Youtubeに動画をあげておりますが、若い人に訴求するには、インスタとtiktokや!と思ったわけです。でもなーtiktokって、中国のやつでしょ、なんだかなーと手をこまねいていたわけです。
しかも聞くところによると、動画の長さもかなり短くないといけないらしい。
インスタにも動画をあげられる、と聞いたのですが(tiktok対抗?)、Facebookのリール?もそうですが、やはり短くないといけないらしいですね。
…ということで、試みに、インスタの方にいくつかショート動画をあげてみました。お詳しい方にご助言を頂く必要がありますね…。
https://www.instagram.com/xstagramer/
2022年07月31日
2022年07月30日
益田赤十字病院からの帰途、改め、出雲巡り
本来昨日は益田赤十字病院にお邪魔し、今日はグルメ道中をお届けする予定でしたが、諸事情により中止となりました。そこで、せめて行く予定だった途中のカフェにだけ行こうかな、と考えていたらそちらも諸事情により閉店。
ということで、ちょっと時間ができたのと、ドライブをするつもりだったこともあり、少しだけ足を延ばして日御碕灯台に行ってきました。昨日はカンカン照りの晴天でしたが、今日は曇天、しかし暑さと湿気はものすごかった。むしろ晴天でなくて良かったかもしれません。

つづら折りのドライブを堪能してから久しぶりにお肉を食べに行きました。本日のおすすめであった牛タン定食。レギュラーメニューは昨今の諸事情で値上げになっていました……。まあ、ステルス値上げよりは潔いですかね……。

その後、本来であればパフェを食べていたつもりであったことから、やはり食後はパフェだろうということで Favoriさんに向かいました。ここは迷うことなく桃のパフェをチョイス。

これがなかなか食べにくそうで、この手のパフェでは、横にお皿を用意してくださると食べやすいのになーと常々思っていたのですが、今日このパフェに関しては「上から順番に食べていくことによって製作された方の意図が伝わる」ものだなあと後々わかることになります。

まずフレッシュな桃、そして桃のマリネをいただきます。みずみずしくとっても美味しかったです。次にアイスを3種類。桃アイス・キャラメルアイス(これにはキャラメルクランチが多数含まれていてこれまた味わい深い)そしてアーモンドミルクアイス。時々混ざるのもまたよし。そしてチョコ・グラノーラ・クランブルクッキーが入ってきます。
ここにくるとアイスがぼちぼち溶け出してこれらとのハーモニーが感じられ、さらにその下に再度フレッシュな桃と桃の桃のマリネが出てくるわけです。ここでさらに下の3種類のアイスが混じってきて、最後にはさらに下のグラノーラと桃ゼリーとのハーモニー。各々の成分も十分おいしい上に、混ざり合うことでのハーモニーまできちんと計算されている、大満足のお品でした。
その後、時間が間に合いそうだったのでカクレ菓子さんにも行きましたが、この時間ではほぼ品切れ状態でした。やはりもう少し早めに来なくてはなりません。
ということで、ちょっと時間ができたのと、ドライブをするつもりだったこともあり、少しだけ足を延ばして日御碕灯台に行ってきました。昨日はカンカン照りの晴天でしたが、今日は曇天、しかし暑さと湿気はものすごかった。むしろ晴天でなくて良かったかもしれません。
つづら折りのドライブを堪能してから久しぶりにお肉を食べに行きました。本日のおすすめであった牛タン定食。レギュラーメニューは昨今の諸事情で値上げになっていました……。まあ、ステルス値上げよりは潔いですかね……。
その後、本来であればパフェを食べていたつもりであったことから、やはり食後はパフェだろうということで Favoriさんに向かいました。ここは迷うことなく桃のパフェをチョイス。
