昨日の「tsucomLive8連動、胸部X線写真読影チャレンジ〜@」で取り上げた陰影は、両側下肺に存在する高吸収域、でありながら、右横隔膜は明瞭であり、左横隔膜がシルエットサイン陽性、というところで、両側びまん性のすりガラス影、とは異なる性質の陰影と考えます。実際は両側の細菌性肺炎でした。
日々、新たなお仕事や委員や面会やご依頼の対応に追われ、なかなか腰を据えてコンテンツを作成する時間も心の余裕もないこの頃ですが、間違いなく新しい世界の扉が開かれた感があり、この波が過ぎた後の自分の変化が楽しみであります。
しかしその副作用として、やらなきゃいけないことを忘れたり、メールの返事を忘れたり……といったマイナー?トラブルがちょいちょい起こり、それがストレスになったりしています。メールをお返ししていない方におかれましては、お気軽に催促をお願いいたします……。
というわけで、コメントで催促頂いた、「とある疾患(所見)8集中講義2の答え合わせ」、なんと2月2日の記事でございます。
こちらは当時頂いておりましたコメント「胸部単純写真(2方向、女性)です。正面:全肺野にびまん性比較的均一なすりガラス様の高吸収域を認めます。毛髪線はやや腫脹して見えます。両CPAは鋭で、心拡大は無く、気管気管支に明らかな異常は無く、肺の明らかな収縮性変化は無く、肺底部に網状影はありません。側面:大葉間裂はやや腫脹して見えます。以上より、肺炎を疑いますが、鑑別は難しいです。びまん性のすりガラス影として上位から、薬剤性肺炎、ニューモシスチス肺炎、びまん性肺胞出血、肺水腫を疑います。」
で、ほぼ読影は網羅されていると思います。
こちら、続き物であることをすっかり忘れておりました……ちょうどこのころ、異動の準備やらでてんてこ舞いしており、ほとんど当時の記憶がございません……。また続きに乗り出していかなくてはなりませんね。