2016年05月20日

ドレナージのお話8・胸水の原因と対処法2

@-b 癌性胸膜炎の治療
癌性胸膜炎の場合、癌に対する治療(化学療法など)が奏効しない限り、よくなることは期待出来ません。


胸膜炎が悪化すると胸水が大量に貯留してきて、直接肺を圧迫して呼吸困難が生じたり、大量の胸水にアルブミンが漏出して低アルブミン、低栄養になったりします。特に終末期になると化学療法も難しくなってくるため、治療法としては対症的に胸膜癒着術が行われます。



・癒着術について

本来離れている臓側胸膜と壁側胸膜をくっつけて、胸水のたまるスペースをなくし、胸水をたまらなくするための方策です。


具体的にはまず出来るだけ胸水をドレナージして抜いてしまいます。そうして肺をふくらませ、なるべく臓側胸膜と壁側胸膜をぴったりくっつけます。


スライド15.JPG


それから薬剤を注入して、癒着をします。薬剤には炎症を起こすものが選ばれ、炎症後の癒着という現象を利用してのり付けを行うのです。


スライド16.JPG


ナースのための呼吸器道場

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posted by 長尾大志 at 15:47 | Comment(0) | ナースのための呼吸器道場
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