これがなかなか食べにくそうで、この手のパフェでは、横にお皿を用意してくださると食べやすいのになーと常々思っていたのですが、今日このパフェに関しては「上から順番に食べていくことによって製作された方の意図が伝わる」ものだなあと後々わかることになります。
まずフレッシュな桃、そして桃のマリネをいただきます。みずみずしくとっても美味しかったです。次にアイスを3種類。桃アイス・キャラメルアイス(これにはキャラメルクランチが多数含まれていてこれまた味わい深い)そしてアーモンドミルクアイス。時々混ざるのもまたよし。そしてチョコ・グラノーラ・クランブルクッキーが入ってきます。
ここにくるとアイスがぼちぼち溶け出してこれらとのハーモニーが感じられ、さらにその下に再度フレッシュな桃と桃の桃のマリネが出てくるわけです。ここでさらに下の3種類のアイスが混じってきて、最後にはさらに下のグラノーラと桃ゼリーとのハーモニー。各々の成分も十分おいしい上に、混ざり合うことでのハーモニーまできちんと計算されている、大満足のお品でした。
その後、時間が間に合いそうだったのでカクレ菓子さんにも行きましたが、この時間ではほぼ品切れ状態でした。やはりもう少し早めに来なくてはなりません。
posted by 長尾大志 at 16:07
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| 日記
2022年07月29日
胸部X線読影道場ふたたび772
posted by 長尾大志 at 16:48
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| 胸部X線道場
2022年07月28日
2022年07月27日
胸部X線写真読影キーワード解説動画16 Chilaiditi症候群
posted by 長尾大志 at 17:05
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| 動画置き場
2022年07月26日
胸部X線写真読影キーワード解説動画15 Scalloping
posted by 長尾大志 at 16:22
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| 動画置き場
2022年07月25日
長浜バイオ大学・講義感想
少し前ですが、長浜バイオ大学で講義をさせて頂きました。その時のご感想を頂きましたのでシェアさせて頂きます。なお残念ながら、長浜バイオ大学での講義は今年で終了となります。
(感想ここから引用)
・わかりやすい授業でした
・説明がわかりやすい
・写真がたくさんあり、分かりやすかったです。ありがとうございました。
・理解できていないところを補えた。
・丁寧な解説でわかりやすかった
・理解不足だった部分が解消された。
・呼吸に苦手意識を持っていましたが、今回の授業で理解が深まりました。
・呼吸自体難しいけど、今回の授業で前まで疑問だったことがちゃんとわかるようになったのでよかった。
・呼吸の計算についてあやふやな点があるため復習したい。
・分かりやすかった
・今までに習った呼吸器についての理解がより深まった。問題がいくつか混ぜられており、自分が忘れていた問題の復習ができた。
・とてもわかりやすかったです。
・呼吸大嫌いですが、楽しんで受講することができました。ありがとうございました。
・眠たくなる時間やったけど、適度に質問もしてくれるので集中して取り組めた。
・例えが多くて、すごくわかりやすかった。しんどくなってきたタイミングで、みんなで考えられる問題や雑談、ビデオがあってありがたかった。
・わかりやすく解説してくださったので呼吸器の範囲がより理解が深まりました。
・講義資料にメモを取るスペースもあり、講義自体もわかりやすかったです。呼吸機能検査には苦手意識がありましたが、これを機に少しだけ頑張ってみようとおもいます。
・冗談や雑談を交えながら授業していただいてとても楽しかったです!
