いつも長男の送迎をするときに、車の中では音楽を流さないのですが、
今日たまたま「なんか音楽かけて」と言われたときに流れたのが、AKB48の「初日」。
「この曲、あんまり有名じゃないけど、なんで車に入ってるの?」
「んー、よく聴きたくなるんや」
「なんで?」
その後、限られた時間の中で、よく聴く理由を説明しようとしたのですが、
すぐ目的地に到着して多くを語れず。忘れないうちに、文章にしておこうと思いました。
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滋賀医大に来て、すぐに「滋賀のこの状況は大変だ」と気づき、教育に力を入れ始めたのは以前にも書きましたが、物事、そう簡単には進みません。
臨床、そしてものを教えることにかけては多少自信があった私ですが、臨床は、カナダ生活のブランクから、思うように身体が動かない、薬の名前も忘れている、まずリハビリ、それに身体を慣らすのが一苦労でした。そんな臨床をフルにやりながら、義務である臨床実習、系統講義をこなさねばならない。講義の準備にもなかなか時間をとることができず、満足のできる講義がなかなかできない。
そんな中でも頑張っていたつもりだったのですが、懸命に教えたことを、2年後には誰一人覚えていない事実。これには愕然としました。
どのように伝えれば知識が定着するのか、どのように教えれば理解が得られるのか。今のやり方ではダメなのか。答えのない問いを自問する日々。
それに、やはり呼吸器内科の魅力を伝えたい、伝えなくてはならない、と頑張ってみたものの、なかなか魅力は伝わらず。いや、伝わっているのかどうかもわからない。どう伝えればいいのか。これまた、答えのない問い。
そして共に苦労してきた戦友との別れ。さらに「入局します」と宣言された方々の突然の翻意。結果が出ず、心も折れかけ…出口のないトンネルに入って、ただ時間だけが過ぎていく。苦しみ、もがく日々が続きました。
そんな中で、ふと目にした言葉「努力しているのに成功しない、という人は、努力が足りない人」「成功するまで努力すれば、必ず成功する」「目一杯手を伸ばした、その1ミリ先に成功がある」。
…そうか。努力がまだまだ足りないんだ。
2014年07月05日
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