2015年02月18日

早わかり動脈血ガスの見かた9・アシデミアでもなくアルカレミアでもない、pH=7.4付近の場合

pHが7.35〜7.45の間、つまりちょうど中性近辺の場合、どう解釈を進めるか。


まずはそれほど慌てる必要はない、ということです。pHが動くほどの状態であれば、生命の危険が生じますので急いで補正が必要ですが、pHが正常範囲、ということは、アシドーシスもアルカローシスも起きていない、平和な状態か、どちらかが起きたのだが良くなって代償によって正常に戻った状態、で、とりあえずは考える時間がありそうです。


PaCO2もHCO3-も正常範囲であれば、これはもういいでしょう。「正常範囲」という評価で終了です。


でもどちらかがアシドーシスでどちらかがアルカローシスだったら…「結局どっちが原因でどっちが代償かわからないじゃないか!」とお嘆きかもしれません。


いや、これは病態を考えるとわかるはずです。というか、本来は血ガスを採る前に、異常だったら酸性に行くかアルカリに行くか、ある程度目星が付くはずなのです。


酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス

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