今日は、第84回日本呼吸器学会近畿地方会に参加してきました。
今回は珍しく座長の依頼がなく(呼吸ケア・リハビリテーション学会の座長を秋にやったから?)、気楽に参加することが出来ました。ウチからは初期研修医、後期研修医による3題と、ウチから他施設に出ている4年目の先生、合計4題出していましたが、やはり自分が出すよりも緊張します。(+ε+;; )
質問に戸惑っている様子が見えたときも、助けに入るべきか、いや助けに入るのは最終手段、ここは自分で対処させて経験値を上げるか、結構ドキドキしながら見守っているのですが、当の発表者の先生方は割とひょうひょうと「わかりませーん」みたいな感じだったりします。また返答の仕方など、フィードバックしましょう。
今回は発表の時間帯が重なったりして、1人の発表が終わるやいなや次の会場へ…みたいなことをしてしまいましたが、基本は自分の発表が終わっても、そのセッションが終わるまでは参加し続けるのがマナー、かつ勉強になります。付き添いの先生も。1人済んだらその施設の先生方がゾロゾロ出て行くのは、見ていてちょっとアレだなと思います。そこは繰り返しておきましょう。
以前にも書いたような気がしますが、他施設からの発表を見ていると、発表とか以前に診断や評価の際の基本的なことが出来ていない人をチラチラ見かけ、気になりました。それが結構名のある施設だったりするのでなおさら、ちょっと心配になりました。
それから、自分がワーキンググループをやっている、「呼吸器科診療にたずさわる医師支援を考えるフォーラム」に参加しました。奈良医大の須崎先生のお話は、大学教員に女性が少ない、特に上級職に少ない、増やすための取り組みについてでした。それから、あすかい内科の飛鳥井先生のお話は、30年ほど前に結婚、妊娠、出産、育児と医師としての生活を振り返ってのご苦労されたお話。いずれも興味深かったです。
お2人のお話に熱が入り、最後に発言する時間はありませんでしたが、思ったことは3点。
・学生は、大学教員にロールモデルを求めているので、ワークライフバランスをうまくやっている女性医師が大学にたくさんいることこそが、女子学生が大学に勤めやすくなる方策になると思いました。
・飛鳥井先生は、出産後一旦職を辞めておられました。一旦辞めるとなかなか復職に至れないケースが多い、という須崎先生のお話もありましたが、辞めて子育てをされていた方が、復職して一線で働こうと思われるに至った、モチベーションの源泉は何であったか、ここにヒントがあるように思いました。
・飛鳥井先生の最後のお言葉は非常に重いもので、お母さんが子育てをしながら働くことの難しさを物語るものでした。結局は、どこにどの程度時間を割くか、人生観、価値観の問題になるでしょう。それが、ひょっとすると最近は、志向がライフ>ワークになってきていることで、大学離れが加速しているのかも、と思いました。
奈良の公会堂だったそうですね。肺音セミナーと同じだったと。実はその学会に娘が参加(出席)していました。題材が何だったのかは聞いていませんでしたが。
女医さんが仕事を続けることの大変さ、娘が聴くことができていればよかったのですが・・・
フォーラムはいつも参加者が少なく、誰のためにやっているのかよくわかりません。ワーキンググループの先生方以外の参加者はほとんどおられないように思います。