2021年10月23日

第87回 日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 九州支部秋季学術講演会 ならびにぎんざん海山道場

今日はまず第87回 日本呼吸器学会・日本結核 非結核性抗酸菌症学会 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会 九州支部秋季学術講演会での特別講演を仰せつかりました。

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元々お受けしたときには、10月にコロナがどうなっているか全く読めない中でしたが、8月の段階でとても無理かな〜となり、9月にリモートと決定させていただきました。熊本に伺いたかったのですが……。

その微妙な時期にご依頼いただいたのが「ぎんざん海山道場@大田市立病院」。結果的にこちらに現地参加できることとなりましたが、特別講演の配信を普段と違う環境@大田市立病院から行うことになりました。ということで現地スタッフのKさんとしっかり打ち合わせをして、当日も緊張して臨みましたが、(おそらく)特に問題なく終えることができたかと思っております。

お声がけいただいた坂上先生、座長の藤田先生、ご視聴いただいた先生方には厚く御礼申し上げます。

ぎんざん海山道場は大田市立病院の研修医の先生方の学びの機会として開催されていますが、近隣の総合診療医の先生方が多数指導に参加され、大変学びの多い環境であったと思います。研修医の先生方がうらやましいですね。私は画像診断ブースを担当しましたが、学生さんも飛び入り?参加され、まあまあしっかり盛り上がれたかな?少しはお役に立てたかな?と思います。お世話になり、ありがとうございました。

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帰りにはキララ多岐に立ち寄りました。以前から学生さんに「キララ多岐の海鮮たこ焼きとイチジクソフトがおススメですよ!」と言われていたので、チャンスをうかがっていたのですが、大田市立病院からの帰りに立ち寄ることができましたので、キラ活してきました。なるほど噂通り美味しかったです!

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posted by 長尾大志 at 19:38 | Comment(0) | 活動報告

抗菌薬・彼我の差を考える1 アンピシリン(ABPC)

添付文書
静脈内注射の場合 アンピシリンとして、通常、成人には1日量1〜2g(力価)を1〜2回に分けて日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液に溶解し静脈内注射し、点滴静注による場合は、アンピシリンとして、通常、成人には1日量1〜4g(力価)を1〜2回に分けて輸液100〜500mLに溶解し1〜2時間かけて静脈内に点滴注射する。
敗血症、感染性心内膜炎、化膿性髄膜炎については、一般に通常用量より大量を使用する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

プラチナマニュアルでは腸球菌感染性心内膜炎に対し、2gを4時間ごと(+ゲンタマイシン)。肺炎に対して使うことは推奨されていません。確かにアンピシリンでいける肺炎球菌ならPCGでもいけるはずで、嫌気性菌をカバー、となればスルバクタム(経口薬だとクラブラン酸)が欲しくなりスルバクタム・アンピシリンを選択することになる。嫌気性菌を考えなくてよく、BLNARやBLPARが少ない地域でインフルエンザ桿菌までカバーする、といういささかマニアックなシチュエーションでの出番くらいしかなさそうです。

ということで、肺炎に対して使うのであれば症状詳記しながらせめて2g×4回、とかになるかと思うのですが、そこまでして使う場面はあるかいな?という感じでしょうか。

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posted by 長尾大志 at 18:24 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート