年越しで読影をご覧いただきましょう。こちらをどうぞ。ちとマニアックですが……
2021年12月30日
2021年12月29日
2021年12月28日
2021年の振り返り
再度、おそるおそるの投稿です……
今年もコロナの影響を強く受けた1年でした。特に夏からの緊急事態宣言は、自宅に帰ることもできずなかなか試練の日々でした。仕事面で振り返ってみましょう。
■ 学会(特別講演・教育講演)
3.19 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会教育講演
「メディカルスタッフのためのやさしイイ血ガス教室」
10.23 呼吸器・結核 非結核性抗酸菌症・サルコイドーシス学会九州支部秋季学術講演会特別講演
「私の呼吸器内科教育史」
11.12 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会教育講演
「メディカルスタッフのためのやさしイイ人工呼吸教室」
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会ではここ数年ずっと教育講演を承っておりますが、そろそろさすがにネタ切れ感が。来年はありますでしょうか?
■ 著書/DVD
単著は1冊/1枚上梓することができました。
やさしイイ胸部画像教室 実践編 日本医事新報社
総合内科専門医試験オールスターレクチャー 呼吸器/ケアネットDVD DVD-ROM
他は共著のお仕事をたくさんいただきました。
形態と機能からみた呼吸器疾患―病態を読み解くメカニズム 南江堂 <胸部X線>
medicina 第58巻12号 外来で役立つAha!クエスチョン 医学書院 <血痰>
プチナース10月号 照林社 特集<ニガテ科目克服講座 酸塩基平衡>
エキスパートナース7月号 照林社 特集<血ガスの勉強は何からしたらいいの?>
むかしの頭で診ていませんか?総合内科診療をスッキリまとめました: 内科外来の隙間を埋めます! 南江堂
<見落としやすい胸部X線異常>
medicina 第58巻4号増刊号 救急診療 好手と悪手 医学書院 <気胸>
診断と治療 109巻増刊号 診断と治療の手技−診察室これ一冊− 診断と治療社 <胸部X線検査>
第115回 医師国家試験問題解説 株式会社メディックメディア
クエスチョン・バンク 看護師国家試験問題解説 2022
第110回 看護師国家試験問題解説 株式会社メディックメディア <呼吸器>
クエスチョン・バンクSelect必修2022看護師国家試験問題集(問題解説監修)
病気がみえるvol.2 循環器 第5版 株式会社メディックメディア <チアノーゼ>(監修協力)
看護師・看護学生のための レビューブック2022 株式会社メディックメディア <呼吸器>(監修)
こうしてみてみると、胸部X線写真がテーマ、というお仕事が多いですね……。同じテーマですと、どうしても同じような内容になってしまい、また、写真も同じような写真になる、それでいて、他のお仕事と同じ写真は使えない、ということがあり、かなり苦心苦労して執筆しているのが現状です……。
■ 講演会
1.9 和歌山県肺がん(X線)検診従事者研修会「ドクターX線〜私、読影絶対失敗しないので〜」
2.24 志太医師会「胸部X線読影道場『肺の孔』」
3.28 東京どまんなか3.0「やさしイイ胸部画像クイズ」
4.21、5.12 隠岐病院研修会総合診療ウェビナー「やさしイイ胸部画像教室」「やさしイイ胸部フィジカル教室」
5.15 亀井道場「やさしイイ胸部画像教室」「やさしイイ胸部画像クイズ」「やさしイイ胸部HRCT」
5.19 Antaaオンライン配信「やさしイイ胸部X線写真読影実践編4」
5.27 鹿児島民医連 後期研修WEBセミナー「ケースカンファレンス+ミニレクチャー」
6.5 適々斎塾合水塾「肺炎から学ぶ呼吸器画像診断」
6.12-13 適々斎塾 呼吸器疾患 Webinar「喘息」「COPDとACO」「市中肺炎の画像」
7.3-4 適々斎塾 呼吸器バーチャルクリニック
7.10 7.31 8.21 メディカ出版オンラインセミナー「Dr.長尾が教えるやさしイイく理解できる呼吸ケア」DAY1『血ガスのみかた』DAY2『ハイフローシステムによる酸素投与』DAY3『胸部X線画像のみかた』
8.28 日本離床学会Webセミナー「Dr.長尾のやさしイイ呼吸ケア教室」
9.8 ケアネットTV「『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』にもとづく咳嗽診療」
10.23 ぎんざん海山道場「胸部画像読影について」
12.1 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士レジデント合同研修会「やさしイイ胸部X線写真読影」
12.18 @田辺市 12.19 @和歌山市 令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業 肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会「胸部X線写真読影〜基本編〜」「胸部X線写真読影〜問題編〜」
ほとんどがオンライン/収録でしたが、年末の和歌山は久々の現場で、やはり現場の空気感がいいな〜と実感しました。来年はそういうお仕事を期待しております!
あとは益田赤十字病院に、1〜2か月に1回伺って、回診やコンサルトを承ったり、研修医の先生方にレクチャーさせて頂いたりしております。こういうお仕事を来年もう少し増やしていけるといいなあ、と思っております。
今年もコロナの影響を強く受けた1年でした。特に夏からの緊急事態宣言は、自宅に帰ることもできずなかなか試練の日々でした。仕事面で振り返ってみましょう。
■ 学会(特別講演・教育講演)
3.19 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会教育講演
「メディカルスタッフのためのやさしイイ血ガス教室」
10.23 呼吸器・結核 非結核性抗酸菌症・サルコイドーシス学会九州支部秋季学術講演会特別講演
「私の呼吸器内科教育史」
11.12 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会教育講演
「メディカルスタッフのためのやさしイイ人工呼吸教室」
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会ではここ数年ずっと教育講演を承っておりますが、そろそろさすがにネタ切れ感が。来年はありますでしょうか?
■ 著書/DVD
単著は1冊/1枚上梓することができました。
やさしイイ胸部画像教室 実践編 日本医事新報社
総合内科専門医試験オールスターレクチャー 呼吸器/ケアネットDVD DVD-ROM
他は共著のお仕事をたくさんいただきました。
形態と機能からみた呼吸器疾患―病態を読み解くメカニズム 南江堂 <胸部X線>
medicina 第58巻12号 外来で役立つAha!クエスチョン 医学書院 <血痰>
プチナース10月号 照林社 特集<ニガテ科目克服講座 酸塩基平衡>
エキスパートナース7月号 照林社 特集<血ガスの勉強は何からしたらいいの?>
むかしの頭で診ていませんか?総合内科診療をスッキリまとめました: 内科外来の隙間を埋めます! 南江堂
<見落としやすい胸部X線異常>
medicina 第58巻4号増刊号 救急診療 好手と悪手 医学書院 <気胸>
診断と治療 109巻増刊号 診断と治療の手技−診察室これ一冊− 診断と治療社 <胸部X線検査>
第115回 医師国家試験問題解説 株式会社メディックメディア
クエスチョン・バンク 看護師国家試験問題解説 2022
第110回 看護師国家試験問題解説 株式会社メディックメディア <呼吸器>
クエスチョン・バンクSelect必修2022看護師国家試験問題集(問題解説監修)
病気がみえるvol.2 循環器 第5版 株式会社メディックメディア <チアノーゼ>(監修協力)
看護師・看護学生のための レビューブック2022 株式会社メディックメディア <呼吸器>(監修)
こうしてみてみると、胸部X線写真がテーマ、というお仕事が多いですね……。同じテーマですと、どうしても同じような内容になってしまい、また、写真も同じような写真になる、それでいて、他のお仕事と同じ写真は使えない、ということがあり、かなり苦心苦労して執筆しているのが現状です……。
■ 講演会
1.9 和歌山県肺がん(X線)検診従事者研修会「ドクターX線〜私、読影絶対失敗しないので〜」
2.24 志太医師会「胸部X線読影道場『肺の孔』」
3.28 東京どまんなか3.0「やさしイイ胸部画像クイズ」
4.21、5.12 隠岐病院研修会総合診療ウェビナー「やさしイイ胸部画像教室」「やさしイイ胸部フィジカル教室」
5.15 亀井道場「やさしイイ胸部画像教室」「やさしイイ胸部画像クイズ」「やさしイイ胸部HRCT」
5.19 Antaaオンライン配信「やさしイイ胸部X線写真読影実践編4」
5.27 鹿児島民医連 後期研修WEBセミナー「ケースカンファレンス+ミニレクチャー」
6.5 適々斎塾合水塾「肺炎から学ぶ呼吸器画像診断」
6.12-13 適々斎塾 呼吸器疾患 Webinar「喘息」「COPDとACO」「市中肺炎の画像」
7.3-4 適々斎塾 呼吸器バーチャルクリニック
7.10 7.31 8.21 メディカ出版オンラインセミナー「Dr.長尾が教えるやさしイイく理解できる呼吸ケア」DAY1『血ガスのみかた』DAY2『ハイフローシステムによる酸素投与』DAY3『胸部X線画像のみかた』
8.28 日本離床学会Webセミナー「Dr.長尾のやさしイイ呼吸ケア教室」
9.8 ケアネットTV「『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019』にもとづく咳嗽診療」
10.23 ぎんざん海山道場「胸部画像読影について」
12.1 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士レジデント合同研修会「やさしイイ胸部X線写真読影」
12.18 @田辺市 12.19 @和歌山市 令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業 肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会「胸部X線写真読影〜基本編〜」「胸部X線写真読影〜問題編〜」
ほとんどがオンライン/収録でしたが、年末の和歌山は久々の現場で、やはり現場の空気感がいいな〜と実感しました。来年はそういうお仕事を期待しております!
あとは益田赤十字病院に、1〜2か月に1回伺って、回診やコンサルトを承ったり、研修医の先生方にレクチャーさせて頂いたりしております。こういうお仕事を来年もう少し増やしていけるといいなあ、と思っております。
posted by 長尾大志 at 23:05
| 日記
2021年12月27日
やさしイイ胸部画像クイズ2021/3/23C
やはり、更新すると山ほど攻撃コメントが……
一体、だれが何のためにこんなことをなさってるのでしょう??なんかのリンクを貼る目的にしては、リンク先もよくわからないもので。
手作業で削除するのがなかなか大変です。
ということで、コメント投稿を閉じて投稿できる、「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」動画を投稿してみましょう。
島根大学医学部生、および全国の医学部学生の皆様と開催しております「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」、2021年3月23日勉強会の4例目収録動画をご紹介します。
こちらの動画でもこの日の裏テーマである「肺門〜縦隔リンパ節腫脹」を述べております。
https://youtu.be/zravSdWAwH0
一体、だれが何のためにこんなことをなさってるのでしょう??なんかのリンクを貼る目的にしては、リンク先もよくわからないもので。
手作業で削除するのがなかなか大変です。
ということで、コメント投稿を閉じて投稿できる、「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」動画を投稿してみましょう。
島根大学医学部生、および全国の医学部学生の皆様と開催しております「胸部X線写真読影道場『肺の孔』」、2021年3月23日勉強会の4例目収録動画をご紹介します。
こちらの動画でもこの日の裏テーマである「肺門〜縦隔リンパ節腫脹」を述べております。
https://youtu.be/zravSdWAwH0
posted by 長尾大志 at 17:47
| 胸部X線道場
2021年12月26日
2021年12月23日
2021年12月21日
トラブル発生
なんていうんでしたか、ナントカ攻撃?大量の文字化けしたコメントがよせられて、サーバーがおかしくなっているようです。
ちょっと復旧を試みておりますので、今日の更新はございません。
ちょっと復旧を試みておりますので、今日の更新はございません。
posted by 長尾大志 at 18:11
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| 日記
2021年12月20日
胸部X線読影道場ふたたび636
ということで、週末出張をはさんでしまい、遅くなりましたが前回画像の読影です。CTをご覧ください。

もう一度単純X線写真をご覧ください。
心臓の裏手、一部重なる感じで結節影が見られますでしょうか。シルエットサインは陰性になります。骨が重なっていたりして実に紛らわしいと思います。
もう一度単純X線写真をご覧ください。
心臓の裏手、一部重なる感じで結節影が見られますでしょうか。シルエットサインは陰性になります。骨が重なっていたりして実に紛らわしいと思います。
posted by 長尾大志 at 12:26
| Comment(4)
| 胸部X線道場
2021年12月19日
令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業 肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会@和歌山市
今日は講演@和歌山市です。講演は午後でしたので午前中、和歌山城へ。


フォトジェニック選手権?入賞?だそうで、とってもフォトジェニックな天守閣でした。
昨日と同じ、県のご施設で。今日は110名以上のご参加を頂きました。やはり対面は、皆様の反応を見ながらできるのでやりやすい。久しぶりの対面講演会を堪能いたしました。


修了後、出来るだけ島根に近づくべく、大阪まで移動。

ちょっとおしゃれに?夕食

自分へのご褒美、ウマし。
フォトジェニック選手権?入賞?だそうで、とってもフォトジェニックな天守閣でした。
昨日と同じ、県のご施設で。今日は110名以上のご参加を頂きました。やはり対面は、皆様の反応を見ながらできるのでやりやすい。久しぶりの対面講演会を堪能いたしました。
修了後、出来るだけ島根に近づくべく、大阪まで移動。
ちょっとおしゃれに?夕食
自分へのご褒美、ウマし。
posted by 長尾大志 at 21:56
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| 活動報告
2021年12月18日
令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業 肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会@田辺市
ということで、今日は新大阪から白浜への移動。

日本海側と海の色が違う……。こちらは親切な車内放送が教えてくれた「アカウミガメの産卵砂浜」。

会場はこちら、和歌山県立情報交流センターBig・U。
………
たくさんの胸部画像をご覧いただきました。
無事に講演も終わりまして、明日のために和歌山市へ。明日もよろしくお願いいたします!
日本海側と海の色が違う……。こちらは親切な車内放送が教えてくれた「アカウミガメの産卵砂浜」。
会場はこちら、和歌山県立情報交流センターBig・U。
………
たくさんの胸部画像をご覧いただきました。
無事に講演も終わりまして、明日のために和歌山市へ。明日もよろしくお願いいたします!

posted by 長尾大志 at 23:12
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| 活動報告
2021年12月17日
いざ和歌山
今日は移動日です。
明日から2日にわたって、和歌山巡業?といいますか、『令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業
肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会』講師を務めさせていただきます。明日は田辺市、明後日は和歌山市です。
今回は和歌山県のがん検診に関わる先生方対象の、完全オンサイト研修会ですので、こちらでは告知をしておりませんでした。現地に参加される先生方、どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年度はZoom開催でしたが、引き続きお声がけいただいておりますので、気合を入れて……おりましたところが、この大寒波が襲来しまして……
本当でしたら明朝の便で移動する予定でしたが、飛行機が飛ぶかどうか不安があり……(数年前の秋田のトラウマが……)急遽前日、かつJR陸路移動に変更しました。

