2014年10月14日

第24回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会「安全管理」セッション予習6

■ 在宅酸素療法患者を対象とした院内災害訓練を実施して

概要
大規模災害時のHOT患者を対象とした院内訓練を初めて実施した。院内の一室をHOTセンターとし、当院を受診または搬送されたHOT患者を収容する訓練を行った。患者搬送まで担当するとスタッフが不足すること、患者情報を記載するホワイトボードの不備や患者と濃縮器の位置関係が問題点として挙がった。


所感
「訓練しました」「問題点がありました」だけでは研究になりませんから、訓練する前と後で何か変わったであるとか、訓練後にこういうことが改善され、一般的に応用できるであるとか、何かプラスαがほしいところです。当日のご発表に期待しましょう。



■ 在宅訪問リハ従事者の吸引実施時のトラブルについて

概要
WEB上アンケート法を用いて、訪問看護事業所の在宅訪問リハ現場で行われている吸引行為の実態と、吸引実施時のトラブルについて調査した。65%が吸引を実施し、その67%が気管吸引を行っていた。トラブルの解析で在宅訪問リハ従事者に向けた吸引教育の具体的な内容が示唆された。


所感
そもそもリハビリ職はどの程度の研修を積んで吸引を行っているのか、それがバラバラであれば、あまりこの手の調査は意味がないのかもしれませんが、WEBアンケートによって全国実態調査を行ったところに意義があるとも言えるでしょう。トラブルの内容もシェアすることが有用です。ある程度の知識が担保されていれば、教育カリキュラムを作成することは可能かもしれません。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 18:35 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。