2023年04月02日

年度初めに送る、新研修医の皆さんへの言葉@ 30の法則

初期のころ、新年度にあたって毎年のようにブログに書いていた言葉たちがありました。今読み返すと、書き方含め、どうかいな?と思うところもあるため、改めて自分の言葉で書いてみます。


新人医師諸兄に贈る言葉「30の法則」

今年もフレッシュマンの皆さんが勤務を開始されると思います。多くのご施設では4月3日スタートでしょうか。皆さん希望もあり、不安もあることでしょう。

慣れない場所、知らない人々……の中で、よくしらない疾患や症候を取り扱う、大変なストレスであることでしょう。特に手技モノは、うまくいかないことが続くと「本当に自分に医者ができるのか」不安になってくるかと思いますが、初期研修中に身につけるべき手技のほとんどは、「練習すれば、必ずできるもの」なので、是非頑張って練習しましょう。

私が研修医の頃から指導医の先生に言われていた「30の法則」というのがあって、一般的な手技・処置(気管内挿管、中心静脈カテーテル留置、胸腔ドレーン留置など)は、30回経験しなさいと。

器用、不器用にかかわらず、30回やれば、必ずモノになる、というのです。

だいたい、最初の数回はビギナーズ・ラックで(無心でやるので)うまくいくこともあるのですが、何回かやると(色々考え出して)うまくいかなくなることがある。そこで色々やってみて、スランプを脱出するのが10〜20回目ぐらいだそうです。

その後、さらにいろいろなパターン、困難症例などを経験し、30回もやると、どんな場面でも自信を持ってできる、ということです。

そういわれて、私も若い頃に、処置をやるたびに「正」の字を書いてカウントしていたことを思い出します。数えてみると30回というのは、まあまあ多いのです。ですから、どん欲に手技機会を求めて参りましょう!

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