(感想ここまで)
わかりやすさ重視で臨んだだけあって、わかりやすかったようでよかったです。
今後はもう一息先を見据えた講義をまた目指していきたいです。
(感想ここから引用)
・わかりやすい授業でした
・説明がわかりやすい
・写真がたくさんあり、分かりやすかったです。ありがとうございました。
・理解できていないところを補えた。
・丁寧な解説でわかりやすかった
・理解不足だった部分が解消された。
・呼吸に苦手意識を持っていましたが、今回の授業で理解が深まりました。
・呼吸自体難しいけど、今回の授業で前まで疑問だったことがちゃんとわかるようになったのでよかった。
・呼吸の計算についてあやふやな点があるため復習したい。
・分かりやすかった
・今までに習った呼吸器についての理解がより深まった。問題がいくつか混ぜられており、自分が忘れていた問題の復習ができた。
・とてもわかりやすかったです。
・呼吸大嫌いですが、楽しんで受講することができました。ありがとうございました。
・眠たくなる時間やったけど、適度に質問もしてくれるので集中して取り組めた。
・例えが多くて、すごくわかりやすかった。しんどくなってきたタイミングで、みんなで考えられる問題や雑談、ビデオがあってありがたかった。
・わかりやすく解説してくださったので呼吸器の範囲がより理解が深まりました。
・講義資料にメモを取るスペースもあり、講義自体もわかりやすかったです。呼吸機能検査には苦手意識がありましたが、これを機に少しだけ頑張ってみようとおもいます。
・冗談や雑談を交えながら授業していただいてとても楽しかったです!
(感想ここまで)
わかりやすさ重視で臨んだだけあって、わかりやすかったようでよかったです。
今後はもう一息先を見据えた講義をまた目指していきたいです。
posted by 長尾大志 at 16:14
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| 先輩研修医・学生さんの感想
2022年07月24日
胸部X線写真読影キーワード解説動画14-1 気胸と無気肺の違い
胸部X線写真読影の基礎となるキーワードを動画で1つずつ解説しています。
今回、胸部画像初学者の方に先日の勉強会でご質問頂いた、「気胸」と「無気肺」の違いについて解説しています。大元の理解がずれてしまうとごっちゃになってしまうのかもしれません。⇒
https://youtu.be/dG-TO4d65JM
今回、胸部画像初学者の方に先日の勉強会でご質問頂いた、「気胸」と「無気肺」の違いについて解説しています。大元の理解がずれてしまうとごっちゃになってしまうのかもしれません。⇒
https://youtu.be/dG-TO4d65JM
posted by 長尾大志 at 13:05
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| 動画置き場
2022年07月23日
胸部X線写真読影キーワード解説動画14 黒い陰影を表す用語
posted by 長尾大志 at 15:26
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| 動画置き場
2022年07月22日
胸部X線写真読影キーワード解説動画11-7 肺水腫とは
胸部X線写真読影の基礎となるキーワードを動画で1つずつ解説している動画、追加いたしました。
こちらでは多くの方からご質問を頂く、「肺水腫」で見られる所見、その機序、肺内がどうなっているかをお示ししています。是非お役立てください。⇒
https://youtu.be/UwExG6R7118
こちらでは多くの方からご質問を頂く、「肺水腫」で見られる所見、その機序、肺内がどうなっているかをお示ししています。是非お役立てください。⇒
https://youtu.be/UwExG6R7118
posted by 長尾大志 at 10:06
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| 動画置き場
2022年07月21日
胸部X線写真読影キーワード解説動画11-6 コンソリデーションとすりガラス影の違い
胸部X線写真読影の基礎となるキーワードの解説動画、さらに追加されました。
最近初学者の方によくご質問を頂く、コンソリデーションとすりガラス影の違いについて解説を収録することが出来ましたので、さっそくupしています。どうぞお役立てください。⇒
https://youtu.be/-XaNGzAQr7Y
最近初学者の方によくご質問を頂く、コンソリデーションとすりガラス影の違いについて解説を収録することが出来ましたので、さっそくupしています。どうぞお役立てください。⇒
https://youtu.be/-XaNGzAQr7Y
