2024年07月31日

弾丸また弾丸

今日は帰ってまいりまして……

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お1人マッチング相談。気を遣って差し入れをお持ちいただいたのですが、お気遣い一切不要ですからね!でもうれしいことは間違いないです!!ありがとうございました!でもお気遣い一切不要です!!

その後は「R7年度5年生総合診療/地域医療クリクラ学生向け説明会」に参加。各ご施設、工夫を凝らしたプレゼンや動画で、個性が感じられました!大学、地域実習を取り巻く環境は年々悪化の一途ですが、「いい医師」を養成するために出来ることをこれからも精一杯行ってまいります!

そして明日はR6病院見学バスツアーです。低学年の皆さんに地域医療を体験してもらおう、という試みのようで、私も今年初めて参加いたします。いろいろと楽しみです!

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posted by 長尾大志 at 19:19 | Comment(0) | 日記

2024年07月30日

とある収録@東京

というわけで、今日はとある収録のために飛びました!

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残念ながら富士山を拝むことは叶わず。

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羽田で、エアポート・白い恋人ソフト・おじさんに。

週末本場に行く予定ではありますが、どうも弾丸ツアーでソフトを食べる暇もなさそうな気がするため、本日羽田で済ましておくことにしました……。

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うなぎで力をつけてからの〜収録は撮り直し1回で、すんなり終わりました〜皆さんありがとうございました!

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帰りに東京駅で、無事終了の打ち上げにずんだシェイク〜

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そしてお約束の〜ミート矢澤さん!いや一瞬ステーキ食べに行こうかと思ったんですが、暑いのと夕立の湿気でとても歩く気にならず、東京駅で買い込んだ次第です。安定のウマさでした!

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posted by 長尾大志 at 19:56 | Comment(0) | 日記

2024年07月29日

今日もあちこち

今日は午前中、生協祭りからの〜〜

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かき氷無料配布!ヨーヨー釣り100円!!

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その後、松江南高校へ訪問させていただき、入学案内配布と入試関係の説明会を高校1〜3年生の皆さんへ。人数は少なかったですが、皆さんとフランクにお話しできて若返りました!驚いたのが、知り合いの先生のご子息様がおられたこと。心拍数爆上がりでたどたどしい話し方になったことはご容赦いただきたいと思います〜。

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大学に戻ってから、臨床推論研究会SCRUMの勉強会へ。

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これも問診〜身体診察(主に聴診)までのところで鑑別診断をあげる練習です!基礎的なところからいろいろ話し合い、勉強になっているようですので、引き続きしばらく続けて行きたいところです。

明日はとある収録のため飛びます。明後日帰ってきて、木曜は楽しい西部バスツアーです!金曜は松江で久々のあの先生にお目にかかる予定。土曜はまたお勉強で飛んでいきます!!

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posted by 長尾大志 at 20:10 | Comment(0) | 日記

2024年07月28日

成人肺炎診療ガイドライン2024〈53〉肺炎に対する抗菌薬治療が無効の場合❷

さらに、診断にはもう少し情報が必要で、場合によっては気管支鏡などを考慮すべきものとして、次のものが挙げられています。

•間質性肺炎
•ARDS
•好酸球性肺炎
•器質化肺炎
•過敏性肺炎
•薬剤性肺障害
•放射線肺炎
•肺胞出血
•肺癌
•リンパ増殖性疾患

それはそうなのですが、だからといって、肺炎が治らない⇒呼吸器内科でよろしく、というのも少し違う気がしますねえ。

過敏性肺炎、薬剤性肺障害、放射線肺炎、それにARDSの一部は病歴でわかりそうですし、癌性リンパ管症やリンパ増殖性疾患だったらHRCTで見当が付きます。診断に気管支鏡が必要なのは好酸球性肺炎と肺胞出血あたり…となれば、できることはありそうですね。

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posted by 長尾大志 at 17:31 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月26日

成人肺炎診療ガイドライン2024〈52〉肺炎に対する抗菌薬治療が無効の場合❶

抗菌薬が無効な時、どう考えるかは、市中肺炎だけでなく院内肺炎、医療・介護関連肺炎にも共通する課題であります。

肺炎における治療失敗(無効)の原因は、まず第1に診断の誤り、第2に診断が合っていても治療がうまくいかない事情がある場合です。

初期治療不応時の鑑別診断(肺炎と紛らわしい疾患)として挙げられている非感染性の病態は次のものがあります。
•心不全
•尿毒症肺
•肺塞栓

これらは病歴、エコーやCTなどで鑑別が可能です。この中で一番多いのは心不全ですが、肺炎に合併している場合もあり、しばしば治療が難しいこともあります。

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posted by 長尾大志 at 10:11 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月25日

