代償にはそれなりに時間がかかりますので、急性期には代償がなされていないことも多いです。逆に、代償が間に合っていないということは、急性期である、ということになります。
ですから、PaCO2とHCO3-、そしてその関係を見ることで、アシドーシスかアルカローシスか、代償が起こっているのか、急性期かどうかを解釈することになります。
ここまでをまとめますと、以下のようになります。
@ pHを見てアシデミアかアルカレミアか、正常範囲かを評価する。
A アシデミアであれば、その原因は呼吸性アシドーシス(PaCO2が増加)か、代謝性アシドーシス(HCO3-が低下)かを解釈する。アルカレミアの場合はその逆。
B アシデミアの原因でない方が代償をしているかどうかを確認する。代償をしていなければ、急性期であり、代償をしていれば慢性期と考える。
具体例は来週お示しします。
酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス
2015年02月13日
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