posted by 長尾大志 at 19:13
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| 動画置き場
2022年07月20日
胸部X線写真読影キーワード解説動画9-3 胸水とは・コンソリデーション(肺内に存在する水)との違い
胸部X線写真読影の基礎となるキーワードの解説動画、追加されました。
最近初学者の方によく質問される、「胸水とコンソリデーション(肺内に存在する水)との違い」について、解説を収録することが出来ましたので、さっそくupしています。どうぞお役立てください。⇒
https://youtu.be/FcwWh9BJocc
また、以前の記事でリンクしていた気管支拡張像で見られる所見(tram line, signet ring sign)解説動画ですが、非公開設定となっておりました……。ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。このたび公開とさせて頂きましたので、是非ご覧ください。⇒
https://youtu.be/fIo2ddIbKlU
最近初学者の方によく質問される、「胸水とコンソリデーション(肺内に存在する水)との違い」について、解説を収録することが出来ましたので、さっそくupしています。どうぞお役立てください。⇒
https://youtu.be/FcwWh9BJocc
また、以前の記事でリンクしていた気管支拡張像で見られる所見(tram line, signet ring sign)解説動画ですが、非公開設定となっておりました……。ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。このたび公開とさせて頂きましたので、是非ご覧ください。⇒
https://youtu.be/fIo2ddIbKlU
posted by 長尾大志 at 16:27
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| 動画置き場
2022年07月19日
胸部X線読影道場ふたたび770
10日前の写真では両側にわたって、特に右肺野では全域に、左では下肺野に存在するしっかりとした結節影が見られます。
そして気づかれにくいかもしれませんが、このときから右気胸がありますね。
今回の写真では左気胸と結節が見られ、それが目立つがゆえに右気胸には気づかれにくいかもしれませんが、しっかりと右肺尖は落ちておりますので、この所見に気づいていただきたいです。
右気胸に気づくポイントとして、実は……右の肋横角にご注目。
こちら、二ボー形成が見られます。ということは、水とその上に空気が存在する=気胸あり、ということになります。
こちら、稀ですが両側に多発する線維肉腫の肺転移、およびそれに伴う気胸の繰り返しで治療に難渋した症例でした。
そして気づかれにくいかもしれませんが、このときから右気胸がありますね。
今回の写真では左気胸と結節が見られ、それが目立つがゆえに右気胸には気づかれにくいかもしれませんが、しっかりと右肺尖は落ちておりますので、この所見に気づいていただきたいです。
右気胸に気づくポイントとして、実は……右の肋横角にご注目。
こちら、二ボー形成が見られます。ということは、水とその上に空気が存在する=気胸あり、ということになります。
こちら、稀ですが両側に多発する線維肉腫の肺転移、およびそれに伴う気胸の繰り返しで治療に難渋した症例でした。
posted by 長尾大志 at 13:28
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| 胸部X線道場
2022年07月18日
胸部X線読影道場ふたたび769
posted by 長尾大志 at 11:37
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| 胸部X線道場
2022年07月17日
2022年07月16日
胸部X線読影道場ふたたび767
既にコメント欄に正解は出ておりますが……。
元々あった、線維化を伴う間質性肺炎像。左横隔膜の挙上が見られますが、その理由はこの写真からは明らかにはなりません。病歴からも詳細は不明で、横隔膜弛緩症、と言わざるを得ない。
そんな状況に、縦隔気腫が起こったのが1週間前。かなり派手な陰影です。最初の写真ではかなり軽快傾向にあった状況でした。それでもCTでは、結構見えますね。
元々あった、線維化を伴う間質性肺炎像。左横隔膜の挙上が見られますが、その理由はこの写真からは明らかにはなりません。病歴からも詳細は不明で、横隔膜弛緩症、と言わざるを得ない。
そんな状況に、縦隔気腫が起こったのが1週間前。かなり派手な陰影です。最初の写真ではかなり軽快傾向にあった状況でした。それでもCTでは、結構見えますね。
