2015年02月17日

早わかり動脈血ガスの見かた8・アルカレミアの場合

@ pH>7.450とアルカレミアの場合。


A PaCO2とHCO3-のどちらがアルカリ性に持っていってる(アルカローシス)のかを確認します。PaCO2<35Torrであれば呼吸性アルカローシス、HCO3->26 mEq/Lであれば代謝性アルカローシスです。


B-1 呼吸性アルカローシスであれば、反対側、HCO3-の動きがあるのかどうかを確認。HCO3-<22 mEq/Lと代謝性アシドーシスであれば、呼吸性アルカローシスを代償するために腎臓が頑張っているということ。HCO3-が正常範囲であれば、まだ代償が始まっていない=急性期である、ということになります。


B-2 代謝性アルカローシスであれば、反対側、PaCO2の動きがあるのかどうかを確認。PaCO2>45Torrと呼吸性アシドーシスであれば、代謝性アルカローシスを代償するために呼吸が頑張っているということ。PaCO2が正常範囲であれば、まだ代償が始まっていない=急性期である、ということになります。


アシデミアの時と同様、換気量が減れば、比較的CO2は速やかに貯留しますから、代謝性アルカローシスがあってPaCO2が代償を始めていない、というのはよほどの急性期です。それに対して腎臓による代償は時間がかかる。数日〜5日ぐらいかかるのです。


酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス

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