2021年10月07日

胸部X線読影道場ふたたび616

1年半前には陰影がありませんでしたが、今回は左4弓シルエットサイン陰性の高吸収域が出現。これだけでは病変が上葉にあるのか下葉にあるのか、判断はできません。

しかしその3か月後には、陰影は拡がり4弓のシルエットサイン陽性となりました。ということは、元々の陰影も上葉(舌区)にあったのかな、と推察されますね。

スライド476.JPG

CTを見ても、確かに舌区にべたっと限局した陰影を認めます。舌区にはありますがギリギリ心臓には接しておらず、そのためシルエットサイン陰性であったと考えられます。棍棒様の陰影であり、粘液栓としてABPMが考えられた症例でした。

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posted by 長尾大志 at 13:53 | Comment(0) | 胸部X線道場