2015年02月12日

早わかり動脈血ガスの見かた5・代償という現象

呼吸か腎臓、どちらかの理由で酸性に傾く(アシドーシス)あるいはアルカリ性に傾く(アルカローシス)と、人間の体はそれを何とか正常範囲に持っていこうとします。


呼吸性、あるいは代謝性のアシドーシスになると、それと違う方がそれを中和する方向(この場合アルカローシス)へ作用するのです。


例えば呼吸性アシドーシスになると、腎臓が頑張ってアルカリ方向へ動かし(代謝性アルカローシス)、何とか元に戻そうとします。


血ガス呼吸管理図スライド4.JPG


血ガス呼吸管理図スライド5.JPG


代謝性アシドーシスになると、呼吸性アルカローシスで元に戻そうとします。このような反応を代償(だいしょう)といいます。


逆もまた然り。呼吸性アルカローシスが生じると、代謝性アシドーシスで代償されますし、代謝性アルカローシスが起こると呼吸性アシドーシスで代償されます。


血ガス呼吸管理図スライド6.JPG


血ガス呼吸管理図スライド7.JPG


酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス

トップページへ

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。