成人肺炎診療ガイドライン2024〈51〉市中肺炎の臨床評価法つづき

気づいたら全然更新できてなかったですね……よく働いてるんですけど。


新規抗菌薬の臨床試験における評価法もあり、臨床的にも客観的な効果判定法として使用できます。

評価のタイミングは薬剤投与開始から3日後で、判定項目は次の3つ。
•体温(発熱)
•咳嗽
•喀痰の量
このうち2項目以上が改善していれば、「改善または改善傾向あり」とします。

一方で、みんな大好きな炎症所見(白血球数やCRP)および胸部X線の陰影については評価をしません。

これは大事なことです。白血球数やCRPは治療開始時には低値のこともあり、経過中上昇してくることもしばしば経験されます。

また、胸部X線の陰影は、特に高齢者ではなかなか改善が見られないことも多いのです。したがって、こういう指標で評価をすると、「改善がみられない」「悪化している」などと誤った評価になる可能性があるわけです。

治療終了時の評価法
治療終了時(End of Treatment)、治癒判定時(Test of Cure)に臨床効果を判定するための症状としては、次の6項目が挙げられています。

•咳嗽
•喀痰の量
•呼吸困難
•胸痛
•喀痰の性状
•胸部のラ音

実際、呼吸数を含めたこれらの症状は、早い時期から改善してくることが多いものです。
これらの情報はすべて、PCの前に座っていては得られません。患者さんのところに行くことで得られる情報ですから、積極的に患者さんのところに行くようにしましょう。

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posted by 長尾大志 at 20:24 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月22日

成人肺炎診療ガイドライン2024㊿市中肺炎の臨床評価法

そもそも感染症とは、ある菌が制御できないほど増えて、臓器にダメージを与えることです。誤嚥性肺炎で口腔内の常在菌(普段から仲良くしている菌たち)が仲良く一緒に増えてくる場合を除いて、肺炎だと通常は排他的に1種類の菌がドカンと増えることが多いです。

ですから、最初に使う抗菌薬がそいつに効けば、もうその感染症は制圧したも同然、というのが基本的戦略の元になる考えです。すなわち、早期に「効果あり」と判定すれば、そのまま抗菌薬を使っていけば、この肺炎は治るでしょう、と考えるわけです。

・治療開始時の評価法
抗菌薬の早期の効果判定法として2024ガイドラインに記載されているのは、米国のCAPガイドライン(2007年)による臨床的安定化の具体例です。

――――――――――――――――――――
体温≦37.8℃
心拍数≦100回/分
呼吸数≦24回/分
収縮期血圧≧90mmHg
SpO2≧90%あるいはPaO2≧60mmHg(室内気)
経口摂取可能
平常の意識状態
――――――――――――――――――――

静注抗菌薬の投与で状態が改善し、72時間経過した時点で解熱傾向、呼吸循環動態の安定が得られ、意識状態や経口摂取にも問題がなければ、経口抗菌薬へのスイッチや退院が可能とされています。

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posted by 長尾大志 at 17:48 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月21日

第70回日本呼吸器学会中国・四国地方会帰路

第70回日本呼吸器学会中国・四国地方会は米子にて執り行われましたが、今日は引き続き?鳥取大学@米子にて、「機構」のお仕事に参加しておりました。

お仕事は午前中に、たぶん無事?に終わりまして、いい時間に解散となりました。

米子といえば、以前品切れで涙をのんだ、ふーるぽっしゅさんの「ケーキパフェ」、リベンジを果たすべく乗り込みましたら……いけました!!

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パフェに頼ることなく、ケーキ単体でもしっかり美味しかったです。食べにくかったことはナイショですが……。ついついいちごショートを買って帰ってしまいました!!

