2022年08月30日

在宅ハイフロー療法が診療報酬収載2

…というわけで、酸素流量60リットル!ではなく、ネブライザー式酸素吸入器のところであげたようなトータル流量早見表を使って、酸素はFIO2が20%台とかその辺りで運用する、その上でトータル流量に着目する、という使い方になります。低酸素血症時に使う高流量鼻カニュラとはわけが違うのです。

とはいえ、換気といえばNPPV(もっと言えば挿管人工呼吸)が確実にCO2を飛ばしますし、私もこれまで換気不全であれば高流量鼻カニュラよりもNPPVだとあちこちで力説してきたわけで、その考えに変わりはありません。

ただNPPVは非専門の病棟だと導入に少しハードルが高い。フィッティングや同調性に若干の不確実性がある、というところを考えると、それほどCO2蓄積が著明でない段階であればまず高流量鼻カニューレを導入してみて経過を見る、ということも選択肢の一つとしてはありではないかなというふうに考えられます。

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