2022年01月27日

胸部X線読影道場ふたたび653

今回の画像では、両側の肺野にパラパラと多発する結節影を認めます。そのうちの幾つかは空洞形成しているようにも見えますね。右の肺門は外向きに凸に拡大していて、肺門リンパ節腫脹を思わせます。側面像でも同様に結節が見え、肺門の腫脹もよくわかります。

それから気管分岐部付近の、特に左主気管支の透亮性が部分的に低下していて、縦隔リンパ節腫脹もあるのかなという感じです。肺内に結節が多発していて、肺門リンパ節がまあまあ腫脹しているところから、縦隔リンパ節も腫脹している可能性が高いというふうに見込んで今回の読影をしています。

さらにその目で見ると、右の頸部が左の頸部に比べて太いというかふっくらしているように見えます。こちらは頸部リンパ節腫脹の可能性も考えます。

というところでCTを見ますが、縦隔条件では見事に頸部リンパ節腫脹、それから肺門・縦隔リンパ節の腫脹を認めます。

スライド513.JPG

肺野条件では肺野に散在する、一部空洞を伴うような結節影が見られます。おそらくここで写っている右下葉の大きめの結節が原発巣ではないかと考えられる肺癌の一例です。

スライド514.JPG

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posted by 長尾大志 at 17:48 | Comment(2) | 胸部X線道場