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posted by 長尾大志 at 18:57 | Comment(0) | 日記

2024年07月20日

第70回日本呼吸器学会中国・四国地方会

今日は標記の会に参加し、島根大学の学生さんの学生セッションにおける勇姿を拝見したり、代議員会に参加したり。

ランチョンで神奈川県立循環器呼吸器センターの小倉先生のお話を拝聴しましたが、いつもながら大変示唆に富むお話でした。また、近々、間質性肺炎の話をまとめる際に、大いに参考にさせていただきたいと思います。

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posted by 長尾大志 at 19:44 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録

2024年07月19日

成人肺炎診療ガイドライン2024㊾市中肺炎重症例の補助療法

重症肺炎時にはサイトカインストーム(過剰な炎症によってサイトカインの嵐が吹き荒れる)が生じて肺胞上皮や肺毛細血管内皮の障害を来すことから、炎症を抑えることを意識した補助療法が試みられてきました。

・マクロライド系薬

1つはマクロライド系薬で、重症市中肺炎症例における治療として、各種ガイドラインでマクロライド併用療法を推奨されています。こちらはマクロライドの抗炎症効果と見做されていますが、ひょっとすると彼国では非定型肺炎、特にレジオネラ肺炎の鑑別をきちんとできていないのではないか、と思わなくもないですが……。

・ステロイド薬

もう1つはステロイド薬で、免疫力を低下させる懸念からこれまでにも議論の的になってきました。システマティックレビューのまとめによれば、

•生命予後に影響しない
•肺炎の治癒率を変えない
•重篤な副作用は増加しない
•入院期間が約0.7日短縮

であり、本ガイドラインにおいては軽症〜中等症の成人市中肺炎症例に対して抗菌薬治療に全身性ステロイドを併用しないことを弱く推奨し、重症の成人市中肺炎に対しては併用を弱く推奨する、と、なんとも煮え切らない感じになっているようです。

・酸素療法

そして補助療法のもう1つ、低酸素血症への対応としては、もちろん酸素投与になるわけですが、高度の呼吸不全に対しては気道確保からの人工呼吸器管理、さらに重篤な低酸素血症には、コロナ禍ですっかり有名になった体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)の使用が考慮されます。ただしこれらの治療は侵襲性が強いため、患者背景を考慮する必要があるとされています。

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posted by 長尾大志 at 17:49 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月18日

成人肺炎診療ガイドライン2024㊽市中肺炎で菌が検出されたときの抗菌薬⓫緑膿菌

緑膿菌による市中肺炎はそれほど多くありませんが、慢性気道感染があるような症例では緑膿菌の気道定着が認められ、市中肺炎の原因菌となることがあります。

緑膿菌が出てしまうと、これはもう広域でいかざるを得ません。それと、菌が得られているのであれば、必ず薬剤感受性を確認しての選択が求められるところです。

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posted by 長尾大志 at 12:34 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月17日

令和6年度第4回キャリアセミナー(浦野健先生)に参加

昨日は昨日でここには書けない仕事に奔走しておりましたら、更新できていませんでしたね……。

今日も引き続き、生産的でない仕事もしつつ、隙を縫って令和6年度第4回キャリアセミナーに参加したり、倫理・プロフェッショナリズムの授業を拝聴したり。今日の授業は学内の先生でしたので、(ちゃんと聴きましたが)レポートは残しておりません。

キャリアセミナーの方は、前 病態生化学講座教授、現在、島根大学研究・学術情報本部、新興感染症ワクチン・治療用抗体研究開発センター副センター長の浦野健先生によるお話でした……が、30分の尺はあまりに短く、外科医のお話で終わってしまい……倫プロの時間になりましたので泣く泣く退場となりましたが、そこの話だけでも抜群に面白かったですし、浦野先生の馬力がお若いころからのものである、ということがよくわかりました。

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posted by 長尾大志 at 15:29 | Comment(0) | 日記

2024年07月14日

産業保健研修会「ILO国際じん肺写真分類2022版からみた石綿関連肺疾患」

今回の西部ツアー、最終日は浜田いわみーるにて、産業保健研修会「ILO国際じん肺写真分類2022版からみた石綿関連肺疾患」の役を承りました。

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津和野〜益田〜浜田の折々に、美味しいものを頂くことができました。

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もちろんヘルシーな食事も、バランスをとるために考えております。

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お世話になりました皆様、ありがとうございました!

