それでは、具体的な解釈の流れを見てみましょう。
@ pH<7.350とアシデミアの場合。
A PaCO2とHCO3-のどちらが酸性に持っていってる(アシドーシス)のかを確認します。PaCO2>45Torrであれば呼吸性アシドーシス、HCO3-<22 mEq/Lであれば代謝性アシドーシスです。
B-1 呼吸性アシドーシスであれば、反対側、HCO3-の動きがあるのかどうかを確認。HCO3->26 mEq/Lと代謝性アルカローシスであれば、呼吸性アシドーシスを代償するために腎臓が頑張っているということ。HCO3-が正常範囲であれば、まだ代償が始まっていない=急性期である、ということになります。
B-2 代謝性アシドーシスであれば、反対側、PaCO2の動きがあるのかどうかを確認。PaCO2<35Torrと呼吸性アルカローシスであれば、代謝性アシドーシスを代償するために呼吸が頑張っているということ。PaCO2が正常範囲であれば、まだ代償が始まっていない=急性期である、ということになります。
ただ、肺が頑張れば、比較的CO2は速やかに飛んでいきますから、代謝性アシドーシスがあってPaCO2が代償を始めていない、というのはよほどの急性期です。それに対して腎臓による代償は時間がかかる。数日〜5日ぐらいかかるといわれています。
酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス
2015年02月16日
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