2021年10月25日

抗菌薬・彼我の差を考える3 セフェム系 第1〜2世代

第1世代
セファゾリン
添付文書
セファゾリンとして、通常、1日量成人には1g(力価)を2回に分けて緩徐に静脈内へ注射するが、筋肉内へ注射することもできる。症状及び感染菌の感受性から効果不十分と判断される場合には、1日量成人1.5〜3g(力価)を3回に分割投与する。症状が特に重篤な場合には、1日量成人5g(力価)までを分割投与することができる。
プラチナマニュアルでは蜂窩織炎に対し1回1〜2gを8時間ごとに投与としています。肺炎に使うことはまずないでしょうから軽く触れるにとどめます。

第2世代
セフォチアム
添付文書
通常、成人にはセフォチアム塩酸塩として1日0.5〜2g(力価)を2〜4回に分けて静脈内に注射する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、成人の敗血症には1日4g(力価)まで増量することができる。

セフメタゾール
添付文書
通常成人には、1日1〜2g(力価)を2回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。なお、難治性又は重症感染症には症状に応じて、1日量を成人では4g(力価)まで増量し、2〜4回に分割投与する。
プラチナマニュアルでは第2世代はセフメタゾールだけが紹介されていて、一回2gを12時間ごと、となっていますので、2gを1日2回でOKです。

このあたりも、肺炎で使うことは減ってきましたかね……。おそらく施設、ドクターによると思いますが。

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posted by 長尾大志 at 14:33 | Comment(0) | 呼吸器研修ノート