posted by 長尾大志 at 21:46
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| 胸部X線道場
2022年07月15日
2022年07月14日
2022年07月13日
2022年07月12日
間違いだらけの風邪診療: その薬、本当に効果がありますか? 永田 理希 (著) COI有
間違いだらけの風邪診療: その薬、本当に効果がありますか? 永田 理希 (著)、随分前に献本いただいておりました(COI有)が、しっかり読み込むのにまとまった時間を必要としたため、感想の掲載が遅くなってしまいました。申し訳ありませんでした。

永田先生といえば、以前から医療従事者向けの感染症勉強会『感染症倶楽部』を主催され、正しい感染症の知識を若手医師やメディカルスタッフに教育されるという活動をずっと続けておられます。私も医師の勉強会で知り合って以来、仲良くさせて頂いております。
以前から永田先生の言説は全くぶれておらず、「とってもコモンな感染症である風邪や風邪に似た上気道病変に対して、丁寧な病歴聴取や診察、さらに必要最小限の検査によって正しく診断をし、必要最小限の投薬(特に抗菌薬)を用いて適切な診療をしましょう」というものであり、大いに賛同するところであります。
この至極まっとうな診療が、現在日本のプライマリケアの現場で行われていない、という現実が多々見られることに強い危機感を抱いておられ、そこも個人的に大いに同意するものであります。この本の帯には、写真でご覧いただけるように現在の感染症診療の日本のリーダーというべき先生方が名を連ねておられますが、これらの先生方も同じを考えだと思われます。
前著『風邪を診るすべての医療従事者のための Phaseで見極める! 小児と成人の風邪の診かた&治しかた』でも一貫して同様の内容を書かれていましたが、それをより一般の方々に向けて書かれ(て新書化され)た本がこちらの本だと理解しています。お値段も医学書ではなく、一般向けのお値段になっています。
心あるドクターがこの本を読めば、ここに書かれていることは至極まっとうであることはおわかりでしょう。永田先生も書いておられますが、残念ながらアップデートが必要と思われるドクターにはこういう情報が届かず、旧態依然とした知識で「デメリットが多く、メリットが少ない」診療を続けておられると。
であるならば、そのようなドクターが自ら勉強されるのを座して待つのではなく、多くの患者さん・一般の方にこういう知識をお届けすることによって、患者さんがこういう医療をプライマリケアの現場で求めていただければ、患者さんからの「外圧?」によって、日本の医療現場が随分アップデートされたものになることを期待されるわけです。
しかしながら、現実的にいくつかのハードルがあることも確かでしょう。一つにはやはり、この書籍の内容を医学的知識や統計医学の知識の全くない一般の方が読まれてきっちりと理解していただけるのか?というところです。例えば2章では「風邪の見極め検査のリアル」と題して、感度・特異度という用語が出てくるのですが、これは正直ドクターでもこのような教育を受けていない世代の方にとってはいささかハードルが高いように思われます。2章にこの内容があることで、特に一般の方がこの先へ読み進める気力が削がれてしまうことを少し危惧します。
また第4章「風邪薬のリアル」以降の章では、しばしばこういった処方をするような医師はヤブであるという記載があったりします。永田先生の心の声、のみならず私たち少なからずの医師の心の声が出てしまっていて、ここも大いに共感するところではありますが、仮にこういった文言を一般の方が読まれた時に、その方のかかりつけ医であったり、たまたまかかったドクターであったりとの間に無用な摩擦を生んだりしないだろうかと少し心配になりました。
一方でこのぐらいの知識を患者さんが持ってかかりつけ医に訴えないことには、なかなかその手のプラクティスが改まることもないのであろうか、とも思い、色々な意味での難しさを改めて実感した次第です。
そこで私が大いにお勧めしたいのは、やはり医学生及び医療関係の学校に通う学生さんであります。彼らがじっくり腰を据えてこの書籍を読むことで、臨床推論のあり方からエビデンスに基づく診療(EBM)、そして抗菌薬の適切な使用法やその他の薬剤の「効果」の評価、さらにはコロナ禍にあってのマスクや消毒薬に関する正確な知識まで正しく学ぶことができるわけで、その辺のどんな教科書よりもコストパフォーマンスよく学ぶことができると考えます。多くの学校でこの書籍を推薦図書にしていただくよう念願するものであります。私ももちろん推薦して回ります。
全くの余談ですが、裏表紙の「著者近影」、NBAのスター、ステフィン・カリーに似ておられるような気がするのは私だけでしょうか?

