2015年02月20日

早わかり動脈血ガスの見かた11・呼吸性アルカローシスの原因を鑑別する

呼吸性アルカローシスの原因は、換気量が増えてCO2が体内から出て行くこと。病態としては低酸素による呼吸刺激(換気量の増加)が代表ですが、過換気症候群もしばしば見かけます。それ以外に疼痛による呼吸促迫やサリチル酸などの薬剤中毒も原因になります。


そこでPaO2を確認します。PaO2<60Torrと低酸素が認められていれば、これは肺胞の数が減っている、すなわち肺に異常が起こっている、ということがわかります。そこで診察では呼吸数が増えていることを確認し、さらに呼吸音や胸郭運動、打診などを確認して、胸部X線につなげていく、という感じです。


PaO2低下が見られず、情動的な要素が感じられたら過換気症候群を疑いますし、疼痛があるか、あるいは薬剤摂取があるかなども確認すれば、「この呼吸性アルカローシスは、原因があって起こっているかどうか」はわかると思います。


酸塩基平衡〜アシドーシス・アルカローシス

トップページへ

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。