「咳が止まらない」非常にコモンな訴えですね。で、このコモンな訴えの中に、数多くの疾患が潜んでいる。介入すべき疾患、放置でも自然軽快する疾患…そこの見極めは、「あそこはヤブ」「あの先生はイイ」患者さんの評価を分ける、非常に大事なポイントにもなっています。
そこで、「咳が止まらない」という患者さんにどういうことを尋ねていくか、自分のやり方を記していきたいと思います。
基本的なコンセプトとして、一般内科外来の現場でお役に立つよう、鑑別診断にはコモンな疾患、それから(見逃すと)ヤバい疾患を挙げていきます。大体、自分がやっている思考過程、自分の中で出てくる鑑別診断の順番をご紹介、というつもりでやっていきますので、鑑別のすべてを網羅する、ということではありませんのでご了承下さい。
まずは必ず伺うのが「いつからですか?」。これである程度、どんなジャンルの疾患かが分かるというものです。
■ せいぜい数日の経過(急性)
2,3日前から咳が出ている。そういう訴えのときには、最も多いのが…。
呼吸器専門でないドクターのための呼吸器実践
2016年07月07日
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