した間質性肺炎の急性増悪所見でした。単純写真でのすりガラス影を見逃さないよう気を付けたいですね。まあ、病歴からはCTを撮ってしまうと思われますが……。

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posted by 長尾大志 at 20:24 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月24日

胸部X線読影道場ふたたび606

今回の画像はこちらです。以前画像あり。

スライド464.JPG

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posted by 長尾大志 at 15:39 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月23日

胸部X線読影道場ふたたび605

というわけで、左の主気管支が跳ね上がっていたり、1弓や横隔膜が不明瞭だったり、という変化は術後の変化だったのですね。

で、この半年の変化ですが、いかがでしょうか。


右下肺野の高吸収とともに、横隔膜が見えなくなってきていますね。高吸収はすりガラスっぽい濃度ではありますが……。

スライド463.JPG

なんと、コンソリデーションでしたね。

S8、横隔膜に接する陰影で、そのために横隔膜はシルエットサイン陽性でした。単純X線写真ですりガラスっぽく見えていても、線がシルエットサイン陽性であればコンソリデーションを考える、という学びになりますね!

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posted by 長尾大志 at 09:55 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月22日

胸部X線読影道場ふたたび604

で、手術をしました。

スライド462.JPG

術後は左のようになりました。

その後ゆっくりと変化し、右のごとく。これが半年前(以前の画像)です。

ここから「今回の画像」こちらに変化しました。

スライド459.JPG

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posted by 長尾大志 at 19:22 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月20日

胸部X線読影道場ふたたび603

そもそもの、事の起こりは9年前。

左中肺野外側、肩甲骨に重なる感じで、結節を認めます。

末梢の腺癌、手術適応でした。

スライド461.JPG

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posted by 長尾大志 at 14:49 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月19日

『プチナース 10月号』

発売中の『プチナース 10月号』の特集「ニガテ科目克服講座」で、酸塩基平衡のコーナー記事を書かせていただきました。

表紙_p.jpg

照林社さんの編集さんはいつもサイコーで、私のしょうもない原稿をチョーわかりやすい記事にしてくださいます。

特に看護師さん向けの書籍はいつもイラストが素敵なんですが、今回のこれ、サイコーじゃないですか?大好き!胃酸を吐いてアルカローシスになる件、めっちゃわかりやすい。

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他のイラストもめっちゃいいですし、他の記事もとってもわかりやすいので、今月号はおススメですよ!!

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posted by 長尾大志 at 17:24 | Comment(0) | 活動報告

胸部X線読影道場ふたたび602

今回の画像はこちらです。

スライド459.JPG

9年前から、いろいろありました…?

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posted by 長尾大志 at 13:06 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月18日

胸部X線読影道場ふたたび601

2か月前から肺野が粉っぽいですね……肺紋理が増強、というか線状影も見えるように思われます。

そして今回は左胸水。葉間胸膜も肥厚して見えています。

スライド458.JPG

CTではきれいな両側の広義間質肥厚像+左胸水が見られます。肺腺癌(原発巣ははっきり見えません)+癌性胸膜炎+癌性リンパ管症でした。

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posted by 長尾大志 at 15:12 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月17日

胸部X線読影道場ふたたび600

早こちらも600回。粛々と進めます。今回はこちらです。

スライド456.JPG

2か月前の写真もこちらに。

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posted by 長尾大志 at 08:57 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月16日

やさしイイ胸部画像クイズ2021/3/23A

島根大学医学部生、および全国の医学部学生の皆様と開催しております「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」、2021年3月23日勉強会の2例目収録動画です。

こちらの動画では途中チューブのくだりでしょうもないことを申しておりますが、それはスルーしていただいて?、重要なことは「血管影と結節の鑑別」「縦隔リンパ節腫脹の存在に気付く」コツ。こちらをしっかりお聴きいただきたいですね。

https://youtu.be/WQw4ySqdCJA

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posted by 長尾大志 at 20:45 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月15日

胸部X線読影道場ふたたび599

8年前には既に手術を受けています。三枝病変のバイパス術でした。8年間で心拡大となり、左に少し胸水があるようです。右はわかりません。心不全の進行とすると、バタフライ陰影や肺内血管の拡張、広義間質肥厚(カーリーB線)などが見えてほしいところですが、それらはあまり目立たず、その代わり肺紋理は何とな目立つ。一部はトラムラインが見えるかと思います。心不全の増悪ではないのか……。

ということで、CTです。

スライド455.JPG

トラムライン、signet ring signと気管支拡張病変を示唆する所見、細気管支炎を示唆する粒状影などが見られます。心疾患とは独立して生じた気管支〜細気管支病変と考えられました。

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posted by 長尾大志 at 13:27 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月14日

胸部X線読影道場ふたたび598

今回の画像では、パッと見心臓がデカいなと感じていただけるといいですね。胸骨縦切開後ですから、なにがしかの手術後であろうと思われます。少なくとも人工弁は見えません。

で、さて、それだけでしょうか…?ということですが、8年前と比較すると如何でしょうか?

スライド454.JPG

心不全「だけ」なのか、他の所見があるのか、というところです。

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posted by 長尾大志 at 15:21 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月13日

胸部X線読影道場ふたたび597

それでは今回の画像です。側面付きです〜。

スライド453.JPG

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posted by 長尾大志 at 17:55 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月12日

胸部X線読影道場ふたたび596

図らずも、骨折確認で撮られたX線写真に、横隔膜の裏に隠れた結節影が写りこんでおりました…。骨折はなかったけど……。

1年前には影も形もない…むむむ。CTを見ましょう。

スライド452.JPG

きれいに横隔膜に隠れた結節。単純写真でわかりにくいのですが肺門リンパ節も腫脹しています。

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posted by 長尾大志 at 14:58 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月11日

胸部X線読影道場ふたたび595

本症例の概要は、とある血液疾患で経過観察中。以前の画像はこちら。

スライド450.JPG

側胸部痛を自覚され、診察上肋骨に圧痛あり、骨の写真を撮影したところこんな感じでした、というもの。

スライド451.JPG

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posted by 長尾大志 at 15:14 | Comment(0) | 胸部X線道場

2021年09月09日

胸部X線読影道場ふたたび594

今回の画像はこちらです。

スライド449.JPG

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posted by 長尾大志 at 17:27 | Comment(0) | 胸部X線道場