永田先生といえば、以前から医療従事者向けの感染症勉強会『感染症倶楽部』を主催され、正しい感染症の知識を若手医師やメディカルスタッフに教育されるという活動をずっと続けておられます。私も医師の勉強会で知り合って以来、仲良くさせて頂いております。
以前から永田先生の言説は全くぶれておらず、「とってもコモンな感染症である風邪や風邪に似た上気道病変に対して、丁寧な病歴聴取や診察、さらに必要最小限の検査によって正しく診断をし、必要最小限の投薬(特に抗菌薬)を用いて適切な診療をしましょう」というものであり、大いに賛同するところであります。
この至極まっとうな診療が、現在日本のプライマリケアの現場で行われていない、という現実が多々見られることに強い危機感を抱いておられ、そこも個人的に大いに同意するものであります。この本の帯には、写真でご覧いただけるように現在の感染症診療の日本のリーダーというべき先生方が名を連ねておられますが、これらの先生方も同じを考えだと思われます。
前著『風邪を診るすべての医療従事者のための Phaseで見極める! 小児と成人の風邪の診かた&治しかた』でも一貫して同様の内容を書かれていましたが、それをより一般の方々に向けて書かれ(て新書化され)た本がこちらの本だと理解しています。お値段も医学書ではなく、一般向けのお値段になっています。
心あるドクターがこの本を読めば、ここに書かれていることは至極まっとうであることはおわかりでしょう。永田先生も書いておられますが、残念ながらアップデートが必要と思われるドクターにはこういう情報が届かず、旧態依然とした知識で「デメリットが多く、メリットが少ない」診療を続けておられると。
であるならば、そのようなドクターが自ら勉強されるのを座して待つのではなく、多くの患者さん・一般の方にこういう知識をお届けすることによって、患者さんがこういう医療をプライマリケアの現場で求めていただければ、患者さんからの「外圧?」によって、日本の医療現場が随分アップデートされたものになることを期待されるわけです。
しかしながら、現実的にいくつかのハードルがあることも確かでしょう。一つにはやはり、この書籍の内容を医学的知識や統計医学の知識の全くない一般の方が読まれてきっちりと理解していただけるのか?というところです。例えば2章では「風邪の見極め検査のリアル」と題して、感度・特異度という用語が出てくるのですが、これは正直ドクターでもこのような教育を受けていない世代の方にとってはいささかハードルが高いように思われます。2章にこの内容があることで、特に一般の方がこの先へ読み進める気力が削がれてしまうことを少し危惧します。
また第4章「風邪薬のリアル」以降の章では、しばしばこういった処方をするような医師はヤブであるという記載があったりします。永田先生の心の声、のみならず私たち少なからずの医師の心の声が出てしまっていて、ここも大いに共感するところではありますが、仮にこういった文言を一般の方が読まれた時に、その方のかかりつけ医であったり、たまたまかかったドクターであったりとの間に無用な摩擦を生んだりしないだろうかと少し心配になりました。
一方でこのぐらいの知識を患者さんが持ってかかりつけ医に訴えないことには、なかなかその手のプラクティスが改まることもないのであろうか、とも思い、色々な意味での難しさを改めて実感した次第です。
そこで私が大いにお勧めしたいのは、やはり医学生及び医療関係の学校に通う学生さんであります。彼らがじっくり腰を据えてこの書籍を読むことで、臨床推論のあり方からエビデンスに基づく診療(EBM)、そして抗菌薬の適切な使用法やその他の薬剤の「効果」の評価、さらにはコロナ禍にあってのマスクや消毒薬に関する正確な知識まで正しく学ぶことができるわけで、その辺のどんな教科書よりもコストパフォーマンスよく学ぶことができると考えます。多くの学校でこの書籍を推薦図書にしていただくよう念願するものであります。私ももちろん推薦して回ります。
全くの余談ですが、裏表紙の「著者近影」、NBAのスター、ステフィン・カリーに似ておられるような気がするのは私だけでしょうか?
posted by 長尾大志 at 16:50
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| 胸部X線道場