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posted by 長尾大志 at 15:41 | Comment(0) | 活動報告

2024年07月12日

岩田健太郎先生「島根で世界を学ぶ意味」

この水曜日は、神戸大学医学部附属病院感染症内科教授 岩田健太郎先生に、島根にお越しいただきまして、医療倫理・プロフェッショナリズムの講義として「島根で世界を学ぶ意味」と題してお話いただきました。

以前から岩田先生の著作は愛読書のHEAT APP!はじめいろいろ拝読しておりますが、生講義を拝聴するのは以前適々斎塾でご一緒したとき以来です。今日も主催者?特権でかぶりつきで拝聴いたしました。

岩田先生とは以前適々斎塾でご一緒させていただきましたが、その時もそうでしたし、きっといつもそうだと思うのですが、岩田先生の講演/講義はレジュメやスライドなしで、ひたすらお話をされていくスタイルで、多分既に一単位の「内容」が整理されて頭の中に入っているんだろうなあ、と思いますし、それをアウトプットするだけで書籍が出来上がるんでしょう。お尋ねしてみると確かにそのようでした。だから筆?が早いんですよね……。

講義の方は、まず自己紹介を兼ねて先生のこれまでの経歴、足跡を振り返ります。一通り流れを説明いただいた後で、各々の場面におけるエピソードを紹介いただきました。私も存じ上げないお話もあり、大変興味深く拝聴しました。とにかく高校生の頃から「世界で通用する人」になりたかった、というのですから、たいへんな高校生ですよね。

そこから島根医科大学に入学されて、「AIDSで世界を考える会」?でひたすらAIDSの勉強をされたきっかけ、そこからの、ロンドンのCOVID記念壁(テムズ川沿いの壁に、24万人のコロナ犠牲者を追悼したハートが刻まれて?いる)のお話をご紹介いただきました。また、英国留学での出会いとそこでの衝撃、USMLE受験と東大生の話、それから沖縄県立中部病院からの米国研修、いったん帰国を考えての大学訪問とそこで深く感じ入ったこと。そこから北京、亀田で感染症の修練を積まれて神戸大学に行かれたというキャリアについてお話しいただきました。

それからはトピックごとにいろいろとお話しいただきましたが、どれも興味深かったです。中国(SARS)と韓国(MERS)がCOVID-19の初動が速かったのは、それらで痛い目にあった経験があったから。一般化と個別化の話、おせっか医の話、ノモンハンでのソビエト司令官の話「日本軍は司令官はポンコツだが兵隊は優秀」⇒いまだにそれ、という話等々、大変興味深く承りました。

岩田健太郎先生、本当にありがとうございました!学生さんより私が楽しんでしまった感じです笑。今後ともよろしくお願い申し上げます!!

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posted by 長尾大志 at 12:21 | Comment(0) | 日記

2024年07月11日

津和野へ

今日は、朝から移動。

津和野共存病院さんへお邪魔いたしました!久しぶりの○○○を拝見しました〜。

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いつもゴチになります!ありがとうございます!!

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posted by 長尾大志 at 21:33 | Comment(0) | 日記

2024年07月10日

成人肺炎診療ガイドライン2024㊼市中肺炎で菌が検出されたときの抗菌薬❿嫌気性菌・入院治療の場合(注射薬)

嫌気性菌感染の多くは誤嚥と関連があると考えられています。一昔前は、誤嚥といえば嫌気性菌、嫌気性菌といえばクリンダマイシン、みたいな風潮がありましたね?

そんなわけでクリンダマイシンは広く使われ、特にプレボテラ属でクリンダマイシン耐性が徐々に広がっております。一昔前にはマニアの武器であったメトロニダゾールも、すっかりガイドラインの常連になりました。今後ますます使う機会が増えるでしょう。

レスピラトリーキノロンのうちレボフロキサシンは嫌気性菌に弱いので有名?で、嫌気性菌に対しては、レスピラトリーキノロンの中ではシタフロキサシン、ラスクフロキサシン、ガレノキサシン、モキシフロキサシンが使われます。

第1選択薬 スルバクタム・アンピシリン
第2選択薬 メトロニダゾール、クリンダマイシン

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posted by 長尾大志 at 19:52 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説

2024年07月09日

島根大学医学部医学科・看護学科合同講義『相手に与える印象と行動科学』感想続き・アワード選出!

先週木曜日の「行動科学」、先週山ほど感想を引用させていただきましたが、その後も陸続と感想がやって参りまして、最終的に最後の方でやってきた感想がアワード選出されましたのでご紹介!