やれやれこれで無事に……と思っていた矢先、出雲市駅を出発しかけた「やくも」が急停止。
「強風のため、このまま停止、風が弱まったら運転再開します」
結構ドキドキ、ヒヤヒヤものでしたが……
なんとか動きまして、大阪まで到達できました!明日は「くろしお」さえ動けば大丈夫、なはず。
明日から2日にわたって、和歌山巡業?といいますか、『令和3年度 和歌山県がん検診体制強化事業
肺がん(胸部エックス線)検診従事者研修会』講師を務めさせていただきます。明日は田辺市、明後日は和歌山市です。
今回は和歌山県のがん検診に関わる先生方対象の、完全オンサイト研修会ですので、こちらでは告知をしておりませんでした。現地に参加される先生方、どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年度はZoom開催でしたが、引き続きお声がけいただいておりますので、気合を入れて……おりましたところが、この大寒波が襲来しまして……
本当でしたら明朝の便で移動する予定でしたが、飛行機が飛ぶかどうか不安があり……(数年前の秋田のトラウマが……)急遽前日、かつJR陸路移動に変更しました。
やれやれこれで無事に……と思っていた矢先、出雲市駅を出発しかけた「やくも」が急停止。
「強風のため、このまま停止、風が弱まったら運転再開します」
結構ドキドキ、ヒヤヒヤものでしたが……
なんとか動きまして、大阪まで到達できました!明日は「くろしお」さえ動けば大丈夫、なはず。
posted by 長尾大志 at 23:42
| Comment(0)
| 日記
2021年12月16日
2021年12月15日
胸部X線読影道場ふたたび634
今回の画像、コメントでも頂きました通り、両側肺門が拡大している+やや外向きに凸に見える部分がある点、気管の横にも外向きに凸の、おそらく縦隔リンパ節が見える点、若干気管分岐角も広がり気味に見える点などから、両側肺門リンパ節腫脹(BHL)+縦隔リンパ節腫脹⇒サルコイドーシスを筆頭にリンパ増殖性疾患を考える陰影、という読影でよろしいかと存じます。

単純CTでも縦隔、肺門リンパ節腫脹はわかりますね。こちらは素直にサルコイドーシスでした。
単純CTでも縦隔、肺門リンパ節腫脹はわかりますね。こちらは素直にサルコイドーシスでした。
posted by 長尾大志 at 13:51
| Comment(1)
| 胸部X線道場
2021年12月14日
2021年12月13日
胸部X線読影道場ふたたび632
右下肺野に腫瘤ともコンソリデーションとも決めがたい高吸収域と胸水があるようです。肺門にも濃厚な陰影が見られます。見えにくいですが、右2弓は見えていると取りました。気管分岐は右が開大しており、分岐下リンパ節の腫脹もあるかもしれません。
毛髪線が少し目立つのと、右胸郭上方にも一部胸膜の肥厚ないし被包化/器質化した胸水が見られます。ご質問にある「右肺門部から右下に走る高濃度の線状影」毛髪線の続きといいますか、葉間の胸水を見ているものと考えます。
全体としては肺癌+各部リンパ節腫脹+胸水を考える所見です。CTを見ますと、

やはり右肺門部に腫瘤が見られ、下葉の気管支が押しつぶされているようです。分岐下リンパ節腫脹、右胸水も見られます。下のスライス(右側)では原発巣らしき腫瘤影が見られ、肺門の陰影はリンパ節腫脹であると考えられます。右下葉の肺野にも高吸収域が見られ、閉塞性肺炎や薬剤性肺障害などが想定されます。癌性リンパ管症もあるかもしれませんが、広義間質肥厚像はこのスライスでは目立ちません。
左肺野の横隔膜直上には少しばかり網状影があり、そのため左横隔膜が少しぼやけているようです。
毛髪線が少し目立つのと、右胸郭上方にも一部胸膜の肥厚ないし被包化/器質化した胸水が見られます。ご質問にある「右肺門部から右下に走る高濃度の線状影」毛髪線の続きといいますか、葉間の胸水を見ているものと考えます。
全体としては肺癌+各部リンパ節腫脹+胸水を考える所見です。CTを見ますと、
やはり右肺門部に腫瘤が見られ、下葉の気管支が押しつぶされているようです。分岐下リンパ節腫脹、右胸水も見られます。下のスライス(右側)では原発巣らしき腫瘤影が見られ、肺門の陰影はリンパ節腫脹であると考えられます。右下葉の肺野にも高吸収域が見られ、閉塞性肺炎や薬剤性肺障害などが想定されます。癌性リンパ管症もあるかもしれませんが、広義間質肥厚像はこのスライスでは目立ちません。
左肺野の横隔膜直上には少しばかり網状影があり、そのため左横隔膜が少しぼやけているようです。
posted by 長尾大志 at 13:43
| Comment(2)
| 胸部X線道場
2021年12月12日
2021年12月11日
胸部X線読影道場ふたたび630
今回の画像は病歴からの方が情報量が多いかもしれませんが、画像自体は……両側びまん性のすりガラス影で、胸膜直下なんかは少しスペアされている感じですね。CTですとこんな感じです。

