2022年07月07日

胸部X線読影道場ふたたび760

右肺全体的にべたっとした高吸収域があり、心陰影も横隔膜もシルエットサイン陽性、明らかなエアブロンコグラム見られず、また胸膜沿いに帯状高吸収域あり、上方にわずかに残る含気あり部分もうっすら高吸収、とのことで、まず胸水の存在を考えます。

また、コメントでも指摘頂きましたが、左乳房の陰影が見えない、というところで、乳癌手術後かもしれません。

穿刺後の画像と比較しましょう。

スライド5.JPG

一元的に考えると乳癌術後の再発、癌性胸膜炎、などが想定されます。

ちなみに病歴を確認したところ、15年前に乳癌術後、これまで再発なしとのことでした。今回曾孫まで含めた大家族での記念旅行前に息切れが生じてきた、とのことで受診されています。胸腔穿刺ではリンパ球優位の滲出性胸水、なれど細胞診で乳癌細胞はなし。

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posted by 長尾大志 at 13:59 | Comment(0) | 胸部X線道場