まず看護学科1名(以下引用)
今回の講義ではまず、やりたいことをやっているだけで大成できることはほとんどない現実のなかで、どのように努力を重ねていくのかを見極めていかなければならないということを教えていただきました。自分の目指す在り方に近づくために知識と経験を、周りから様々な刺激を受けながらも、私にとって正しいように積んでいきたいと思います。そして、理想を実現するために、物事に対して貪欲かつ謙虚な姿勢をもって、学び続けていきたいです。あんなに楽しく大切なことを学べる講義を受けられるなんて本当に幸せだなと感じました。長尾先生の講義、また楽しみにしています。
(引用ここまで)

医学科からは2名選出です(以下引用)
(1人目)まず先に言いたい。今回の講義が過去の行動科学、倫理プロフェッショナルの講義の中で一番面白かった。長尾先生、講義をしていただきありがとうございました。やはり今回の講義で一番心に残ったことと言えば、自分の商品としての価値を磨いていくことの重要性、そして日頃から他人に良い印象を与えることを気に掛けることであろう。特に私が語りたいのは、自分に磨きをかけ商品価値を高めるということだ。これは自分含め、今日の若者に必要なことであるような気がする。しかし個人的にここに、自分の得意を極めることも必要だが、それよりも最低限の力を広く浅く身に着けることだと思っている。自分を含め、今の学生は褒められ、怒られることがない世代である。これにより自分の得意しか伸ばさない傾向にある。かくいう私も自分の得意しか褒めてもらっておらず、自分の苦手、不得手を指摘してもらえていないことにようやく気づいたのは高校3年の時であった。こういう現状からも、得意を伸ばすことが自分磨きなのではなく、苦手を克服、ないし最低限マシなレベルにすることも自分磨きであるということを自覚する必要があると思う。

(2人目)
今回の講義では、始めに2つの患者さんの症例を例に医師として「うまく」患者さんと関わるためにどうするかを考え、そこから人と交流する際に自分が相手に与えている印象などについて考えた。
 2つの症例について、80歳の患者さんの治療を献身的に行うのは言うまでもないが、そちらを優先するために23歳の患者さんを「風邪であるからあまり丁寧に対処する必要はない」と医学的なものさしだけで判断してぞんざいに扱う、ということはしてはならないと感じた。今回の患者さんは風邪ではあったが血痰を経験して不安になったり苦しんだりしているのでその不安・苦しみを除く努力をする必要がある。そのようなことの積み重ねが医師の誠実さであると考える。今回の講義でハラスメントの話題が上がった際、現代社会では「優しさは無責任の裏返しである」との話をしていただいたと思う。僕は人が他人に対して優しくあれるのは、自らに責任がない時に加え自らにまだ余裕がある(精神的・社会的など様々な意味で)時であると考えている。医師になって多くの患者さんの診療をするようになると段々と余裕がなくなってきて、先ほど言ったような行動をとれないかもしれない。現実がそうであったとしても、余裕の生まれづらい状況下でも余裕を持って人に寛容であれる器の大きい人間を目指したいと思う。
 返報性の原理は、4月27日の総合診療医の集いの後の懇親会の際に僕が経済について少し触れた際に藤原先生からいただいた話の中にもあったのを思い出した。社会経済ではこの原理を利用して行われる商業が盛んである。私は返報性の原理の「理想像」として、返礼を意図せずして他人に善いことを施した際に結果的に何かしらを利益を得るという構造を考えるが、商業や経済においては最初から見返りを求めて(あてにして)他人に善いことを施しており、一方的な善の押し付けであると感じている。そのようなところからも経済・商業の利己的な考え方は見て取れる。しかしその逆の利他的な医療人として善いことを成そうとしても、この利己的な経済や商業とは切っても切り離せないことを産学連携の例をはじめとしてこれまでの倫プロや行動科学の授業の中で学んだ。熱い思いがあっても、もしくは素晴らしい技術があっても、それだけで人や社会には届かない。利他的な医療人になるために、善の押し売りや自分の行為に対する自己満足におぼれず、「人(患者さん)のため」を第一義とすることを忘れずに今後の勉強に邁進したい。
(引用ここまで)

アワード選出には昨今の講演会に関する問題点と対策のところのポイントも含まれますが、今回そちらは事情があって非公開とさせていただきます。ですが、こちらの感想だけでも読みごたえがありますね!これからも是非頑張って頂きたいと思います!!

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posted by 長尾大志 at 17:28 | Comment(0) | 先輩研修医・学生さんの感想

2024年07月08日

病院見学バスツアー・第1弾江津へGO!

しまね地域医療支援センター主催、病院見学バスツアーの第1弾が決定いたしました!江津(ごうつ)へGO!です。

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西部島根医療福祉センターから済生会江津総合病院を見学し、昼食の後はしまね海洋館アクアスへ!!シロイルカちゃん、もとい、江津の地域医療を是非見学しましょう〜

長尾も同行しますので、お話しし放題です!NG質問なしでお答えします!!笑、是非!

