2015年11月13日

症例検討クイズ4・慢性呼吸不全の急性悪化・症例提示

80歳代男性

<主訴>
呼吸困難


<現病歴>
元々、パーキンソン病で神経内科、肺気腫で当科加療中であった。数年前から施設に入所して生活していた。前日夜までは普通に食事をし、元気に過ごしていたが、当日夜中に不隠となり、呼吸があらかったために明け方SpO2を測定すると80%と低値を認めたために、当院救急外来を受診された。受診時、SpO2:50%と低値で、両肺に喘鳴を聴取し、胸部単純X線写真で右中肺野を中心に濃度上昇を認めた。肺炎によるCOPD急性増悪と診断して、加療のため入院となった。


<既往歴>
肺気腫→SFC250、テオフィリンで加療中。
パーキンソン病→メネシット、レキップ内服中。


<喫煙歴>
40本×50年 ex-smoker


<職歴>
主に営業


<粉塵暴露歴>
特になし


<アレルギー>
特になし


<入院時身体所見>
BP: 128/56、努力呼吸、呼吸数:37回/分、HR:104bpm
SpO2:47%(room air)→95%(マスク5L)→95%(ベンチュリー50% 12L)→93-94%(ベンチュリー40% 8L)
るいそうあり。意識レベル:JCS2-20
呼吸音:両肺でwheeze(+), 左呼吸音減弱
心音:頻脈のみ 整
両下肢edema(-)


やさしイイ血ガス・呼吸管理

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posted by 長尾大志 at 16:38 | Comment(0) | やさしイイ血ガス・呼吸管理
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