昨日言い足りなかったことを少し。
この書籍を読んで感じたことは、当たり前ですが「卓越したジェネラリスト」への道は一朝一夕では到達できない、ということ。ここに示されていることが外来、訪問などの現場でスッと出来るようになることが必要なのです。
臨床の現場は複雑な問題にあふれていて、ある症例、事例の解決手順は目の前の事例に使えるとは限らず、手中に多くの「問題解決のための手札」を持っておく必要がある。現時点での「手札」を教えてくださっている書籍である、といえるでしょう。
ですからこの手札を持っておいて現場で問題解決にあたり、振り返って手札に磨きをかけていく、その際には出来れば多職種の話し合いや他の医師とのカンファレンスがあるべきでしょうし、藤沼先生のような素晴らしい指導医にご相談できるとなおよいでしょう。島根にも多くの素晴らしい総合診療医の先生方がおられて、現場で若手の先生方や研修医、学生さんの指導をしてくださっています。改めてこの環境がありがたいことだと実感した次第です。