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posted by 長尾大志 at 18:56 | Comment(0) | 活動報告

2024年07月07日

島根大学医学部医学科・看護学科合同講義『相手に与える印象と行動科学』感想集

というわけで、木曜日の「行動科学」、感想の取り出しがシステム上めちゃくちゃ面倒でしたが、目につく「感想」の一部のみ抜粋してお届けします!(以下引用)

・今回の講義では、とにかく先生のコミュニケーション能力の高さアドリブ力に驚かされるばかりでした。講義中に流れてくる突拍子もないコメントを一人でさばききって、笑いに変えるなどして、とても楽しくて、笑える講義になっていました。正直、少しめんどくさいと思っていた授業も楽しく感じたので、医者にとってコミュニケーション能力の重要さを再認識できました。

・今日の長尾先生のお話はとても楽しくて笑顔が絶えませんでした。長尾先生はコミュニケーション能力が高くて患者さんからとても信頼される医師じゃないかなと思いました。患者さんとの接し方なども説得力があって実践してみようと思いました。

・今回の授業はコメントを投稿する形式だったので些細な疑問でも質問しやすかった。普段の行動科学の授業よりも教室の活気があるように感じた。今回の授業のようにコメントをニコニコ動画のように流すという試みは面白いと感じた。大勢の前で質問しづらい些細な内容でも拾うことが出来るので講義が盛り上がると思う。

・ユーモアも感じられ、とても楽しく学ぶことができた100分間であると感じた。長尾先生ご自身が医療に関する書籍を出すなどの経験をされているので一つ一つの言葉に重みがあって夢中になって講義を聞くことができた。また、本当に様々な幅広い質問にも答えてくださりとても面白かった。講義の最初の方に「こんな質問をする人は偉い」という風にどんな質問でもこういう意味があるのだと質問しやすくなりすごいなと感じた。そして、自分のキャリアをアイドルに例えるということがすごく新しく、そしてとても納得できて本当に驚いた。

・今日は非常に面白い講義をしていただきありがとうございます。先生は私達と年齢が大きく離れているにも関わらず、私達に馴染みの深いような例を出してくれたり、とても面白い講義だと感じました。入学して受けた授業の中でも、特に自分の役に立ちそうかつ面白い講義でした。コメントのしくみもあったり、自然と集中して聞いてしまうような講義でした。長尾先生のようなトークスキルや人柄を身につけたいです。

・ただ面白いだけの講義かと思いきや、目標とする自分になるために頑張ろうと思えるようなとてもありがたい講義でした。先生がおっしゃっていたように、頭でなりたい姿を思い浮かべながら過ごすとだんだん近づけるような気がします。私はもっと人に接しやすいと思ってもらえるようになりたいので、ジョークの練習をしていきたいと思ってます!

・グループワークと聞いて何をするんだろうと身構えながら授業に臨みましたが蓋を開けてみれば楽しい雰囲気で長尾先生のお人柄が溢れ出る素晴らしい講義でした。私自身コミュニケーションが苦手なのですが努力次第で印象は良くできるというお言葉を聞いて頑張ろうと思いました。生きづらさを感じることもありますが適応していくしかないと思います。受け身にならずに適度に自分に厳しく成長のチャンスを逃さないようにしたいです。

・講義を振り返ってみて長尾先生が講義の本題に入る前の導入の部分でアイドルを例に取り上げながら話したり、誰でも質問しやすい匿名の質問箱を作ることでとても楽しく講義を受けることができ、その後本題に入った後も集中して話を聞くことができたため、やはり相手に与える印象は大切なのだと感じました。

・本日の行動科学の講義をありがとうございました。今回の講義は普段の講義とは違った雰囲気で、質問しやすくて面白かったです。今回の講義を通して、これからの私たちの世代が先輩方とどのように交流を図っていくか、どのような努力をしていかなければならないかについて考えるヒントを得るための良い機会になったと思います。

・これまでと違った授業スタイルが新鮮だった。空調のことなど、オープンチャットで自由に話せるシステムは今後もあっていいと思う。ストレスフリーな回だった。

・今回の講義で用いられた質問ツールは、質問がしやすく、とても楽しく授業を受けることができました。あらゆる質問に長尾教授が答えてくださり、とても楽しい雰囲気で授業で受けることができ、とても楽しく感じました。授業内容では、相手を思いやることや、自分自身を客観的に見たり、それに加え、自分自身をコントロールし、冷静に判断や行動ができるメタ認知能力の大切さなども学びました。