おそらく間質性肺疾患(非IPF)、薬剤か膠原病という感じでしょうか。心原性肺水腫とするには、心拡大や水あまりの所見が欠けているように思われます。
他院にてALLとして化学療法施行後、骨髄移植施行。移植後微熱の持続認めました。皮膚生検にて皮膚GVHDと診断(Grade I, Skin stage 1)、その後持続する咳嗽が出現し、定期受診時呼吸困難感の訴えあり、room airでSpO2:80%台、胸部CTで今回の所見を認めた肺GVHDの症例でした。
おそらく間質性肺疾患(非IPF)、薬剤か膠原病という感じでしょうか。心原性肺水腫とするには、心拡大や水あまりの所見が欠けているように思われます。
他院にてALLとして化学療法施行後、骨髄移植施行。移植後微熱の持続認めました。皮膚生検にて皮膚GVHDと診断(Grade I, Skin stage 1)、その後持続する咳嗽が出現し、定期受診時呼吸困難感の訴えあり、room airでSpO2:80%台、胸部CTで今回の所見を認めた肺GVHDの症例でした。
posted by 長尾大志 at 23:40
| Comment(1)
| 胸部X線道場
2021年12月10日
胸部X線読影道場ふたたび629
posted by 長尾大志 at 09:41
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| 胸部X線道場
2021年12月09日
咳のメカニズム2021ー4
食物などが気道に誤嚥された際にはほぼ反射的に咳嗽反射が起こることから、咳嗽は元々咳反射によるものが大きいと想定されていました。ですが最近、特に慢性の咳嗽は単なる反射ではなく、気道への何らかの刺激によって「咳をしたい感覚」が生じた結果発生すると考えられるようになってきています。
その考え方の一環として「咳を一種のニューロパチーと考えることによって難治性の咳に対しニューロモジュレーターで治療しようとする」考えがあり、咳嗽・喀痰の診療ガイドラインでも示されているところです。
加えて、咳嗽運動を自発的に発生させる、あるいはある程度抑制することができるため、咳はいわゆる脳幹による「反射」だけでなく、より上位の大脳皮質領域も関わっていると考えられています。
気道など末梢からの刺激がなくても、心因性咳嗽などでは随意的に咳が出る一方で、全身麻酔など無意識な状態ではその咳が消失することも知られているのですね。
その考え方の一環として「咳を一種のニューロパチーと考えることによって難治性の咳に対しニューロモジュレーターで治療しようとする」考えがあり、咳嗽・喀痰の診療ガイドラインでも示されているところです。
加えて、咳嗽運動を自発的に発生させる、あるいはある程度抑制することができるため、咳はいわゆる脳幹による「反射」だけでなく、より上位の大脳皮質領域も関わっていると考えられています。
気道など末梢からの刺激がなくても、心因性咳嗽などでは随意的に咳が出る一方で、全身麻酔など無意識な状態ではその咳が消失することも知られているのですね。
posted by 長尾大志 at 18:16
| Comment(0)
| 呼吸器研修ノート