2025年03月01日

『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室<第4版>』発売日(だいたい)決定&予約開始!!

お待たせしていたのか、お待たせされていなかったのか、ともかく『レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室<第4版>』の発売が4月に間に合いました!!

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第3版から4年が経過しようというところで改訂のお話を頂いたのですが、当初は「ガイドラインが変わったところだけ」改訂するつもりが、以前の文章を読んでいくと書き換えたいところがどんどん出てきて、項目も取捨選択したくなって、結果的にどえらい量の改訂となってしまい、編集さんをどえらくお待たせしてしまいました……。

今回改訂の最大のポイントは「スリム化」です。やはり第3版で分厚くなり過ぎた……そしてずっと気になっていた「レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室 第2版」との重複についにメスを入れることができました。

既にお気づきの方も多いかと存じますが、ここ最近の記事群の多くは改訂に際して書き下ろし、あるいは書き換えたものになります。なんとなくではありますが記載の変化を感じて頂けますと幸いです。

チョット目次をご覧いただきましょう。

第1章 呼吸器の基礎知識
(1) 肺の解剖と低酸素の原理
(2) 呼吸器の診察法
(3) 呼吸器領域で使われる略語
(4) ウィズコロナ時代の咳の鑑別
(5) 咳の鑑別に必要な胸部画像の知識
(6) 肺の防御機構と痰
(7) 血痰・喀血・肺胞出血

いきなり第1章はガラッと構成を変えました。最初にめちゃくちゃ大事な解剖と呼吸生理をおき、そこからの流れで診察、そして最初に(実習・研修前に)眺めておきたい略語集を配置しました。それからやはり咳、痰、血痰・喀血の鑑別と並べています。

第2章 呼吸器の検査
(8) フローボリューム曲線を理解する
(9) 動脈血ガス分析
(10) A-aDO2のややこしい話
(11) 気管支鏡について

第2章は改訂の必要が少ないところでしたが、初心者向けに表現を整えました。

第3章 ガイドラインに基づく肺炎診療
(12) 肺炎診療の基本的な考え方
(13) 市中肺炎
(14) 医療・介護関連肺炎、院内肺炎
(15) 抗菌薬の種類と特徴

第3章はガイドライン改訂と自分の解像度が高まったことでガラッと変わっています。結構ここは記事にもなっておりますので、ご興味ある方はこのブログの「肺炎ガイドライン解説」をご覧ください。

第4章 その他の感染症
(16) インフルエンザ・COVID-19
(17) 長い長い結核の話
(18) 非結核性抗酸菌症
(19) 真菌感染症とニューモシスチス肺炎

第4章、こちらもなんやかんやで結構書き換えましたね。COVID-19が入り、結核、非結核性抗酸菌症の治療も更新されています。抗真菌薬も新薬が加わりました。

第5章 間質性肺疾患
(20) 特発性間質性肺疾患
(21) 特発性でない間質性肺疾患

こちらもガイドラインに合わせて、言っている苦言?を書き換えています……。最近の記事をご覧いただけるとある程度のことは書いております。書籍はもっと踏み込んだ表現にしていますが。

第6章 閉塞性肺疾患
(22) COPD
(23) 喘息
(24) 吸入療法

ここもけっこう書き換えました。新薬もたくさん出ましたし。

第7章 呼吸器疾患の治療
(25) 酸素療法
(26) 気胸・胸水・ドレナージ・局麻下胸腔鏡
(27) 癌化学療法

癌化学療法はどんどん上書きされますので書籍にはしにくいところです。今回も原則のところに力を入れました。

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posted by 長尾大志 at 18:32 | Comment(0) | 活動報告