・今回の講義はいつもと違い、行動科学らしい内容で非常に興味深かった。医師の姿勢や表情、喋り方などがどれほど大きな影響を患者に与えているかを再確認できた。これらの内容は簡単に、とまではいかないが、十分改善の仕様があると感じた。まず第一歩として挨拶を取り上げていたのも興味深かった。全世代の人が疎かにしがちである挨拶を積極的にすることで自分は良い評価を受けられると考えると、挨拶をしてみようという気持ちになった。

・今までで一番楽しい講義でした。講義中にチャットで皆と考えや感想を共有できるのはとてもいいなと思いました。

・とても楽しみながら授業を受けることが出来ました

・今回の講義はいつもの行動科学とは異なり、グループワーク形式や、チャット形式であったので新鮮な感じで楽しく受けることができました。

・前半はみんなの質問にたくさん答えてくださっていたので、雑談が楽しかったです。

・自由にコメントできてそれに反応しながら進めていく講義は画期的だと思いました。

・参加者のコメントが匿名化された上でリアルタイムでみえる形式の講義で大変面白く、また先生がおっしゃることはとてもためになりました。

・長尾先生の授業はリラックスして楽しんで学ぶことができました。特に匿名のコメントボードを利用することで,気兼ねなく参加しやすかったです。

・学生が投げたコメントをほとんど拾ってツッコミをしながら講義をするという講義形式が新鮮で面白く、楽しく授業を受けることができた。

・とてもお話が面白くもっと聞きたいと思う講義でした、貴重なお時間ありがとうございました。

・面白い授業をありがとうございました。

・長尾先生の講義がユニークで面白かった。

・本当におもしろい話でよかったです。気軽に質問させてもらえたおかげで興味を持って聞くことができました。アイドルを例にしてのキャリア形成の話がわかりやすかったです。

・今回の講義は普段の話を聞くだけのものと違いこちら側からも自由な発信ができて新鮮でした。先生の語りも相まって興味深くお話を伺うことができました。今回得た最も大きなものとしては、人に愛想良くしておくと周囲との関係やコミュニケーションが円滑に動かせるようになることを学びました。他にも、留学の意義やキャリアとして海外で働く経験を持つこと、総合的なキャリアプランニングなどについても新たな見地から学ぶことができました。アイドルの例を聞いていて、人生においては突然転機が舞い込むこともあるとわかりましたが、自分の将来を明確に考えておくことが成功の鍵になるということがよくわかりました。私も将来どのような医師としてどのように働きたいかをきちんと考えていこうと思います。

・今までなかった匿名でのコメントとか長尾先生の話とても面白くて100分充実していました。相手とのコミュニケーションについて実際に周りの人と話してみて、これから医療従事者になった時に目の高さを合わせたり、きちんと相槌を打つなど反応してあげることが大事だなと思いました。今日の講義内容はこれから医療従事者として患者さんとコミュニケーションをとる時にとても活かせるし、医療従事者の中でも特に看護師は患者さんと距離が1番近いと思うので大事にしていきたいです。

・今日の授業はとても面白かったです。恋愛、アイドル、人間関係、ささまざまな分野から長尾先生の見解を知ることができ、人生の中でも有数のためになる講義でした。自分は、もともと社長になりたかったのですが、医学部に来ました。開業医かな、と考えていましたのですが、長尾先生の講義を聞いてさらにそうしようとおもいました。

・今日の講義はとても面白かったです。この講義を通して、大きな声であいさつしたり笑顔で話したりするなど、相手から接しやすいと感じられる人になりたいなと感じました。そして患者さんの症状から正しいことを読み取るには日々の授業や勉強がとても大切であり、今学んでいることを病院でも発揮していけるような力をつけていきたいと思いました。そのためには日々の授業が大切になってくるので将来看護師になるという強い目標をもって頑張りたいと思います。話をするときも相手の話に相槌を打ちながら聞いたり、相手と同じ目線で話したりして相手に不快な気持ちを与えないようにしていくことが大切だとわかりました。これから相手と話をするときは気を付けて意識していこうと思います。

・長尾先生のアイドル紹介から始まって、これはどういった講義なのだろうと思っていたのですが、気がつけば長尾先生のトークに心を掴まれていました。グループワークを通して人と話すときの相手に与える印象について考えさせられました。目の高さを合わせるだけで話しやすい印象を受けたし、どちらかが立った状態では話しにくかったです。相手に良い印象をもってもらうことはとても大事なことだと思うので、「愛嬌があるね」と言ってもらえるような人になっていきたいなと改めて感じました。患者さんや同僚と良い関係を作れるように、学生の今のうちから意識していこうと思います。

・身近な話題のアイドルで例を挙げられていたので分かりやすく興味深かったです。自分が目指す道は一つではなく視野を広く持って何十年たってこれを経験したから今があると思えるように頑張っていきたいです。そして、リアルタイムでコメントができてみんながどのように考えているかが分かってよかったです。

・いつもよくお名前とお顔をお見かけする長尾先生のお話を初めてちゃんと聞くことができてよかったです。commentscreenというのも初めて知りましたが、面白いですね。愛想の良さとか人当たりの良さが大事だというのは私も日頃からよく感じていて、自分もそうありたいと思ってはいるのですが、いざそうしようとすると不自然でぎこちなくなってしまったりするので、なかなか難しいですね。アイドルのお話もはじめはあまりピンと来ませんでしたが、同じグループに属していても、人によって能力も目指す方向も違うわけで、われわれもこれから医療従事者としての人生を歩んでいく中で、メタ認知でもって自分の能力や性格を客観的に見つめつつ、長期的な視点から生存戦略を練っていくことが大切だということがわかりました。

・今回は匿名チャットを取り入れたり前半永遠とアイドルについて語ったりと新鮮な講義でとても面白かったです。聞いていて飽きない授業でした。入りのアイドルのお話からも生きるうえでのヒントを得ることができました。「努力は実る。ただし方向性を間違えずに努力する」という言葉です。努力努力といわれがちですが、まず努力する前に一歩立ち止まって自分を俯瞰すること、すなわち自己分析が成功において最重要なのではないかと感じることができました。人それぞれ個性があるのでそのカズ分の方向性があると思います。ですから、これからは自己分析をし、自分に合った方向性・努力方法を見つけたいと思います。どの職業においても求められる能力はたくさんあると思いますが、自分に足りない能力に気づかず、「できたつもり」になってしまうと、とても怖いなと思いました。将来働くときには「できたつもり」にならないように過ごしていきたいと思いました。
(引用ここまで)

皆さん、早速学んだことを生かして、「感じよく」振舞われていることがわかります笑。commentscreen様様でしたね、ありがたい!いいことばかり目について、承認欲求が満たされ、自己肯定感爆上がりです笑。

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posted by 長尾大志 at 10:44 | Comment(0) | 先輩研修医・学生さんの感想

2024年07月06日

島根大学医学部医学科・看護学科合同講義「行動科学」にて『相手に与える印象と行動科学』

以前から時折ご紹介しております「医療倫理・プロフェッショナリズム」の講義シリーズは、主に以前の医学部長が、島根大学ご出身の、いま日本を代表する活躍をされている方々中心にお声がけされて組まれたコースです。医学科・看護学科の1年生により広い視野、高い視座を持ってもらう目的と思われます。

そして同様の意図をもって、主に学内教員によって担当頂く「行動科学」、それに地域医療を取り上げる「地域医療学」、さらには公衆衛生分野の著名な先生方をお招きして医学部3年生に展開する「環境保健医学」が、いわゆる島根大学のプロフェッショナリズム教育に関与しています。そしてもちろん島根大学が全国に誇る「総合診療・地域医療実習」で現場での学びを得てもらっています。

そういう文脈の中で展開されている島根大学1年生医学科・看護学科合同講義「行動科学」ですが、今年初めてそこでの講義を担当することができました。

これまでは3年生とか5、6年生とかと話す機会はあったのですが、ずっと「もっと早い段階で、大事なことを話す機会が欲しい……」と思っていて、それこそ滋賀医大のころからずっと思っておりました。ようやくそれが叶ったことになります。

叶ったら叶ったで、準備段階から気合が空回りしたり緊張したりしておったわけですが……この木曜日、無事に100分間の授業が終わりました……。

内容をどうするかは、とにかく言いたいことが山積だったんですがかなり絞り込んで、というか主に「自ら気づいてもらう」ことを主眼において、commentscreenフル稼働で、前半の雑談から皆さんに参加してもらいつつ、後半の話につなげる感じにしましたら、まあまあいい感じで終わることができました……たぶん。

終了直後にはあまり感想が来ておりませんでしたが、今日見てみるとまあまあ集まってきました。100分あっという間だった、これまでにない講義、という声が多く、まずまずつかみはOKな感じです。まあ、明らかに誰かのを写している感想もありますが……。

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posted by 長尾大志 at 12:31 | Comment(0) | 日記